背中を押せる理解者でありたい。
先日、オンラインで日本語を教えている生徒の親御さんからこんなメッセージをいただいた。
「いつもレッスンしてくれてありがとう、うちの子もあなたとの授業を楽しみにしてるの。私としても子供には異文化圏に暮らす人とのコミュニケーションの中で色々な体験をしてほしいから、型にハマった授業ばかりでなく何気ない雑談やあなたの経験を盛り込んだ展開をしてくれると嬉しいわ。」
オンラインでのレッスンを通して、日本語の知識だけでなくコミュニケーションのノウハウや、お互いの趣味・文化について興味を持ち他人と通じ合う。これは僕がおぼろげながらも持っていた理想の教育像だったので正直嬉しかった。
考えてみれば、少し前までの自分は「日本語が話せるようになってもらうこと」だけを義務とばかり捉えがちだった。もちろんそれも大事だが、「異文化圏に暮らす人たちとよりよく分かり合えるようになってもらうこと」こそが真のゴールだと、今なら自信を持って言える。
そのためには、教科書に沿った内容を教えるだけの授業で満足してはいけない。そうではなく、生徒が好きなこと・普段していること・いまやりたいことをより分かりやすく伝えられるよう背中を押す。これこそがオンラインレッスンを通して自分が成し遂げたいことなんだと理解できた気がする。
この感覚についてうまく表現しているのが、僕が大好きな「SKET DANCE」という漫画のとあるセリフだ。それが作中で主人公が「君にとって人助けとは何か?」と問われた際の以下の答えである。
「SKET DANCE」(篠原健太)より引用
僕も日本語を教えるという枠組みだけに囚われず、生徒さんがやっていること・やりたいと思えることの背中を押せる存在でありたい。
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