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必要なのは会話のキャッチボール | 英語を学ぶ前に知っておくべきこと

本記事の音声版はこちらから。

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前の記事でこんなことを書きました。

「流暢な英語を身につける」というフワッとした目的のためあてもなくダラダラ学習するよりも、「覚えた英語で電話/ナンパ/アニメの話をする」などと明確な目的に基づいた学習をしたほうがモチベーションも伴う。

後になって、そもそもの前提として必要な認識があることに気づきました。

それは「言語学習=コミュニケーションのためのもの」ということ。

「そんなの当たり前じゃん、わかってるよ」と思うかもしれません。

でも本当に理解しているでしょうか?

言語=コミュニケーションのためのもの

英語に限らず、あらゆる言語は会話相手と意思を伝え合うためのもの。つまり、話しすぎても聞きすぎてもお互いの意思疎通はできません。

「わかってる」という人も、一度胸に手をあてて考えてみてください。

話しすぎ

あなたの普段の会話はこんな風になっていませんか?

話に集中している時、特に自分が好きなものについて語っている時はついつい饒舌になりがちです。でも度を過ぎるとそれは最早コミュニケーションとして成立していません。そして多くの場合話している側はそのことに気づかないからタチが悪いのです。(自覚がある貴方はだいぶマシな方です)

会話のキャッチボールを心がける

この問題を回避する方法、それは会話のキャッチボールをすること。

相手の話をしっかり聞き、問われていることに対して最適の回答を投げ返すということですが、簡単そうでこれが意外と難しい。

なぜなら、上述したように会話してる当の本人ほど、自分がどう話しているか客観的に見ることが(ほぼ)できないからです。

そんな会話のキャッチボールに必要なスキルは以下の2点に集約されます。

相手に聞かれやすい話を広げる方法(ピッチャーの視点)
相手が答えやすい質問・相槌をする方法(キャッチャーの視点)

つまり、聞いてないことばかり話す人はボール球・デッドボールばかり投げるピッチャーと同じで、相手が話しやすい雰囲気作りや質問ができない人はまともに球を取れないキャッチャーと同じなんです。

良い話し手(ピッチャー)になるために

大前提として、あなたが目指すべきは豪速球を投げることではなく、キャッチャーが望むところにバッチリの球を投げられるコントロールの高い投手です。

とは言え、一発でわかりやすい話を続けるのには経験とセンスが必要なのも事実。なのでここではそういった努力をしなくても、コントロールの高いキャッチャーになれる方法をひとつだけ共有します。

それは相手が自分の話を理解しているかの確認を怠らないことです。

「〜〜だけど、ここについてどう思う?」
「〜〜〜だと思うんだけど、ここまででわからないことはあるかな?」
「〜〜について、あなたの意見も聞かせてほしいな」

こんなフレーズを会話に織り交ぜて相手の反応を待ちましょう。

ポイントはできる限り頻繁に確認し、その度相手の返事があるまでしっかり待つこと

この時に相手の名前を呼ぶのも効果的です。

「タカシくんは〜についてどう思う?」
「俺は〜〜なんだけど、カナちゃんの意見も聞きたいな」

最初は少し抵抗があるかもしれません、でも名前を呼べば呼ぶほど相手は自分に興味を持ってくれるようになります。

良い聞き手(キャッチャー)になるために

ズバリ、質問力を高めることに尽きます。

質問力についてはこの動画内ではちゃめちゃにわかりやすく紹介されてるので何がなんでも見て欲しいです。

特に、質問相手に興味を持つ姿勢を崩さないことが重要だと僕は思います。

「最近タカシくん、〜〜を買ったんだって?俺も買おうか気になってるんだけど面白いかな?」
「このゲームでどうしても〜〜がクリアできないんだけど、クラスで一番上手いカナちゃんはどうやって攻略したの?気になる!」

あなたに興味があるからこそ質問している、という気持ちが伝わるほどに相手はマジメに返答してくれるはずです。

英語の前に会話力を身につけよう

いかがでしたか?英語を学びたい!という人に「まず会話力を伸ばせ」というのも少し酷な話かもしれません。

でもここを無視して英語の知識だけ身につけたとしても、それを駆使してコミュニケーションをすることはほぼ不可能です。

だからこそ、まずは(日本語でも)相手と円滑な会話のキャッチボールをする方法を身につけることから始めるべきです。

いいキャッチボール

良いピッチャー・キャッチャーとしての視点を持って会話のキャッチボールを楽しみましょう!

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