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【エッセイ】マドンナたちのララバイ

眠ることは人間にとって物凄く重要だから堂々と眠ればいい。
寝すぎると怠け者だと後ろ指を指されるのではないかという怯えや罪悪感などは背負う必要なんてない。
ない、ない、ない…と、言い聞かせる。

寝るのも惜しんで…

その気持ちもわからないでもない。どうひっくり返っても1日は24時間。みんな24時間なのだ。
でも、眠れるなら眠るべきだ。

「眠りのつけがまわってくる。眠りを選ばなかったらいずれ寝たきりになる」
昔どこかで聞いたお話。
かなり極端で物騒な言い回しだが、私は妙に納得した。

水木しげる御大も「寝ないで漫画描いてちゃいかんですよ」と睡眠が如何に重要かを説いておられたもの。
そして水木御大は身をもって証明してくださった。

そういった意味では睡眠のプラスマイナスゲージはあると思う。
プラスマイナスゲージとは絶対量の容器みたいなことなのだが、例えば幸せが続くと不幸がくるんじゃないか…の思考である。
運を使ってしまったら当分メーターが上がるまで時間がかかると似た思考というより思想に近いかもしれない。

私も昔はそんな考え方だった。
こんなことで運を使いたくなかったなどと嘆いていた。
でも今は違う。
どれだけ運を使っても、幸運を感じても、運は減らない。
幸運がずーーーっと続く人もいればそうじゃない人もいる。
その違いは何を幸運と感じるかだと思う。

顔を洗う水が気持ちよかった。あぁ、幸せだなと思う人もいる。
些細なことがその人には幸せなら幸せは続く。
運は使っても減らない。
そもそも運は使うものじゃない。育むもの。(なんだかスピリチュアル寄りになってるがそんなんじゃないんですよ)

そして睡眠について。
これは運とは違って眠らないゲージを消耗すればいつか空っぽになる。
エンプティ。
ガス欠。
顔が濡れて力が入らない(アンパンマン)になる。
体に素直になって眠れば長く走れる。
人生の走行距離をどんどん伸ばしたい。
戦士たちは眠って傷を癒やす。
太く短くより細く長く生きていきたい。私はね。


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