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ネガティブなひとりごとへの対処法

はじめに

嫌なことばかり続くとどうしても,気持ちがネガティブに向かいやすいもの.

「どうして,自分ばっかりこんなに辛いんだ!?」
「自分が何したっていうんだ!?」

こんなふうに,自分の現状をさらに悪くしてしまうひとりごとが行われます.

こんなひとりごとを前向きなひとりごとに変える方法について,書いていこうと思います.

今日の記事は,「理想の自分をつくる セルフトーク・マネジメント入門」を参考にしています.

本書ではこのようなネガティブなひとりごと「セルフトーク」に対して,自分自身に質問することを進めています.

その質問の種類は以下の3つになります.

  • 肯定・自責の質問

  • 相手の背景を探る質問

  • 視点を変える質問

それぞれについて見ていきましょう.後の説明では,学校の課題を急に明日中にだすように言われたときを考えてみます.

肯定・自責の質問

肯定・自責の質問は,前向きにとらえるための質問です.

否定的なセルフトークとしては,以下のようなものが考えられます.
「なんで急に明日,課題をださないといけないんだ?」
「この間まで1週間後に出していいって話だったじゃん.」

もちろん,このようなセルフトークを持ったまま課題に取り組むと,ずっと嫌な気持ちで過ごすことになります.

そこで,肯定・自責の質問をしてみます.例として以下のようなものが考えられます.

「課題を今日中に出さないといけなくなったのは変えられないとして,間に合わせるために何ができるだろう?」
「課題を間に合わせるために,どんな戦略を考えられるだろうか?」

このように,なってしまったものはしょうがないから,そこからどうするかを考える「肯定の質問」を行うと,次の行動をつなげることができます.

ちなみに,ここで自責となっているのは,他人のせいにしないという意味です.

つまり,今回の場合,学校の課題を急に出すように指示を出した先生を攻めるのをやめて,自分はどうやってこの問題に取り組んでいくのかを考えます.

相手の背景を探る質問

相手の背景を探る質問では,相手の裏に隠された意図を探っていきます.

上の例の場合ですと,
「明日中に出せといった背景には,なにがあるんだろう?」
などの質問が考えられます.

まー,先生自身も研究に追われていて,学校の成績締め切りを忘れていた可能性もありますしねー.

こんなふうに,相手の背景を探る質問をすることで,一歩ひいて問題を見ることができて「理不尽だ!」と無駄にいやな気持ちをせずに済みそうです.

視点を変える質問

視点を変える質問では,問題を別の角度から見ることを目的とします.

上の例ですと,
「課題を早く出さないといけなくなったということは,課題から開放されるのが早くなるということではないか?」
「ここで,集中して課題を終えることで今週末はリラックスして過ごせるのではないか?」
などが挙げられます.

課題の期限が早くなったという問題を,課題から開放されるのが早くなると視点を変えるわけですね.

最後に

僕の場合は,ついつい否定的なセルフトークを使いがちだったので,本書を読むことで非常に参考になりました.

しかし,とっさにいいセルフトークを出すのは難しそうなので,トラブルが起こるたびに,今日の記事を思い出しながら3つの質問を自分に投げかけてみたいと思います.


ちなみに,頭のなかのひとりごとについては,過去に記事を書いています.
興味のある方は読んでみてください.

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