Aki Tsuchiya

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Aki Tsuchiya

https://sites.google.com/view/chikusui-tsuchiya 書家/アーティスト 「人の隣にあるもの」をコンセプトの下、喜怒哀楽それぞれを打ち出した作品を展開。 New YorkやParisなど、国内外のグループ展に出品など。

最近の記事

狂気と本気

出来ない理由を並べる。 金が無い。材料が無い。道具が無い。キリが無いほどだ。しかし、これでは何も進まないから、つべこべ言わずに進んでみる。クリアする手段が見えてくる。 そうすると、過去の反省がネチネチと溢れ出てくる。そいつらと戦うために、臨書という行為で力を蓄える。過去のそいつらは、線に生命力が無いとか存在感が薄いとか味がどうとか、中心がズレたとかとにかくネチネチ言ってくる。 そんなもの達と戦うためには、半紙では足りない。最低でも大型2m四方の画仙紙に特大筆で、ドン!ビ

    • 生命力-Vitality-

      最近、生命について考えることがある。 作品は線が全て。その線を生み出すには用具用材と古典との向き合い。 私の悪い癖だが、周囲を参考にし過ぎてネガティブになってしまうことがあるが、その分、臨書をする事で自信の無さと、途方も無い天井に挑むための勇気を補っているのかも知れない。 何が良いのかというのは、自然の中に隠されている。自然の中には爆発的な生命力がムンムンと漂っていて、それを黒と白の2色で表現するアートが「書」。リズムや肉厚。斬ったら血のほとばしるような線を描くことで表

      • 臆病な田舎者。世界へ。

        時期尚早と言う言葉がある。この言葉に私はプレッシャーを感じながら生きていた。「こうなったら、こう動く」「落ち着いたら行動に移す」…その理由は「自分にはまだ早すぎる。そこまでの人間ではないから。時期尚早」それが確か10年前だったと思う。ホテルマンになって6年が経ったにも関わらず、自分がやりたい事が何なのか分からずに30歳になろうとしていた。「人事やりたい」と言っていた気がするが、今考えると本心ではなくて本心にしようとしていただけだったのかもしれない。 人が好き。それは今でも変

      狂気と本気