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ありえない!と怒る私に夫が言った一言

先日カーシェアで出かけた日のこと。

車を返却しに行くと、先に返却していたカーシェアの車が、2台の駐車場の真ん中に停めてあった。
私がその横に車を止めると、当然はみ出すので、隣の月極契約の人に迷惑がかかる。

えー、なんで真ん中に停めるの?
ありえない。
自分のことしか考えてないの?
なんて非常識な人なの。
怒りが込み上げてきた。

怒っても車はどうにもならないので、カーシェアの会社に連絡して、状況を説明。
車は停めることができないので、近くのパーキングに停めて返却対応をしてもらいました。

そして、家に帰って夫に説明。


こんな常識のない行動をする人がいた。
そのおかげで、私はカーシェアに電話したりと面倒な手間がかかったこと。
もう許せない!自分だけよければいいの?周りの人のこと考えないの?
と怒っていた。
 
主人『もしかしたら、お腹が痛くて、トイレにいきたくて、仕方なかったのかもしれないよ。
何か理由があるのかもね。だから考える必要はない。怒る必要もない』

と言われた。

確かに、何か理由はあるのかもしれない。まぁそうか。と一旦気持ちは落ち着いた。


しかし、次の日にまたこのことを思い出して、

自分勝手な行動を許す?

やっぱり自分勝手な行動をする人を許していたら、世の中の規律がなくなって、好き放題する人が出てきて、困るんじゃないかな。なんか納得いかない。って夫に話をしたら、

ニューヨークの地下鉄で体験した小さな出来事という記事を読んでと主人に言われた。

”ある日曜日の朝、ニューヨークの地下鉄で体験した小さなパラダイム転換を、私は忘れることができない。乗客は皆、静かに座っていた。ある人は新聞を読み、ある人は思索にふけり、またある人は目を閉じて休んでいた。すべては落ち着いて平和な雰囲気であった。
 そこに、ひとりの男性が子供たちを連れて車両に乗り込んできた。すぐに子供たちがうるさく騒ぎ出し、それまでの静かな雰囲気は一瞬にして壊されてしまった。
 しかし、その男性は私の隣に座って、目を閉じたまま、周りの状況に全く気がつかない様子だった。子供たちとはといえば、大声を出したり、物を投げたり、人の新聞まで奪い取ったりするありさまで、なんとも騒々しく気に障るものだった。ところが、隣に座っている男性はそれに対して何もしようとはしなかった。
 私は、いらだちを覚えずにはいられなかった。子供たちにそういう行動をさせておきながら注意もせず、何の責任もとろうとはしない彼の態度が信じられなかった。周りの人たちもいらいらしているように見えた。私は耐えられなくなり、彼に向かって非常に控えめに、「あなたのお子さんたちが皆さんの迷惑になっているようですよ。もう少しおとなしくさせることはできないのでしょうか」と言ってみた。
 彼は目を開けると、まるで初めてその様子に気がついたかのような表情になり、柔らかい、もの静かな声でこう返事をした。
 「ああ、ああ、本当にそうですね。どうにかしないと……。たった今、病院から出て来たところなんです。一時間ほど前に妻が……。あの子たちの母親が亡くなったものですから、いったいどうすればいいのか……。子供たちも混乱しているみたいで……」
 その瞬間の私の気持ちが、想像できるだろうか。私のパラダイムは一瞬にして転換してしまった。突然、その状況を全く違う目で見ることができた。違って見えたから違って考え、違って感じ、そして、違って行動した。今までのいらいらした気持ちは一瞬にして消え去った。自分のとっていた行動や態度を無理に抑える必要はなくなった。私の心にその男性の痛みがいっぱいに広がり、同情や哀れみの感情が自然にあふれ出たのである。
 「奥さんが亡くなったのですが。それは本当にお気の毒に。何か私にできることはないでしょうか」
 一瞬にして、すべてが変わった。”

主人『世の中の出来事をそのように捉えているのは自分なんだよ。いろんな側面があるのに、イライラや怒りとして捉えてるだけだよ』
 
と言われ、その通りだと納得した。

以前、赤信号を渡った人にイライラした時も、その人の全てを知らず、一部分を見て、自分勝手なことをする人と決めつけてイライラしてたのだった。

深い。。。


なかなか、自分の思考の癖はとれないんだなぁと実感。でも、こうして気付くことを繰り返せば、きっと、あれ、このこと以前もあったなって思って捉え方が変わるのかもしれない。

思考のコンフォートゾーンを抜けるため、私の観察&内省日記はまだまだ続く

モンテッソーリ教育、レッジョエミリア教育
を知り尽くした児童発達学博士
島村華子博士認定
自分でできる子に育つ褒め方、叱り方
公式メッセンジャー 四姉妹ママあき




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