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無意識は便利な反面、考えることを停止する。

無意識が悪いことなのかというと、そんなことはない。
無意識は便利。
例えば、朝目覚めて起きなきゃと思うとき、
心の中で「横向きの体を仰向けにして、体を起こして布団をめくって、そして立ち上がる」なんて思わなくても、「起きなきゃ」と思うだけで起き上がることができる人が多いと思う。
行動しようとするたびにいちいち次は右手をあげて指をうごかしてとか
考えて行動していたら、それこそ大変。

ルーチンになっていることは無意識がこなしてくれる。
こなしてくれるのは、行動だけでない。考え方もルーチンになる。

チョコが好きな人がいて、
その人に手土産を持って行くとき
たまたま通ったデパ地下のケーキを売っているショップ
ほかにも美味しそうなフルーツのケーキとかあるけど
その人はチョコが好きだからチョコレートケーキにしよう!と思う。
ショーケースのフルーツタルトも美味しそうだが、
チョコ好きだからチョコレートケーキがいいと考える。
考えると書いたが実際は考えているようで考えてなく
自動的にチョコレートケーキっぽいのにしようと思っている。
無意識に。

ほかの例を挙げれば、
後輩が新規プロジェクトのプレゼン資料を持ってきた。
どこかで見たことあるような内容の資料だった。
そこでこれはダメだよと資料を返した。

その場で返すのがダメだとか、
その場で判断することがダメだとか言っているのではなく、
どこかで見たことがあるような内容だったからダメだと思ったという、
その時の記憶からダメという無意識の判断。
本人は考えて言っているつもりだが、ここに考える力は使われていない。
条件反射。


無意識の困るところは、
いつも同じ考えのもとに同じことを繰り返してしまうこと、
同じことを繰り返していたら、起こる出来事も同じようなことになりかねない。
それでうまくいっているときはいいが
いつまでたっても同じような悩みに悩まされることにもなる。

毎回、同じようなタイプのダメな人と付き合ってしまうとか
似たような失敗をしてしまうことが多いとか。

それでは、どうすればいいのかというと、
自身の行動や考えに無意識がどう作用しているか、自分を観察すること。
自分が何をして、どういうときにどう思っているか観察すること。
何か気がつくことがあるかも。
よりよい未来のために。


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