【どことなくチャラい日本国憲法】Episode0~俺たちの理想を語ろうぜ~

よう兄弟。俺たち今までいろんなことあったよな?
その経験を生かしてさ、俺たちはルールをつくったんだ。
この国が、俺たちの理想のためになにをしなきゃいけないかってルール。
そして俺たちにどんな権利があるのかってルールさ。

ちょっと自分語りとか入っちゃうけど、そこんとこよろしく。


【Episode0~俺たちの理想を語ろうぜ~】


日本にも戦争ってあったじゃん?
なんか偉いやつらが暴走してさ。
そんときは、偉いやつらが俺たちのこと決めてたわけ。

で、あんな悲惨なことになったわけじゃん?
「もう二度と戦争なんかやんねえ」って、俺たちは決意したわけ。
だからさ、今度からは俺たち国民がこの国のこと決めようよって話。

このルールはもう確定ね?


でもさ、俺たち全員で多数決とか物理的に不可能だよね?
だから選挙やって俺たちの代表者決めようって話。


ひとつ注意しとくけど、
議員が偉いんじゃなくて、俺たちが偉いのね。
俺たちが権力を与えてあげてるんだけだから。
だから議員は、俺たちのメリットになることやんなきゃダメってこと。

まあ、これって人類共通のルールだよね?

このルールに反する法律とか全部アウトね。



俺たちさ、戦争が終わったあと、
「もうこんなことゼッテーやんねえ」って誓ったんだよね。
つまり、みんなで「平和」を愛そうよって心に決めたわけ。

で、世界全体もさ、奴隷とか圧力とか、
そういうの永久にやめようぜって方向なわけ。
だから日本も、みんなの見本になるような国になろうぜ。

世界中の人がさ、恐怖とかから解放されて、
平和に生きていく権利があるんじゃねえかなって思うね。

世界中さ、みんな自分の国のことばっかり考えちゃうよね?
でも、他の国のことシカトすんのはやめようぜ。対等にやろうな。



「そんなんただの理想じゃん」ってツッコんじゃう?
まあ、もちろんすぐには無理かもしんないけどさ。

でも、俺たちの名誉にかけてさ、いつか達成しようぜ?


(→次回:Episode1~「この国は誰のもの?」って話~)


【参考】
 日本国憲法

 日本国民は、正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民との協和による成果と、わが国全土にわたつて自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によつて再び戦争の惨禍が起ることのないやうにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであつて、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する。これは人類普遍の原理であり、この憲法は、かかる原理に基くものである。われらは、これに反する一切の憲法、法令及び詔勅を排除する。
 日本国民は、恒久の平和を念願し、人間相互の関係を支配する崇高な理想を深く自覚するのであつて、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した。われらは、平和を維持し、専制と隷従、圧迫と偏狭を地上から永遠に除去しようと努めてゐる国際社会において、名誉ある地位を占めたいと思ふ。われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する。
 われらは、いづれの国家も、自国のことのみに専念して他国を無視してはならないのであつて、政治道徳の法則は、普遍的なものであり、この法則に従ふことは、自国の主権を維持し、他国と対等関係に立たうとする各国の責務であると信ずる。
 日本国民は、国家の名誉にかけ、全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓ふ。

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