あきはま

彫金作家をしております。 サーフィン、彫金、料理、 生活はこの三本柱をメインに回ってお…

あきはま

彫金作家をしております。 サーフィン、彫金、料理、 生活はこの三本柱をメインに回っております。

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黒と金のはなし

金とお金の番外編。 僕は幼少の頃の思い出は比較的鮮明に覚えている方である。 いくつかのシーンは特に鮮明に。 幼稚園もも組のあきはま少年の色の好みは、 緑と黒の組み合わせ、そして赤と黒の組み合わせ。 意外にも青じゃない。 ゴレンジャーというヒーロー戦隊の中から好きな色が決まったようだ。 じゆうちょうにはクレヨンで大きくミドレンジャーの顔を描いていた。 目のところをV型に黒く塗りつぶすだけなんだが、 その角度とか太さとか、輪郭とか迷ったのを覚えている。 他の色では、これは別格

    • 金 お金の話 3

      彫金材料としての地金の金、そして大判小判の通貨としての金、 そのどちらも扱っていたのが後藤家であることを前回書きました。 となると、後藤家初代 後藤祐乗(ごとうゆうじょう)通称、後藤四郎兵衛の話から始めなければならない。 僕ら彫金を学ぶものは祐乗で通るが、大判小判の歴史を学ぶ方には四郎兵衛の方が通りがいいようで、最初は二人いるのかと思ってしまった。 昔の人は名前が幾つかあって混乱する。 諱(いみな)は正奥、幼名は経光丸、通称は四郎兵衛。 祐乗は剃髪入道してからの法号であるら

      • 金 お金のはなし 2

        金色の夕日を見て心を動かされるのは、どんなに時間を遡っても人は同じなのではと思うことがあります。 それと同じように金を見つけた古代人も、何か分からないけれど惹きつけられる魅力と価値を本能的に感じ取ったのではないでしょうか。 金の凄みは、何か本能的にその価値をわからせる力を持っているところかもしれません。正直そんな金属を僕は他に知らない。 例えば艶のないプラチナのリングが落ちていても、ほとんどの人は手に取ることもないでしょう。正直、銀よりも地味です。 それが金のリングが落ち

        • 金 お金 のはなし1

          妙な物体が写っていますが、うちにある金塊の一つなんです。。。 というのは真っ赤な嘘で、僕がはるか昔、芸大の助手時代に作ったオブジェです。 全面金箔貼り。 にゅる〜と金塊が伸びているような不思議な形をしているオブジェですが まぁ、この話しは別の機会にして今回は金の話。 金と言うデカすぎるテーマをいきなり持ってきたのでありますが、 その中でも、僕が最近あらためて納得した話しから。 お金の成り立ちの話を探る(ググる)と、必ず出てくるのが金細工師がルーツの話。 金が物

        黒と金のはなし

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        • 金 お金
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        記事

          壁面オブジェの羽制作図

          壁面オブジェの羽制作図

          彫金作家って、ご存知ですか?

          僕は彫金作家です。 と言って、あ〜あれですね、 金属に絵とか文字とか彫るお仕事ですよね。 なんて思う方は稀だと思うのです。 多くの方は、あまりご存知ないのでは? その点は陶芸作家とか、漆芸家とか言った方が、 一般的にイメージしやすいことでしょう。 彫金作家は文字通り、金属に線を彫ったりするのです。 その技術でもって僕はジュエリーも作るし、オブジェ的なものも作ります。 線彫りだけでなく日本の伝統的な彫金技法には、 様々な技法があり仕事にも幅があります。 主

          彫金作家って、ご存知ですか?