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好きと嫌いは紙一重 嫌われモノには愛がある

おぉ…ぶっちゃけた!
25の頃からずっとお世話になっている美容師Iさんのインスタ投稿が、ある日を境にガラッと変わった。

Iさんについて書いた記事
https://note.com/aki_yoshida/n/n576de61c4347

Iさんは一見ギラついたオヤジ。放つエネルギーが大きくて、こちらに同じくらいエネルギーがないと会いにいけない(波動が同調しない)。あぁそろそろ髪切り行きたいなぁと思うのは、自分のバイオリズムの確認にもなるという、私にとって稀有な人だ。

Iさんのインスタ投稿はこれまでファッションだったり、バイクだったり、超美人の飼い猫だったり、そんなかっこいい写真ばかりで、50代でこんなオヤジいいよねと思わせた。


それがここに来てどうだ。ご自分の経験体験や考えなどを包み隠さず話し始めた。

これがぶっちゃけ過ぎていて、面白い。でもそれは私がIさんをよく知っているからであって、知らない人など反感を覚える人は多いのではないか?と感じていた。

先日ヘアカットに行ったときにお話しを聞いたら、案の定、だいぶアンチコメントが来ているとのこと。

ただそれはもう織り込み済みのブランディング戦略だ。イキった雰囲気の服装やライティングも、少し挑発ともとられそうな内容も、言葉のチョイスも、すべて。

彼を嫌いになる人が増えるだろうけど、それと同時にもっとより濃いファンがつくのだろうと思った。


Iさんの話を聞いて、思い出したことがある。
高校2年生のとき、作家でミュージシャンの辻仁成さんの世界に触れたときのことだ。

辻さんはファンもアンチも多い人だった。誰に対してもいい人なんかじゃ決してなく、どちらかというと理屈っぽく面倒くさい(※エッセイなどから感じたまで)。思ったことを正直に発言して、人に誤解されたり嫌われたりすることもあるようだった。

嫌われても構わない心の強さ。私がそんな姿勢にすごく憧れた。当時はまだ誰にでも好かれるいい人であろうとしてがんばってたから、たぶん疲れていたのかな。

で、私は実は結構面倒くさかったり、頑固だったりする面を周りに出してみたのだが…結果はただしんどいだけだった。

嫌われることを前提に出していたから、素の自分の出し方も今思うと間違っていたし、嫌われる覚悟も、心の強さも、当時の私は持ち合わせいなかったから。


Iさんもアンチのコメントをみるのは、やはりしんどいと言っていた。でもそこにはやはり「覚悟」があった。一定期間、どんなにしんどくてもそのブランディングを続けてみようという覚悟。

もしかしたらそこには何も生まれないかもしれない。ただ嫌われてファンを減らすかもしれない。その可能性はゼロじゃない。


でもIさんは大丈夫な気がした。ハッキリバシッと発言してはいるが、人を批判したり、傷つける内容は一切ないし、何よりその表情や声に愛がある。

ご本人も肌感覚として大丈夫と感じている様子だった。


1ヶ月後、どのようになっているのか。私はただの観察者だから、無責任に楽しみだ。

Iさんはまず自分が経験して、美容業界をはじめとした(他にもいくつか事業をしている)後輩たちに伝えたいと笑った。


あぁここでも「ベクトルは外向き」だ。


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