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【エッセイ】竹野内マジック!

本屋でトイレに行きたくなる現象を「青木まりこ現象」
歳をとるほど時間の流れが早く感じる現象を「ジャネーの法則」と呼ぶらしい。
ちゃんと名前があったんだと最近知った。
それと、同じ感覚を他の人も味わっていることが心強く思えた。

僕が小学一年生の頃、六年生はとてつもなく大人にみえていた。
その感覚ははっきり覚えている。
勿論身長差はあった。
でも、それだけじゃなかった。

大袈裟でもないのだけど例えるならあの時の六年生の先輩は今の自分の感覚では竹野内豊にみえていた。(敬称略)

ダンディーだ。
大人の色気炸裂だ。

そのくらい一年生の僕は六年生の先輩を
「大人」だなと感じていた。

ということは中学生はもっと大人、というより近づけない存在。想像も出来ないレベルだった。

ところが自分が高校生になったら小学生は一年生から六年生までもれなく子どもにみえた。
間違っても六年生が竹野内豊にみえることはなかった。

中学生すら幼くみえた。
でも、大学生はほんの少し大人にみえた。

この現象、共感してくださる方はおられるだろうか。
僕は高校生の時、心理学の先生にこの感覚について相談したことがある。
先生は「お~♪」と嬉しそうな反応をした。
良い質問してくれるね~といわんばかりに、腕がなるね~と、いわんばかりに。
その感覚はおかしなことじゃないぞと言ってくれた。
そして、
それはこれからもずっと続いていくぞと。

当時高校生。
僕は想像した。
大学生は高校生を中学生のようにみるのか。
社会人は大学生を高校生のようにみるのか。
20代、30代……そんなことを続けて生きていくのだろうか…と。

それは歳をとっていくことなんだろうと。

この先を考えるのは少し怖かった。
寿命がどんどん近づいていくようで。
人生あっという間だと
数字にしたら怖くなってしまった。
だから、その先はその歳になったら考えようと考えるのをやめた。

それが、最近あらゆる現象に名前があることを知ったので、この小学一年生が六年生を竹野内豊にみえていた現象の名前が知りたくなった。

まぁ、わかってないので自分の中では「竹野内豊現象」と呼ぼうと思う。




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