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スポーツ業界における『成長の仕組み』

「新卒でスポーツ業界には入らない方が良いよ。他の業界で3~5年働いて、力をつけてから挑戦した方が良い。」
これは就職活動をしていた時に多くのオトナに言われた言葉です。

私が学生の頃は『スポーツマネジメント学部』などスポーツ系の学部・学科が乱立した時期で、大学で「スポーツ」を学ばせるのに就職になると「仕事にしない方が良いと言われるのかと」、「大学って無責任だな」と強く感じました。

しかし、実際にスポーツ業界で働くと、学生の時に言われた「新卒でスポーツ業界には入らない方が良いよ。」はあながち間違っていないなと感じています。正確に言うと「新卒でスポーツ業界に入らない方が良い人もいる」というところでしょうか。

それは業界に『成長の仕組み』が欠落している企業が多く、良くも悪くもその人次第ということです。「だだっ広い荒野に解き放たれ、そこでサバイバルできないと淘汰される」。新卒の時はそんなイメージを持っていました。もちろん、先輩に聞けば色々教えてくれますが、仕組み化されていないということが大きな課題の一つだと感じました。

そして、このままだとこの業界には「サバイバル」できる人しか残らず、安心して長く働く業界にならず、業界として発展していかないのではと危機感を感じています。だからこそ、起業する際には『成長の仕組み』を創っていきたいと考え、現在も社内で色々と試しています。まだ試行錯誤の連続で、改善の余地が多々ありますが、スタッフと一緒に楽しみながら仕組み創りをしています。今回はその仕組みについて紹介していきたいと思います。

まずは、「パーソナルスキル」について定義づけをしました。下記画像は社内でも共通認識を持つために使用している図になります。

パーソナルスキル

そして、それに対し下記のように様々な取り組みを横断的に行っています。

成長の仕組み

1.VISION・MISSION・CREDO・理念書

会社として「VISION・MISSION・CREDO」を設けており、「理念書」というのはパーソナルブランディングの観点から取り入れた、履歴書をモチーフにしたフォーマットです。これには「My VISION・My MISSION・My CREDO」と個人の理念を言語化しているものです。こちらの「理念書」の内容をベースに『トレカ型名刺』を制作し、会社の理念と個人の理念の共生を目指しています。

2.OKR・Winセッション

弊社では「OKR」を取り入れており、毎週月曜日には『OKR定例MTG』を実施しています。このMTGでは個人の「OKR」と共に今週の優先事項などをそれぞれ発表しています。そして、金曜日の夕方には「Winセッション」でその週の成果を共有しています。我々の仕事は土日に業務があることも多いので、その場合は資料共有のみにするなどの方法で実施しています。

3.評価制度

弊社の「評価制度」の基本理念は「公平公正」と「個人と企業が成長し合っていける」ということです。6か月毎に「360度評価」があり、その評価を基に評価面談を実施します。また、役員面談は3ヵ月毎に行われ、その時の状況や困っていることを聞いたり、アドバイスや依頼事項などを話しています。

4.OJT研修制度

これは2020年1月から始まった仕組みで、「育成計画書」を作成し、場当たり的にではなく計画的に人を育てていこうという想いで取り入れました。この制度では「トレーナー」「トレーニー」「メンター」と役割が分かれ、それぞれが役割を果たしながら成長をサポートする形になっています。もちろん、この制度によって「トレーナー」や「メンター」が成長することにも繋がると考えています。

5.スポーツビジネスキャンプ

「スポーツビジネスキャンプ」の目的は「会社の方針共有・理解」「コミュニケーション(自己理解、他者理解)」「知識・経験の増加」です。日々アウトプットの多い仕事なので、普段見る事や感じる事ができないスポーツビジネス最前線をみんなでインプットしに行こうという企画です。今年はNY、昨年はロスに行きました。来年は計画中です。

6.外部研修

社内で足りないパートは外部企業の研修も活用します。今まででは「新入社員研修」や「若手社員研修」「OJTトレーナー研修」などにスタッフが参加しました。今後も必要に応じて様々な外部研修を活用していければと考えています。また、社内のワークショップにも外部講師を招き実施することもあります。弊社で取り入れている「理念書」は外部講師の方にアドバイスを頂き取り入れたものになります。


弊社では現在上記のような取り組みを実施しています。上記以外にも「Directer's MTG」や「Rookie Session」などグレードで切り分けた定例MTGがあったりしますので、そのあたりもどこかの機会でご紹介できればと考えています。今後も様々なことを学び、色々と取り入れていければと思います。


<おまけ>
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Twitter:@akifumi0502

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