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学生インタビュー91!鈴木颯さん

🕊出展作品🕊

『明滅の彼方に』/鈴木颯
紙粘土、紙、木材、針金、PPロープ、アクリルガッシュ

果てしない時間の中で幾度も命は光を放ち、生まれた光は幾度も消えていった。そのようにして太古から命は受け継がれた彼方に、現代を生きる私たちがいて、さらにその先には未来を生きている命が予感できる。その永久のような命の流れには、天寿を全うしたもの、生きられなかったもの、自ら絶ったもの、生かされたものなど、様々な想いがあったはずだ。それは樹状に、想いの流動体となって今、私たちに問いかけている。太古より自身のルーツを探ったり、未来に思いを馳せたり、停滞したり、捨てたりしてもいい。 あなたは差し出されたその選択肢にどう応えるのか。果てしない時間の中で幾度も命は光を放ち、生まれた光は幾度も消えていった。そのようにして太古から命は受け継がれた彼方に、現代を生きる私たちがいて、さらにその先には未来を生きている命が予感できる。その永久のような命の流れには、天寿を全うしたもの、生きられなかったもの、自ら絶ったもの、生かされたものなど、様々な想いがあったはずだ。それは樹状に、想いの流動体となって今、私たちに問いかけている。太古より自身のルーツを探ったり、未来に思いを馳せたり、停滞したり、捨てたりしてもいい。 あなたは差し出されたその選択肢にどう応えるのか。

🕊学生インタビュー91🕊
アーツ&ルーツ専攻 鈴木颯さんにインタビュー!
鈴木颯
──どのようなものを研究、制作していますか?
生き物、人、命といったものを研究しています。それをもとに立体作品を作ったり物語を書いたりしてい
ます。研究の一環で”ぼんた”という名前のフグ(ブロンズパファー)を大学で飼育しています。とてもか
わいいです。
──制作活動をするうえで大事にしていることはありますか?
「当事者意識」ですかね。美術ってなにを美しいと感じるかは自由ですが、例えば福祉の問題とか社会情
勢とか蔑ろにできないものってあると思います。作品を観る人は誰もが生きている、だから私は誰もが
自身の経験や命について考えられるようなアプローチを、立体や物語で表現しようとします。誰もが命
の連環の中にいる、そういった「当事者意識」です。
──卒業制作ではどのようなものを制作しますか。
「永遠」をテーマに作品作りをします。命に限りのある我々にとって永遠とは知覚し得ない概念ではあ
りますが、人にとっては「ずっと一緒にいたい」とか「ずっと寝ていたい」という風な叶わない、切ない
願いの言葉に感じます。反対に、尽きぬ”希望”を意味する言葉だとも思っています。遥か昔から紡がれ、
命はそれを想いやさらなる命に繋いで、これからも果てしなく続く”希望”を予感してほしいです。
──大学入学前と比べて、自分自身が変わったと感じるところはありますか。
入学前は目標がなかった人間だなぁと思います。やることなすこと流れに身を任せて成行きで生きてま
した。大学に入ってからは自分の選択肢が増え、選び取ることへの喜びを感じ、今では意志のまま生きて
います。……これから社会人かぁ
──大学生活の中で印象的だった出来事を教えてください。
学生会、学祭、そして卒展の代表を任されたことが印象深いですね。自分は超バリバリ仕事しまーーー
す!!!!ってタイプでもなく、人前でニコニコしゃべることが得意なのは自負していましたがまさか
こうも表立って活動するとは、、、と思っています。周りの仲間たちもこんな自分と笑い交じりで仕事し
てくれることが本当にありがたいです。ほんと周りの人たちに恵まれたなと感じる大学生活でした。
──最後に一言お願いします!
ぼんたの卒業後の処遇を決めあぐねております。自宅への持ち帰りは確定ですが、今後もぼんたの状態
を自宅から発信していくか、落ち着いた老後魚生を謳歌してもらうか。ぼんたは素描室のアイドル的存
在だったけど、私と一緒に卒業ってことかいね~
【作品・制作物】

「オオシロモナトス」
素材:石粉粘土、紙粘土、羽、針金、ガラス、木、紙
存在しない生き物をあたかも実在しているかのように表現した作品。実在性に説得力を持たせつつ、説
明書きや覚書などから人間のエゴ等の目をそむけたくなる部分をほのめかす、実は「人間」にフォーカス
を当てた作品。


「タマシイノウタ」
素材:スタイロフォーム、ウレタンフォーム、紙粘土、針金、真鍮、紙(詩)
六章にわたる物語が会場を移動するにつれて物語の時系列が進んでいく作品。立体作品は物語中の兵器
の擬態化である。一つの物語を完成させながらも、「擬態化」に挑戦した作品。
「タマシイノウタ」note バージョン
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「歳月」
素材:キャンバスロール、布、木、紙、その他小物類
当たり前の日常と命の終わりの対比から時間の流れについてを表した物語を元に、天井の巨大な絵画の
制作や他を隔絶する空間づくりを行った。葬儀場を意識し、まるで故人と対話するかの如く空間内で座
ることができる。
「花と歳月」note バージョン
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