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【二拠点居住】二拠点生活のとある1週間

 神奈川県相模原市と長野県塩尻市との二拠点居住が本格化して約2ヶ月が経ちました。二拠点であれなんであれ、新しい生活でペースを掴んでいくまでは何かと気苦労があるものです。今回のnoteは、改めて二拠点生活の1週間の過ごし方を自省してみよう!ということで、二拠点居住の1週間を振り返ってみたいと思います!(そもそもなぜ二拠点生活を始めたか?については前回のnoteに記載していますので、興味ありましたらご覧くださいませ。)

■月曜日:スナバでワーク

 毎週月曜日は塩尻駅近くの「シビックイノベーション拠点スナバ」というところにレジデンススタッフという形で在駐しています。wi-fi、電源、複合機のあるワークスペースというと、いわゆるコワーキングのように聞こえるかもしれませんが、常にどこかで誰かがイノベーションのタネになるような(ならないような?)話をしているコミュニティ要素の強いスペースです。私もここで仕事をしながら、ここのメンバーとして東京での仕事とのシナジーを出した”何か”を生み出したいと、目下画策中です。今はまだインプットが多く、スナバでアウトプットできることがないのが正直もどかしいですが、少しずつ”らしさ”を発揮してメンバーの皆さんと何か共業できればと思っています。(※写真はスナバのページからお借りしました。)

■火曜日:ご近所さんでしごとにごはん

 昼間はまだまだ暑い日が続くので、アイスコーヒーが欠かせません。ということで、R.O.STAR塩尻店でサバサンドとアイスコーヒーでひと仕事。ここでも必ず誰か知り合いに遭遇します。というか、友達がバイトしてたり、オーナーだったり。豆も店内で焙煎して、その場で挽いてくれるので、御用達です。「お洒落で居心地の良いカフェ」というのは、もはや社会インフラですね。ちなみにこのカフェの隣にはえんぱーくという公共施設があり、こちらもよく利用します。綺麗な建物に、会議室や図書館、ワークスペースなどもあり、静かに集中したい時は雑誌や本を利用するときには重宝します。蔵書が多いのも魅力的です。

 しっかり仕事をしたらしっかり遊ぶ!夜は、塩尻市内の居酒屋やご近所通しで宅飲みも。みんな家が近いから気軽に遊びに行けるのもローカルならではですね。友達の家の庭借りてBBQとか、本当、最&高な日々。

■水曜日:車でドライブ

 車で近場のエリアに遊びに行くのがもっぱら我が家の休日の楽しみです。東京からの観光客も多い諏訪湖のある諏訪市には、リビルディングセンタージャパンいう施設があります。こちらでは、多くの空き家再生を手がけており、その過程で出てきた家具や食器などを販売しています。我が家のご飯茶碗はこちらで購入したものです。近くには素敵な珈琲屋さんもあり、諏訪はさりげなくお洒落エリアですね。(ちなみに諏訪には角上魚類もある!)

 車で30分程度の辰野も注目エリア。空き家を改装したワークスペースSTUDIOリバーではPOPUPストアも不定期開催。先日伺った時は塩尻の旅する古物商-hito.to-のイベント開催していました。外には移動販売のトッキさんがカレーを販売。最近では近くに自転車レンタルサービスを行っているGRAV BICYCLEもオープンして、周辺地域でのサイクリングを楽しむ拠点もできました!

 もちろんベタな観光地もあります!塩尻市の旧中山道宿場町奈良井宿は200年の歴史ある街並みが今も残る名所です。また、有名な松本城も車で約40分くらいで、松本の市街地もさすがは城下町!お洒落なお店も多くて一日遊べます。

■木曜日:都内で打ち合わせ

 朝のあずさにのり東京に向け出発します。3泊分の荷物をキャリーにまとめ、ガラガラ引きずって「いざ東京!」。約2時間半、集中して仕事をするには良い時間です。ちなみに特急のフリーWi-Fiは使用しません。余談ですが、二拠点のフリーランスにとって通信回線問題はかなり重要で、私の場合は安定性安全性を考慮して、東京在住時は携帯電話回線に全面的に頼っています。都内の打ち合わせは、概ねクライアントオフィスに行くことがほとんどなので、特段決まった仕事場はありません。東京、週に一回でも行くたびに変化してて、すっかり”おのぼりさん”です。本当は夜も東京の友人とご飯行ったりしたいのですが、今はまだ難しそうなので実家で母とワイン飲んでます。

■金曜日:都内で視察

 商業施設の視察は、東京での重要なミッションの一つです。常に情報と感性をアップグレードし続けないといけない仕事なので、東京にいるときはできるだけ足を使い、現場を見ることを大切にしています。最近は新規施設の開業ラッシュもあり、新規開業の施設を見に行くことが多いです。施設をみた感想などはできるだけアウトプットしておこうと思い、最近はnoteでも【店舗調査記録】としてまとめています。やっぱり商業施設の視察は楽しいです。頭フル回転してビリビリきている感覚は、やっぱり自分にとってとても大切な時間だと思います。

■土曜日:渋谷でダンス

 土曜の夕方は毎週ベリーダンスのレッスンです。日中に荷物をまとめて愛用のキャリーに詰め込んで、渋谷のスタジオに向かいます。1時間半ストレッチ・筋トレ・ダンスで、体も心もすっきりして帰ります。(ダンスについては、過去の記事で書いてますので興味あればご覧ください。)ちょうど19:30にレッスンが終わるので、そこからダッシュで山手線に乗りこみ、新宿駅で”ちょっとした飲み物”を買ってあずさに飛び乗ります!車内では軽く仕事を片付けながら帰路に…というのは理想で、現実はYouTube観ながらゲームして帰っています…。まぁ、どうせ家にいてもダラダラしちゃう時間ですし、夜のうちに移動してしまえば翌日を朝から有意義に使えるので、とても効率が良くて気に入っています。こうして東京での3日間はあっという間に過ぎていきます。忙しいけど刺激的で、行くたびに自分の成長を感じる日々です。

■日曜日:自宅で主婦業

 日曜日は朝から家事!洗濯物や食器を洗い、掃除機かけて、惣菜仕込んで…と、基本的に不在期間が多いぶん家事は溜まりがちです。ゴミ捨てのタイミングが合わないのも、二拠点居住の弊害の一つでもありますね…。ただ、塩尻の場合は年間通じて晴天が多く風が強い気候のため家事をしていても気持ちが良いです。洗濯物もすぐに乾くし、窓を全開にしていれば空気もすっきり!山を眺めながらお皿を洗っていると近所の友達が外から声をかけてくれることもあり、なんだかのどかに家事をこなしていけます。

 不在が多い分、在宅時はできるだけちゃんとご飯作るようにしています。最近は野菜が高騰しているため、気がつけば地元産野菜ばかりになります。写真は信州農家をデザインするクリエイター集団HYAKUSHOさんのマルシェで信州野菜の詰め合わせ。シェフのレシピも教えてもらい、料理の幅も広がりました。野菜が安くて美味しいのは本当に地域に住んでいる良さですね。日曜の夜は”メガネ”(こと湯浅家の旦那さん)が、夜にライブ配信を行っているのでご飯は早めにすませちゃいます。

※最近、YouTubeチャンネルも持ち始めたようなので、興味がありましたら、ぜひご覧ください。

 配信を片耳で聞きながら、都内での視察記録をまとめて、長いようで短い1週間の終了です。また来週も頑張るぞ!

■おまけ:二拠点生活のネガティブな話

  こうして1週間を見ていくと、なんだか二拠点生活「楽しそう!」に見えましたかね?(楽しそうに見えるように書いてみました。)最後に少しだけ、二拠点生活の実態的な話をおまけにつけておきます。

 まずはお金の話。東京で一人暮らしをしていた時と比べると、月の家賃は約3分の1でかなり安くなりました。その代わり、交通費は4〜5万円。こちらでは車がないと生活できないので、維持費やガソリン代など加算する必要があります。また、これは盲点だったのですが、ガスがプロパンなのでガス代が高い!通信費が二拠点分!などなど…加味すると最終的にはあまりコスト面では変わらないかな、という感じです。(仮に東京での住居を別に設けるのであれば、完全にマイナスです。)時間の面でも苦労はあります。慣れてきたとはいえ、片道2時間半(しかもあずさは路線が悪いので乗り物酔いするんですよね…。)バスだと約4時間の移動はそれなりの疲労感を伴います。そして、今回の感染症拡大や天災などの際には、「どちらにも行ける!」というより、「どちらにも行きづらい」という感覚の方が圧倒的に強くなり、なんともいえない疎外感を感じます。それぞれに半分ずつしかいないということは、どちらのコミュニティにも半々になってしまい、お誘いを断らなければならない場面やミーティングなど相手方に面倒をかけてしまうこともどうしても増えてしまいます。というわけで、結論から言うと二拠点生活はそれなりに大変。個人的には、それぞれの場所に目的意識をある程度明確に持てないならおすすめはしません。

 私の場合は、最新の情報や人脈形成などを含めた”インプット”を求めて東京にいき、考えを深めたり自分なりの表現を模索する”アウトプット”を塩尻でしています。これもまた、状況次第で変わることもあると思いますが。仕事柄二拠点居住はプラスに働くことも多く、なによりも多くの友人が東京にも塩尻にもいるので、公私共に二拠点生活で得られるメリットが大きいと感じています。

 二拠点居住などで人生の選択肢が増えることは本当に素晴らしいと思います。自分の幸せを自分で選べる時代、より多くの選択肢が広がっていくといいですね。

 



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