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ひぶたがきられた


勝った…!
昨日は洗濯機の勝利だったものの、今日は余裕勝ち。
静かに火蓋が切られ、大掃除の時以外は洗濯機の時間との戦いが起きている。洗濯機に勝てたら朝noteを書く時間ができるので、更新頻度が蛇行していきそうな予感がしている。


今朝は猛烈な寒さ。私は布団の中でぶるぶる震え、布団の意義を考えたりしながらゴロゴロ転がりまくっていると、だんだん温かくなりちょっとずつ布団から抜け出せた。気温が何度か確認したら8度と書いていたので「やれやれ」と思ったのは無理もない。
ぶるぶる震えた朝は熱い飲み物を飲むに限ると思いながらいつも通り白湯と珈琲を用意したものの、猫舌な私がそれを飲めるわけもなく…。早々に暖をとるのを諦めて『文にあたる』の続きを読み始めた。


《本を愛するすべての人へ》

人気校正者が、書物への止まらない想い、言葉との向き合い方、仕事に取り組む意識について——思いのたけを綴った初めての本。

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〈本を読む仕事〉という天職に出会って10年と少し。
無類の本読みでもある校正者・牟田都子は、今日も原稿をくり返し読み込み、書店や図書館をぐるぐる巡り、丹念に資料と向き合う。

1冊の本ができあがるまでに大きな役割を担う校正・校閲の仕事とは?
知られざる校正者の本の読み方、つきあい方。

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校正者にとっては百冊のうちの一冊でも、読者にとっては人生で唯一の一冊になるかもしれない。
誰かにとっては無数の本の中の一冊に過ぎないとしても、べつの誰かにとっては、かけがえのない一冊なのだ。

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今朝で一章を読み終えたわけですが、凄く良い。
牟田さんの仕事に向かう実直な姿勢が心地良くて、文芸校正としての歴が長いからこそ著者を尊重しつつ校正をするところであったり、自分の仕事との向き合い方に悩んだり。
文章は人となりを表すと思っている私は、牟田さんがとても好きになった。
文章の根底にある澄んだ流れを感じ取り、朝に読む本として最高のお供だなと思っている。

昨日のスペースで読書ノートやメモ、付箋をしないことがなんとなくコンプレックスに感じているというような内容をお話していたのですが、エッセイであればメモをとれそうと思い、普段使っている手帳の余白に『文にあたる』の好きな文章を書いてみた。心地良い。

心地良さを感じると同時に理解した。
私は物語の流れを途切れさせたくないのだということに。

物語を読むとき(そして書くときも)、無意識に流れを意識している。その流れがメモや付箋をすることで途切れさせてしまうのが怖いのだ。だから読了後、何もないピカピカな本が残っている。
きっと1回目に読むときはこの先もずっと何もしないで没頭するだろう。
けどもし2回目を読むのであれば、今度はメモを取ったり付箋を貼ったりして思考を巡らせてみたいなと思う。Youtubeの動画を撮る前にするのが良いかもしれない。月並みな言葉でなく、自分の言葉で。
中々難しい課題ができたものだなと思いながらも、ワクワクしている自分もいて、変容していく読書の仕方をただただ楽しんでいる。

ではまたいつか。




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