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2つの「家」を解放した女

昨日の記事には思った以上の反響をいただきました。ありがとうございます。

親のこと、ご先祖さまのこと、いろいろ思うところありますよね。自分を見つめ直すことになる今のような時期は特に。

実は、ご先祖さまに思いを馳せてください、なんて言いっておきながら、私自身は全然お墓参りなんてしてないのです…

最近は、それも今の時代らしくていいな、と思うようになりました。

今日はそんなお話をしてみたいと思います。


スピリチュアルな語りの中には、必ずと言ってもいいほど、お墓参りしましょう、とか、毎朝ご先祖さまを拝みましょう、みたいな話が出てくるじゃないですか。

私、そういうの無いんよなぁ…と自分に不孝者かのようなレッテルを貼ってきたのですが、実はそれがこれからの「風の時代」のあり方なのかもしれない。そんな風に思うようになりました。


私の母は私が子どもの頃から、「お母さんが死んだら遺骨は海に撒いて」と言ってる人でした。

きっと、父方の親戚とは同じお墓に入りたくないとか、いろいろあったのでしょう。よくある嫁姑問題みたいなものと思ってください。

県境を挟んで、父は岡山側、母は兵庫側の出身です。

行ったことある方は分かると思いますが、あの辺の田舎は、本当のドがつく田舎です。

山と田んぼ。以上。


で、父は長男ですが、全国転勤のある国家公務員だったので完全に家を出ていたのですね。

父方の祖父母家は、土地という意味では父の妹(私にとっては叔母)夫婦が世話をすることになりました。

祖父は亡くなっており、父も定年後は祖母の世話をしていましたが、ほどなくして祖母も亡くなりました。それを追うようにして父も亡くなります。

家を出ていた父が祖母の世話をすることになった背景には祖母と叔母の不仲があったのでしょう。

父が祖母の世話をすることによって、その関係がより複雑になっていったことは容易に想像がつきます。想像ですが。

結局、父の葬儀を執り行うこととなった母は、その叔母の気持ちを汲み、父は縁もゆかりもない寺社のお坊さんさんにお経をあげていただき、別の、これまた縁もゆかりもない寺社に納骨されました。もちろん母自身の「父の家に縛られるのが嫌」という気持ちとも合致した結果です。

(あ、でも、このお坊さん、とってもいい人で、お葬式のときに頂いた言葉がとても優しかったのを覚えています。地縁や血縁よりも、こういった同じセンスの人と繋がることに価値を見出せる、これも「風の時代」ぽいですね。)

父方の家系はそれなりの財を成した家だったようですが、時代は変わり、田舎にいくら土地や山を持っていても二束三文。

祖母の遺産については、叔母から「分けられるものがない」と告げられ、母はそれ以上追求しなかったようです。

まあ自分が住んでもいない土地に縛られたくなかったのでしょう。

そういえば、私たち兄弟も父の遺産を放棄する文書に捺印してます。法律上の手続きってだけですが。


そんなわけで、父方については、長男が家督を継ぎ代々土地を守る、ということから、これで解放されました。


母方については、昨日お話しした通り、祖父はすでに亡くなっています。

祖母はこれまた家でじっとしていられない人で、ずっと畑に出ていましたが、農作業中に倒れて半身付随となりました。身体が動かなくなり、だんだんと体力も衰え、その分、反比例するように口うるさくなったようです。痴呆も進みます。

長年叔父夫妻が在宅で介護をしていたのですが、数年前から施設に入り、今は母が面倒を見ています。

こうして、叔父も長男だから両親の世話をしなければならない、というところから解放されたのです。

祖母は、それまで自分の故郷から出るなんてことがなかった人。これも土地からの解放でしょうか。

母は母で自ら進んで、自分の住居のそばに祖母を呼ぶことにしたのですが、純粋に親孝行をしたいという気持ちとともに、少し自身の課題に向き合うということをしているのだと思います。

祖母から「男の子の方がかわいい、と言われたのに…(今自分が世話をしている)」と言うのを一度だけ聞きました。

この家父長制の考え方って根強くて、未だに男の子産んだらエライ、みたいなことを言われて驚くことがあります。でも、それだけ苦しんできた人も多いんだろうな、と思います。この話は機会があればまた。

母もきっとその課題から近いうちに解放されるでしょう。そんな予感がします。


こうやって振り返ってみると、母は「風の時代」が始まる前に、土地や血縁の呪縛を破壊するという大きな仕事をしたようです。

…と書くと、とってもかっこいい感じがしてきました。

やるな、母。笑


そんなわけで、私はお墓参りもしてないって堂々と言えて、でもご先祖さまには感謝しながら生きています。


実は昨日の記事を書いた後、何かいろんなことに挑戦しても大丈夫、できる!って気持ちになっています。きっとご先祖さまからの応援をさらに受け取れるようになったんだと思います。よかったら読んで、ご先祖さまに感謝したり、どんないい「徳」を受け継いでいるか考えてみてください。


そうそう母方の実家は近くに天文台があったり、棚田百選に選ばれる日本の美しい風景があったりするステキなところです。(晴明塚も近くにあるよ)

いつか何かできるといいな。リトリートとか。東京からは遠いけど。

今は叔父が減農薬でお米と野菜を作っています✨(どのくらいのオーガニック度なのかはよく知らないの。でも新米できたらしいので、もらえる予定🌾🌾)


今日も読み応えたっぷりな分量でお送りしました 笑

じゃあね!

Love You

Aki

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