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大切にしている3つの習慣、これから始めたい4つの習慣

「大事にしていることを3つ教えてください」と尋ねられたら、あなたはすぐに答えられるだろうか。

かくいう私は、この問いを与えられてから、2週間経った今も何も思い浮かばない。それは、普段何も考えずに日々を過ごしているからなのではないだろうか。

朝起きてから会社に行き、帰ってから夜眠るまでのすべてがルーチン化されてしまっていて、ただそれを“こなす”だけになっている気がする。考えているのは、いかに効率良く、スピーディーに、ミスなく終了できるか、ということだけだ。

一日一日を無事に終わらせることは大事だけれど、それを“こなす”ことばかりに意識が集中してしまっている自分に、少々ショックを受けた。


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「大事」というと少し違うかもしれないけれど、日常生活で心がけていることを、無理矢理3つ挙げてみる。


一つ目は、毎日湯船に浸かること。子どもの頃から毎日湯船に浸かっていた私にとっては、歯磨きをするくらい当たり前の感覚だ。だから、お風呂をシャワーだけで済ませる人がいると知ったときはとても驚いてしまった。そうだよね……そんなにお風呂に時間割けないよね……水道代もかかるもんね……!

「お風呂入るの面倒くさい」と思うことは私も度々あるのだけれど、好きな入浴剤を入れて湯船に浸かってしまえば、そんな気持ちもどこかへ吹き飛ぶ。42℃の少し熱めのお湯に包まれると、全身の力が抜けて浮遊しているような心地になる。リラックスしながら、今日あったこと、文章のネタ、小説の展開を考えたりする時間が、とても好きだ。夫と二人暮らしの1DKの我が家は、一人になれる空間がお風呂かトイレくらいしかない。お風呂の時間は、考え事をしたり、人知れず泣いたりするにも丁度いい。

そういえば、家を選ぶときも、「バス・トイレ別」「追い焚き機能付き」は譲れない条件だったっけ。バスとトイレが一緒のビジネスホテルに泊まったときなんかは、ゆっくり湯船に浸かれなくて、「寒い……お家に帰りたい……」とさめざめと泣きながらシャワーを浴びたものだ(いまだに、バスとトイレが一緒の浴室でどう身体を洗っていいかわからない)。

当たり前すぎて普段は意識しないけれど、お家選びや外出先でそう感じるということは、「毎日湯船に浸かる」習慣は、私にとって大切なことなんだと思う。書いてみて、改めて気がついた。


二つ目は、毎日ヤクルトを飲むこと。話題のヤクルト1000でもなければ、カロリーハーフでもない。スーパーで手に入るスタンダードな「ヤクルト」を、毎晩欠かさずに飲んでいる。

「ヤクルトチャレンジ(毎日ヤクルトを飲む)」を始めたのは、大学生になってからだ。子どもの頃から胃腸が弱く、腸内環境を整える目的でスタートした。もう、かれこれ10年ほどお世話になっている。

効果があるのかどうかは明言できないのだけれど、ヤクルトを飲み始めてから、風邪やウイルス性腸炎にかかる頻度は減った、気がする。さすが手洗い・うがい・ヤクルト……!

若い頃は心配性と潔癖症の傾向が強くて(今はわりと落ち着いている)、すぐに「お腹壊すかも」「気持ち悪くなるかも」と不安になることが多かった。でも、ヤクルトのおかげで謎の安心感を持てている。大丈夫! 毎日ヤクルト飲んでるし! 「病は気から」とも言うので、メンタルを整えられたのは思わぬ副産物だった。


三つ目は、月に一回玄関の掃除をすること。一つ目、二つ目と毎日の習慣だったのに、急に月1の習慣を挙げてしまった。

ネットで調べると、玄関掃除は週1-2回の頻度で行っている人が多いようなので、月一回は少ないと感じられる方もいらっしゃるだろう。実をいうと、私は「玄関って年末の大掃除で十分だよね?」と思っていた。年1に比べれば月1はかなり多いほうである(鼻高々)。

そんな私が、なぜ「月に一回は玄関の掃除をしよう!」と決めたのかというと、ある講座に通っていたときに知り合った方が「毎日玄関の掃除をしている」と話してくれたからだった。具体的には、玄関のタタキと靴底を毎日磨いているという。

その人は、激務のせいでメンタルが落ち込んでしまっていたのだけれど、一緒に講座を受けている間にグングン前向きに変わっていった。もう連絡を取っていないけれど、明るく変化したその姿は今も印象に残っている。

風水的にも「玄関をキレイに保つのは良い」とされているとはいえ、急に掃除し始めたからといって100%良い方向に変わっていく保証はない。何より、その人が変わったのは、ご自身の努力があったからなのだろう。でも、「毎日玄関を掃除していたから変われたんだよ。玄川さんもやってみて」という、その人の謙虚な姿勢も含めて「素敵だな」と思ったので、できる範囲で真似することにした。

さすがに毎日はできないし、週1回部屋・水回りを掃除するだけで精一杯なので、「月一回は必ず!!!」という気持ちで玄関掃除に臨んでいる。厳密にいうと、タタキを掃いて水拭きするだけで、靴底までは手が回っていない。でも、それだけでも「何かいいことがありそうな気がする!」と気分がよくなるので、完璧を目指さずに続けていこうと思っている。

次の掃除のタイミングでは、靴底も拭いてみようかな。せっかくここで紹介したんだものね。


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「大事にしていること」を考え始めたとき、「これから大事にしていきたい」ことがいくつか出てきたので、それも、忘れないように書いておく。


一つ目は、本を読むこと。「読む」より「書く」ほうが好きなので、どうしても書くことばかりに時間を割きがちなのだけれど、やっぱり本を読んでいる人は文章が上手い。これは真理。昼休みや通勤時間に本を読んでいたライター時代の習慣を、今こそ取り戻したい。

現在の通勤電車は満員で、紙の本を開くスペースなどないので諦めるとして(本は紙派)、とりあえず昼休みを読書の時間に戻すことにした。就寝前にも本を読もうと試みているけれど、眠すぎて一行も頭に入ってこない。もっと本を読む時間がほしい。

Twitterで「本・書籍関連」のトピックをフォローしたり、読書家の方の投稿を積極的に拝見したりして、読書熱を絶やさないように心がけている。作家を目指す者として、毎日書くことも大事。それと同じくらい、毎日読むことも大事にしたい。


二つ目は、身体を動かすこと。ホットヨガを退会してから二年、運動らしい運動をしていない。通勤のときに駅の階段を上ったり下ったりしているだけである。休みの日は、家に閉じこもって文章を書くのが好き。全然動かない!!

別に太っているとは思わないけれど(痩せているとも思わない。ただ姿勢はめちゃめちゃ悪い)、30代になり心身の健康にも気を配りたくなってきた。金銭的にも時間的にも再びヨガに通う余裕はないから、YouTubeやダイエット本の力を借りながら、お家で身体を動かす習慣がつくれたらいいなあ……と考えている。いや、と、考え始めて数年経っている。全く習慣化できていない。玄川阿紀、習慣化できるのか?! 乞うご期待。


三つ目は、早起きすること。朝起きるのが大の苦手。平日は義務感で起きられているので遅刻したことはないけれど、土日は全っっっ然起きられない。午前中は睡眠でまるまる潰れている。

「やりたいことがあったら起きられるよ!」とか「素敵な朝ご飯を準備するといいよ!」など、世の中には早起きのためのアドバイスが溢れているけれど、睡眠への飽くなき欲求を甘くみないでほしい。そんなことで起きられるのならとっくに克服できている。

私は健康診断でたびたび「貧血ですね」と言われているので(※軽度です)、「そのせいで起きられないこともあるのかな……」と思いつつ、でもやっぱり、早起きして時間を有意義に使えるようになりたい! だって文章を書く時間がほしいんだもん!! 

これまでの人生で、スッキリと目覚められたのは一度だけ。結婚式前に、友達から勧められたビタミン剤を服用していたときだ。「肌がキレイになるから」と言われてアマゾンで購入したそれは、この世のものとは思えないくらい不味かった。しかし、ヘアメイクさんに肌を絶賛されたので、効果はあったのだと思う。

でも、私が感じていたのは「肌の調子」よりも、「目覚めが良い」ということだった。土日は12時まで寝ているのに、10時にスッキリと目が覚めるようになったのだ(私にとっての早起きは10時)。

時間は有限だし、充実した休日を過ごすために、再びあのビタミン剤を試してみてもいいのかもしれない。――……あの不味さをもう一度経験する勇気があるのなら。


四つ目は、ノートや手帳を書くこと(3つに収めようとしたけど、譲れなかったので書いておく)。夢を叶えている人や心が整っている人は、ノートや手帳になんでも“書いている”らしいので、私も取り入れてみたい。

私にとってノートは小説を書くもので(子どもの頃は、ノートを使って小説を書いていた)、自分の気持ちやアイデア、理想を書くものとして使ってこなかった。だから、どう書いていいのか皆目見当がつかない。これまでも何度かチャレンジしてみたけれど、不思議なものでなぜかいつの間にか書かなくなってしまうのだ。

手帳に関しては、毎年買うけれど、ほんっとーーーに使っていない。大体予定は覚えられるので(逆にいうと、覚えられなくなるほど予定を詰め込まない)、手帳に書く必要がない。なんなら、予定が終わってから書いている。なんとなくつけている日記も、土日に一週間分まとめて書いているので、月曜・火曜に起こったことなんて思い出せないし、意味あるのか?とも思う。

あと、ノートや手帳から遠ざかってしまう原因の一つとして、「あまり自分の字が好きではない」ということも挙げられる(デジタル万歳)。キレイな字で思いっきり書けるようになったら楽しいだろうなあ。いつか「ノートや手帳を書くことが得意!」という人から手ほどきを受けてみたい。

ノートや手帳に書いたからといって、夢が叶ったり心が整ったりする保証はないし、逆に書いていなくても、夢を叶え、心が整っている人はいる。だから、書くことが一体何になるんだとも思うのだけれど、ノートや手帳をキレイに書けて、使いこなせる人に、単純に憧れがある。だから、やってみたい。ただそれだけ。


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「大事にしていることを3つ教えてください」と尋ねられたとき、本当は真っ先に思い浮かんだことがある。それは、やっぱり、「文章を書くこと」。たったそれだけだった。

私の物事を選ぶ基準は、「書くことができるかどうか」だ。高校生のときは、「小説を書く時間がなくなった」という理由で部活をやめた。社会人になってからも「文章を書く仕事がしてみたい」という理由で、ライターに転職した。私の選択の基準は、すべて「書くこと」に集約されている。

今も、「もっと文章を書く時間がほしい」という理由で、時間に融通の利きやすい「派遣社員」という雇用形態を選んでいる。平日のうち、4日間会社に行き、1日は執筆に費やすのが、今の私のライフスタイルだ。

「子どもがいるから」「介護があるから」などといった理由で派遣を選ぶ人が多いなかで、私の理由はあまり理解されにくい。派遣先でも、何度か苦言を呈されたことがあって――「働けない理由があるわけじゃないのだから、週5で来てほしい」「もっと残業してほしい」などと――ひどく落ち込んだ(念のため書いておくと、求人には「週4可、残業なし」と記載があったし、やるべき仕事が片付いているので帰っている)。

そのたびに、私はいつも自分自身に問いかけるのだ。「どうして派遣社員になったんだっけ?」「私はいちばん何が大切なんだっけ?」と。思いっきり文章を書きたい。いい文章を書くために、より良いものに触れたい。感性を磨きたい。もっと自分と向き合いたい。心に豊かさや喜びを与えてあげたい。

これから先も、私は「書くことができなくなる選択」だけはしないだろう。本当に、それしか、私には大事なものがない。それ以外、何もいらないとさえ思う。覚悟をもって「書くこと」を選び続ける私自身を、その決断のできる自分自身を、私は誇りに思いたい。

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