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気虚(「気」の不足)タイプの仔

「気」は生きるためのエネルギー源。
東洋医学では食べ物から「気」をつくるとしていますが、「気」をつくる「脾(消化器)」の働きが弱いためにエネルギーが不足してしまいます。
「気」が不足すると元気がなかったり、胃腸の不調がおこりやすいのが特徴です。
また、外から侵入しようとする悪いものを防護する力が不足しているため、風邪をひきやすい仔が多いです。

以下の特徴が複数当てはまった場合には「気虚」タイプかもしれません。
(ヒトもわんこも共通なのでご自身のチェックもしてみてください)

1.特徴

・疲れやすくて体力がない
・倦怠感が強い
・やる気が多らずボーっとしていることが多い
・寒がり
・風邪をひきやすい
・少し動くと息切れする
・朝なかなか起きてこない
・食後すぐ寝てしまう
・食欲不振
・肌や被毛にハリがない
・胃腸の不調が起こりやすい(下痢や嘔吐など)
・おとなしい

2.毎日のケアでできること

・毎日のお散歩で気を動かしましょう
 ∟ 身体を動かすことで体内の気を動かすことができます
  (猛ダッシュなどの運動は逆効果です)
・「脾」に負担の少ない食事にしましょう
 ∟ 一度にたくさんの量を食べると「脾」の負担になり上手に「気」を作り出せないため、1日2回にこだわらず、複数回に分けてみることもおすすめです(1日の量は同じ)
・身体を温める食材をとりましょう
 ∟ 冷たいものは脾の働きを止めてしまうため、水分も少し温めてお白湯がベターです

3.おすすめ食材

「気」を補う食材を多めにするとともに、「気」をつくりだす「脾」の働きを高める食材をあげましょう。
・「気」を補う食材例
かぶ・山芋・アスパラ・椎茸・舞茸・鮭・鰆・カツオ・イワシ・牛肉・鶏肉・豚肉・ラム肉・ウズラの卵など
※白米などの穀物は気を補う作用がありますが、わんこは唾液中に炭水化物分解酵素のアミラーゼを持たず、膵臓の負担になってしまうのであげすぎには気を付けてください
・「脾」をサポートしてくれる食材例
キャベツ・じゃがいも・かぼちゃ・さつまいも・人参・鯛・鯵・ホタテ・鶏の砂肝・りんご・はちみつなど
※いずれもあげすぎると今度は逆の効果が出るので適正量はおうちの仔に聞いてください。

1つ1つの食材の薬効(身体のどこに作用するかなど)も追ってご紹介します。


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