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好きのすすめ─人間関係が上手くいかなくない理由─

 最近の人達は疲れている。僕はweb小説を書く時に読者を考えて書くから、それを如実に感じる。

 ネット社会の時代になり、昔に比べて人の接触がかなり減ったと言われている。

 本当にそうなのか? そんなことはない。結局社会で働いていれば、人間関係だらけだ。

 その代わり県外に出る人が昔に比べて増えたので、子供の頃からのリアルでの繋がりが格段に減る。

 そうなるとまたリアルでは一からの繋がりを作らないといけなくなった。

 昔の社会は繋がりの時代だった。就職も繋がりだ。繋がりが深すぎる面はあったが、一から付き合う必要はないし、子供の頃からの繋がりだから、気負いせずとも良かった。

 しかし今は違う。一からの繋がりからだから相手の素性が分からない。だから我々は建前をたてる。そして距離を縮めるのに時間をかける。それに初めの頃は気を使わないといけないから、ただそれだけで人間はストレスを感じる。

 ではネット社会は濃くなったからそっちの人間関係で大丈夫なのか? 否だ。結局人間は他人の肌(温かみ)を感じないと嫌な生き物だから、ネットの繋がりだけで満足しない。オフ会がそれを如実に示している。

 人間関係が問題とは言え、本来人は結局リアルの人間が好きなのだ。
 だから出会い系、マッチングアプリが存在する。

 web小説でのネタもそう。結局その世界でのリアルの繋がりで恋愛や友情が生まれる。

 そして現代の若者は人間関係が下手と言う。それもそのはずだ。昔の人に比べて交友の濃さが違う。そこまでの交友関係をすることが出来ないのが現状だ。

 経験したことがなければ出来ない。当たり前の話だ。

 だから深い人間関係が上手くいかない人間が増えてくる。お互い上手くいかないからストレスが生まれる。

 では皆が地元にいて地元に就職するべきか?
 それも一つの方法論だが、現代らしくない。

 ではどうするか?

 それは好きなことでの友達作りをするべきということだ。それなら目標も近いから意気投合しやすい。
 初めはネットでも構わない。しかし地理的に近い方が望ましい。結局人はリアルで会いたい生き物だからだ。

 そしてリアルで仲間に会って、人の温もりを感じよう。

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