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病気は気づくことから~痛み~

動物も話せればいいのに…
皆さんも一度は感じたことがあると思います。私はよく思います。どこが痛い、何を食べてどんな症状がでた、など本人から聞ければどれだけ楽なことでしょう。

今回は「痛み」についてお話できればと思います。動物は痛みを隠すもの、特に猫はその傾向が強いように感じます。では、隠している痛みにどのように気づけばいいのか。活動性の低下、食欲低下などの症状も判断の一助になることでしょう。一回目に投稿したオレオ君の症状を例にすれば、「夜も眠れず続いたパンティング」で私は強い痛みを推測しました。

パンティングは犬が口を開けて舌をだし、ハァハァしている様子のことです。この行動は基本的には体温調節のために行われ、暑い時期や興奮時に顕著に認められます。しかし、興奮する様子もなく、また涼しい環境で夜も眠れないパンティングは要注意です。

また、消化器障害で腹痛が強そうな場合は臨床現場では「腹部圧痛」を確認します。これはお腹を指先でゆっくり押していき、圧をかけていきます。お腹が痛くない場合は筋肉もある程度弛緩しており、反応も特別ありません。しかし、腹部の痛みが強い場合には筋肉は緊張しており、場合によっては犬猫は怒ることもあります。

これは腹部の筋肉の緊張や弛緩の状態を日頃からよく知っていると早く気付ける身体検査になります。身体を触る習慣を作ると身体を触られることを喜ぶようになり、また異常に早く気付けます。



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