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2023年の発達障害啓発週間が終わった。私の発達障害関連の執筆記事まとめ

4月2日は自閉症啓発デー、4月2日から8日までが発達障害啓発週間だった。今年の啓発週間は、新しく何かそのために書くことができなかった。てっきり「週間」は今日の9日日曜までだと思っていたら、昨日までだったらしい。
発達障害の子どもを持つ保護者であり、ライターとして、今あまり準備もせずに、すぐ書けるものだけでも、せめて書きたい。それと、今までに私が書いた「発達障害」に関係するものをまとめておこうと思う。

発達障害に関連する、過去の執筆記事

苦手なことは便利グッズで代替するのも支援だ。


息子の発達障害と向き合った私の気持ちを中心に、書いたエッセイ。


個人の経験から、「子どもが発達障害かもしれない」と思ってから何をどうしてきたかをまとめた。


専門家の発信や、世の中の動きについての取材記事。

発達障害啓発週間の今年とこれから

個人的な感覚と記憶で申し訳ないのだが、5年ほど前、NHKを中心としたマスメディアが、熱心に「発達障害」を取り上げていた時期があった。

当事者インタビューや医療関係者の解説から構成された、比較的まじめで硬派な感じのドキュメンタリータッチのものが多かったように思う。
しかし、数年前からそれが少し減ってきたと感じている。
それと前後して、漫画やドラマなどで「発達障害」と明確にうたった題材のものが主に民間放送で増えてきたような印象を持っている。前提として「発達障害」というワードが浸透してきたのかもしれないし、SDGsなどの社会的なトレンドを背景に「障害」をエンタメのテーマとして取り上げる傾向は発達障害に限らず増えているのかもしれない。

一方で、自閉症啓発デーや発達障害啓発週間について、当事者やそれに近い立場の人からの反対意見や、懸念の声も昨年くらいからSNSで目立つようになってきた。

今年、個人的に特に気になったのは、
「こうした機会に発信しているのは、結局、発信できるタイプの当事者とその周辺の人だけでは」というものだ。

私自身、この4月の上旬の動きに一部の当事者や専門家から疑問があがっていることを昨年知ったとき、頭を悩ませた。
といっても、いちライターが同時期に取り上げられる範囲も内容も限られている。それでも、取りこぼされている人たちがいるならば、どうしたら孤立感を軽減できるのか…。それを考えていた。

ひとつ感じているのは「発達障害啓発週間」と一体化してしまっている「自閉症啓発デー」についての胸のつかえだ。
「自閉スペクトラム症」というように、その状態は人それぞれでグラデーションであるといわれている。発達障害の啓発が進むにつれて、知的障害や言語障害を伴わない自閉症の人がクローズアップされることが増えたように思う。

知的障害や言語障害を伴う自閉症の人について、またその保護者について、知る機会があるなら知りたいと思うし、もしもその人が構わないのなら取材させてほしいと思っている。
今年はそんなことをぼんやりと考えていながら、具体的な行動にうつすことまではできなかった。今の「分けられらた」社会の中で、私はそういう当事者の人やその保護者と、密にかかわることができないまま生きてきた。
本当は自閉症啓発デーにこそ、そうした当事者の課題に目を向けたかった。それができていなかった自分を悔やんでいる。

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