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気になったニュース#28 【マンガは見開き派? 縦スクロール派?】 2022.5.6

「ウェブトゥーン」と呼ばれる韓国の電子コミック市場が急拡大していることに関する記事です。

近年、日本においても韓国の作者が描いたマンガをよく目にするようになりました。
その多くは、ピッコマなどのスマホアプリベースの電子書籍プラットフォーム上で配信されたものでしょう。

そんな韓国での三大ウェブトゥーンプラットフォームは、「ネイバー・ウェブトゥーン」と「カカオ・ウェブトゥーン」、「ポスタイプ」の3つだそうです。

記事中では3番目の「ポスタイプ」のプラットフォームの、前二者との違いを取り上げています。
ポスタイプは3つのプラットフォームの中では一番小規模ですが、アマチュアとプロの区別なく誰もが作品を投稿できるという点においてネイバー・ウェブトゥーン、カカオ・ウェブトゥーンと異なっているそうです。

韓国のウェブトゥーン市場は2020年になんと65%も拡大し、額にして日本円で約1000億円に達しているそうです。

日本の電子コミック市場が4000億円であることを考えると、かなりの規模感であることがわかります。

『梨泰院クラス』や『今、私たちの学校は…』などのNetflixでも大ヒットしたドラマは、ウェブトゥーン原作の物語です。

ウェブトゥーンのマンガのフォーマットとして多数派であるのが、フルカラー、縦スクロール方式です。
一方で日本の見開き方式は紙媒体での伝統を踏襲しており、コマ割りなども含め洗練されており、現状では一定の品質の高さはあると思います。
日本でもウェブ初のマンガは増えており、その後メディアミックス化されるコンテンツも多いですが、やはり紙媒体としての書籍化を見込んでか見開き方式を採用している場合が多い印象です。
しかしながらウェブトゥーンはスマホで読むのに最適化されており、今後海外に展開していくには日本の見開き方式よりも適しているような気がしています。

どちらが優れているかは一概には言えませんのでそれはさておき、イカゲームの世界的大ヒットや、BTSのビルボードチャート1位獲得など、韓国はエンタメ業界にて最初から世界市場を狙っており、政府もそれを強く支援しています。
1998年の金大中政権から「文化は21世紀の基幹産業になる」と位置づけており、その政府の支援もありエンタメというジャンルで日本を凌ぐ勢いでコンテンツの輸出をしています。

日本の数少ない強みでもあるコンテンツ産業でも韓国が勢いを大いに増しています。日本も国内市場に留まらず、最初から世界を視野に、コンテンツを輸出する仕組みを整備して欲しいと思います。