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わたしの密かな愉しみ〜ピアニスト・反田恭平編〜

みなさん、お久しぶりです。Akicomです。
満を持してコーチング関連の投稿かと思いきや、期待を裏切る形で「最近の密かな愉しみ」について書いてみたいと思います。コロナ自粛のなか、出会ってしまったピアニストについて暑苦しく綴る、いわばオタク記事となりますが、最後までお付き合いください。
※全て個人的解釈の内容となりますので、ご承知おきください。

クラシック音楽とわたし

小さい頃から慣れ親しんできた影響で、聴いていて心底こころが満たされるのはクラシック音楽だ。表現できる音の質感、音色、響きなどが限りなく豊かで、その豊かさがわたしを満たしてくれる。

クラシック音楽ファンには各々、好きな作曲家や演奏家(個人、アンサンブル、オーケストラ)、指揮者がいるものだ。

ちなみにわたしの場合、好きな作曲家は、面白いことに年齢を重ねるごとに変化している。昔大好きだったブラームスは、いまは少し重く感じ、昔どうしても好きになれなかったモーツァルトやシベリウスが、いまはかなり染みる。

逆に好きな演奏家には大きな変化はなく、若手の演奏家が加わっていく形だ。自分が弦楽器を弾いていたので、やはり好きな演奏家も弦楽奏者が多い。ヨーロッパを中心に活躍するバイオリニストの庄司紗矢香が来日するときには、必ずコンサートに足を運ぶ。チェリストは、かなり古いけど故人・ジャクリーヌ・デュ・プレとか、ミッシャ・マイスキーが好き。
どちらかというと、広いスペースで自由に遊びまくってしまう系、情熱的でハメを外しちゃう系の演奏家が好みだ。

そんなわけで、ピアニストはノーターゲットだった。。。

反田恭平との出会い

コロナ自粛で、家にいることが多く悶々としているとき、NHKの「駅ピアノ・空港ピアノ・街角ピアノ」という番組をよくみていた。
ピアノの腕前はどうであれ、ピアノを音楽を愉しみ、人生の一部にしている人たちの幸せそうな様子といったら。幸せが伝搬してくるみたいだった。
そんなきっかけで、YouTubeでも「駅ピアノ」をみていたとき、みつけてしまったのがこの動画だった。

えええー!!!このリストはすごいぞ。
愛をこんな風に表現できるの??ここまで一瞬たりとも、一音たりとも無駄がなく、すべてに意味があると感じさせる演奏は初めてだぞ!音楽へ向かう姿勢が、そのまま音にも現れているように思えた。
そしてぶっちゃけ、わたしの好みの演奏家ではないのに(ごめんなさい!!)、こころ揺さぶられている。そのことにも動揺した。

そんなわけで、一瞬で魅力にハマってしまった反田さんの凄さについて、わたしから見えている範囲にはなるが書いてみたいと思う。
ちなみに反田さんは、25歳の若手ピアニストでありながら、すでに日本国内では高い人気を誇り、クラシック音楽ファンにとっては今更感があるかもしれないが、わたしのなかでは最高にホットということで。

反田恭平の凄さ① ピアニストとして圧倒的

わたしが語るのも恐れ多いが、そこをあえて。超絶技巧、叙情性やロマンティシズムの表現、演奏へのパッションなどが評価されている反田さん。わたしが特にすごいと思うのは、言わずもがなの表現力の豊さと、曲全体の構成を意識した演奏だ。もちろん私みたいな素人が演奏するときでも、曲全体の構成は意識するのだが。。。反田さんは、構成をイメージし、いまなぜその音が必要かを意味付けする力が飛び抜けているように感じる。もちろん推測だが、一音一音へ強い意図は、そこからきているんじゃないだろうか。
是非一度、演奏を聴いてみて欲しい。

反田恭平の凄さ② 音楽体験のプロデュース力

ピアニストでありながら、独立して様々な音楽事業を手がける会社を立ち上げ、MLM ナショナル管弦楽団をプロデュースしている。反田さんと同世代の実力派アーティストで形成された管弦楽団で、反田さんはプロデューサー、指揮者、ピアニスト等として関わっているのだ。

先日、MLMのオンデマンドコンサートを聴いた。クラシック業界では先駆けて、この規模のオンデマンドコンサートを企画し実行しているのはスゴイ。
コロナ禍でも、音楽体験を届けることへの執念やこだわりを持ち、考えを巡らせてきたのだろうか。

オンデマンドコンサートもそうだが、新しいプラットフォームを使いこなして、クラシック音楽が新しい社会のなかで根付くような活動をしていることも注目すべきだ。音楽をすることと、ビジネスすることを切り離して考えがちな芸術の世界で、ちゃんとそれを繋いでいるようにみえる。

ちなみに、コンサートはすごく楽しかった。管弦楽団のメンバーがめちゃめちゃ楽しそうに弾いている。小編成ならではというのもあると思うけれど、弾きたいように弾くをよしとする空気がある。そういう空気づくりやチームづくりにも、長けているのだろうか。

反田恭平の凄さ③ クロスメディアを使った発信力

Twitter、Instagram、note、YouTubeなどを駆使して、自己プロデュースしているところにも学びが多い。
子供や親御さんに向けてブルグミュラーの音源を制作したり、ラジオ的なものやVlogなどにも挑戦している。いまどんな活動をしているのか、次はどんな活動をするのかなどはもちろん、なぜそれをするのかという背景や、活動の裏側、反田さん自身の気持ちなどにもアクセスできる。どんどん興味が湧いてきてしまう。当然応援したくもなる。上手いとしか言いようがない。
自己プロデュースという面だけでなく、音楽体験提供の側面でも新しいプラットフォームを使いこなしているのは、前述した通り。今後のさらなる展開が楽しみだ!

反田恭平のこれから

ピアニストとして成熟していった先で、どんな音楽を聴かせてくれるのだろう。そしてこれからどんな活動をしていくのだろう。何を仕掛けていくのだろう。本当に楽しみしかありません。

なお、反田さんが2020年08月02日(日) の「情熱大陸」に再登場。是非チェックしてみてくださいね〜!

さいごに

さいごまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
私の密かな愉しみ、シリーズ化してお届けしたいとも思っていますので、ご期待ください。

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