黒い日の歌。
身から出たコールタールが私を覆っていく。
いったいどこに、こんなにたくさん、しまってあるのか。鼓動と共にトプントプンと出てくる出てくる。
寸の間できた隙間から息を吸おうと思ったのに、波がきて、あっさりとまた闇の中。
なんて重量なのか。重たくて重たくて立っていられない。
この深海では痛みすら精彩を欠く。
重さを動のエネルギーにできたなら、どんなにかと思うのに慣性ってやつは動かざること山のごとし。動いたら動いたで吹きすさぶ風は制御のない嵐。
もしかしたら、ひどく強い光を浴びているから、こんなに真っ暗なのかしら?
もしかしたら、ひどく強く抱き締められていて、こんなに身動きできないのかしら?
私にもっと光があったなら。
私にもっと力があったなら。
あったなら?
トニカクイマハ、タダ、ネムルフリ。
光が無いから暗いのではなく、闇があるという気がします。ダークマター的なエネルギー。
宇宙関連のテレビ番組を理解できないながら視ていると「ダークマター」なのか「ダークたまー(悪の猫大王?)」なのか、何がわからないか、わからないほどわかりません。
確実に息を吸い込んで吐き出す。これだけできれば、いいやと全て棚上げです。
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