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悩んだら右に進む。

計画を立てるとして、
考えうるありとあらゆる可能性のすべてを想定して、
完璧な計画を立てることなんてできません。

ましてやVUCAの時代、
不安定で不確かで複雑で曖昧な時代ですので
完璧な予測なんてできるわけがない。

ちなみにVUCAの時代という言葉は
1990年頃に米軍で使われ始めて、2010年くらいから
ビジネスシーンでも使われるようになったみたいです。

結構、歴史が長いですよね。
ちなみに読み方分からない人がいるかもしれないので
一応、、、本当に念のためですが「ブーカ」と読みます。

このような時代においては
計画と予測よりも適応と学習の重要と言われますが
いつも言うように計画通りにも物事が進むことはないし
計画自体には価値がないですが、計画を立てること自体はとても大事です。

そして計画を立てる際に気をつけたいのが
「ゆとり」を設けること、換言すると「曖昧さ」を許容することです。

複数の観点からそう思うんだけど
その一つとしては「バッファ」を設けることですね。

「バッファ」とは「緩衝」を意味する言葉で
システムなどでは一次的に記録しておく記録媒体などを指しますが
予定外のことが起きた際に、それを解消するだけの時間、
帳尻合わせの時間を、あらかじめ計画の中に盛り込んでおくことです。

分かりやすく一定期間毎に設けるのでもいいし、
それぞれの予定、タスク毎に設けるのでもいいですが、
たくさん設けすぎると必要な仕事が進まないなんてことにもなりかねません。

「バッファ」をどれくらい設けるべきかは業務内容や
個人の力量にもよりますので、ある程度の期間で見直すことにしましょう。

もう一つの観点としては
計画に盛り込めないことの存在を許容し、
その際の対応方法をあらかじめ決めておくことです。

これが冒頭の「悩んだら右に進む」という話。

HUNTER×HUNTERのファンならわかると思いますが
俗に「クラピカの法則」と言われるやつですね。

正確な調査ではなさそうですが、
右と左に分かれる道においてどちらが正しい道か分からないと
70%の人は左に進むというデータがあるようです。

左側パラダイスの法則ともいうらしいですが、
仮に「罠」を仕掛ける人がこの法則を知っている場合、
左側に「罠」をしかけるので右側に進んだ方がセーフティだと。

では、実際にはどういう風にこれを用いるのか。

例えば、ある基準を設けて
その基準を満たす場合には次の工程に進め、
満たさない場合には進めないというルールを作ったとします。

この基準についてはできればわかりやすい、
解釈の余地がない誰も迷わない基準が設けるべきですが
完璧な線引きはなかなか難しいものです。

その場合、担当者で判断に迷った場合には
「次に進める」と決めておく(反対でもいいけど)と
判断のスピードがあがり、より本質的な行動に割ける時間が増えます。

更に判断に迷うについても
「3分考えて、決められなかったら」
とすると、より効果的かもしれません。

直感の90%は正しいと前も書いたように
迷うくらいなら最初にいいと思った方に進めてもいいですけどね。

曖昧さを受け入れること自体も大事ですが
それを受け入れた上で、より効率の良い計画、
リスクヘッジのできた計画をつくるのが大事です。

自分自身の業務においてもマネジメントにおいても
適切な「バッファ」と「迷ったら右」のルール化を意識すると
ぐっと業務効率は向上するので、取り入れてみてください。

以上、ご確認ください。

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