就職経験なしで起業した結果、そして現在-Story⑧
こんにちは。
前回の記事から少し時間が経ちましたが、今回は起業してから現在までの道のりを書いていきたいと思います。
◆ 水泳だけの人生。就労経験もない僕が起業した結果
◆プロジェクトが白紙に。自分に足りないものを見つめ直す長い旅
◆主軸事業「puram」の誕生。更なるステージへ
◆ 水泳だけの人生。就労経験もない僕が起業した結果
僕が起業したのは2013年10月、今からちょうど5年前です。
起業した当初は根拠のない自信、夢や希望でいっぱいでした。もちろん、今もそれが消えたわけでは無いですが、当初は土台が空っぽなのに頂点ばかり見ていた感じです。
「これがしたい」「あれがしたい」「こんなサービスを作りたい」は沢山あったのですが、やり方や方法が全く分かっていませんでした。つまり具体的な計画に落とし込むことが出来ていなかったのです。
それにプラスして就職経験のない自分はビジネス用語などの専門知識から一般的な知識まで様々な知識が足りませんでした。本当に勢いだけで起業した感じです。
しかし、一つだけ良かったのはそんな状態さえも楽しめる自分がいた事です。それはスポーツで身につけた忍耐力や適応力があったからだと思っています。
そんな知識も土台もない状態でも早くサービスを作ってリリースしたいと考えていました。
どうやって作るのか?プログラミングのスキルがない自分はシステム開発を外注する方法を選択しました。インターネットで色んなシステム開発の会社を調べて、問い合わせからアポ取りをして、何社かミーティングをして、各社から見積もりをもらいました。しかし、ほとんどが数千万~数百万でとても払える金額ではありませんでした。その中でも1社だけ予算的にも支払える会社があったので、その会社とプロジェクトを進めることをしました。
※無駄に色んな物を揃えてました。。。
◆プロジェクトが白紙に。自分に足りないものを見つめ直す長い旅
何度かミーティングを繰り返すうちに自分がやりたかったサービス(CtoCのスキルシェア)ではなくBtoCのスキルのECサイトの方が良いのでは無いかと、システム会社と自分の意見がズレてきました。悩み抜いた末それまでの作業費などを支払い、一度プロジェクトを白紙に戻す事を決断しました。
ビジネスモデルに対する意見が食い違っていたのも原因なのですが、何よりも自分の知識やスキルが足りないと実感したからです。
当初、2~3時間あったミーティングを全てボイスレコーダーで録音し、帰って一人で何度も聞き直していました。そうしないと2~3時間の間だけではすべてが理解出来ないし、仮にその場で都度質問して聞いていても話が一向に進まなかったからです。
このようにサービスの開発を急いだこと、方向性を明確に出来なかった事、自分のスキルが足りなかった事、一連の流れが起業してから一度目の失敗だったと思います。
それからは、まずは一緒にやっていくエンジニアを見つけようと動いていました。
エンジニアのイベントに行ったり、友達に紹介してもらったり、SNSで探したりと色々しました。友達からフリーランスのエンジニアも紹介してもらったのですが、何度かミーティングをする内に音信不通になった事もありました。原因は金銭面での報酬を明確に提示する前に作りたいサービスや世界観の話を必死にしていたからだと自分では思っています。
(音信不通なので直接本人に理由を聞くことは出来ませんが…)
そんな中、コンピューターの専門学校にも求人を出し、そこで興味を持ってくれた学生がインターンとしてジョインをしてくれました。
それまで一人でやっていた自分にはすごく心強い仲間が出来ました。インターンの子がジョインをしてくれて一番始めに気をつけたのが環境づくりです。そもそも社会人と学生という立場だと自然に学生からしてみれば発言しにくい環境になると考えていました。なので、とにかく何でも思ったことや感じたことは発言してほしいと伝えていました。
そんな新しいメンバーと再度スキルシェアのサービスを立ち上げようと動いていました。僕たち2人にプラスして、業務委託のPMが1人、開発リソースが足りなかったのでCrowdworksで発注したエンジニア1人の4人でサービスのリリースに向けて日々動いていました。
※オフィスは身内がマンションの管理人室を貸してくれたので1からDIYして作りました。
そんな中、出来たはじめのプロダクトが「PURAM」です。PURAMではスポーツやエクササイズのインストラクターの方が数十人参加をしてくれました。水泳、陸上、ヨガ、ピラティス、ダンス、、、テコンドーなどもありました。
しかし、どのようにしてこのサービスを広めていこうかと…口コミである程度は広まったのですが、僕たちの中でターゲットが曖昧でした。スポーツを習いたい人か、運動不足を解消したいだけの人なのか?性別は?大人か子供か?言わばサービスのターゲットを点ではなく円で考えていました。そんな状態のサービスだからこそ誰に刺さる訳もなく軸のブレたサービスだったと思います。
◆主軸事業「puram」の誕生。更なるステージへ
そんな失敗を経て、次にリリースしたサービスが新「puram~元アスリートがあなたのプライベートコーチになるサービス~」です。ロゴマークもロゴタイプも一新し、開発メンバーも僕とインターンの子以外をすべて入れ替え、8人で全て内製化しました。
puramではスポーツのみに絞り、かつ自分の得意分野である水泳のコーチたちを揃えました。コーチの質にもこだわり、すべて審査性にし、競技経験や指導経験が豊富な方のみを採用しました。ターゲットはトライアスロンをする経営者などお金に余裕のある富裕層でした。しかし、蓋を開けてみるとスイミングに通う子供を持つ親御さんの方がニーズが高かったのです。今でもそのような層からのニーズがあり、毎月puramのコーチ達が子供に向けてプライベートレッスンを行っています。
【puram】https://puram.jp
こうしてRASCAL’sの主軸事業でもあるpuram(プラム)が誕生しました。
(※puramは2017年4月にサイレントリリース)
さらに現在はもう一つの主軸事業となる新しいサービスのリリースを控えています。そちらはpuramを運営していて出てきた課題から生まれたサービスです。
新しいサービスについてはまた別の機会にでも書ければと思います。
起業してから今まで小さい失敗を入れると数え切れないくらいの失敗を繰り返し、紆余曲折を経て今があります。それでも諦めずに起業家として日々過ごさせていただいているのは、やはり世の中の課題を解決したいとか、自分の描いている世界観を創りたいとか、夢や目標があるからだと思います。
よくある言葉ですが「自分が何をしたいか」、人生限られた時間の中で自分は何がしたいのかが本当に大切だと思います。無ければ見つかるまで探せば良いし、見つかれば必死になって頑張るだけ。とてもシンプルです。
僕も日々、自問自答しながら過ごしています。
今回、このようにいくつかに分けて自分のストーリーを振り返りましたが、原点を思い出す良い機会になりました。また、最後まで読んで頂いた皆様、本当にありがとうございました。
引き続き、noteの方では色々更新できればと思いますので引き続き宜しくお願い致します。
山本哲史(Akifumi Yamamoto)
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Twitter@akifumiyamamoto
株式会社RASCAL’s
スポーツを軸にビジネスを展開しているスポーツベンチャーです。
http://rascals.co.jp
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