見出し画像

地下活動のイベントに行ってきたのでレポ

#イベントレポ という募集ハッシュタグがあったので、これを機に、地下活動のイベントに参加した際の感想を報告しようと思います。この文章が当局の目に触れる可能性もあるため、要所要所にフェイクを混ぜ込んでありますが、95%は真実です。色々とご容赦ください。

******

彼女と目が合うと、まるで地球の寝返りでした。僕の体は宇宙に放り出され、飛んで行ったまま戻ってきませんでした。そんな経験をしたことが、皆さんはありますか?

何の取り柄もない僕は、かねて、地下活動に関心がありました。地下アイドルではありません。正真正銘の地下活動の話です。例えるならフィデル・カストロがしていたような活動の話です(あえて外国の例とせざるを得ない事情は察してください)。

そんな僕は先日、あるきっかけで地下活動家の女性と出会ったのでした。地下活動に興味があった僕ですが、それと意識して本当の地下活動家に出会ったのはこの時が初めてでした。僕は興味があることを隠したいがあまり逆に警戒感丸出しの大袈裟な振る舞いをしてしまい、本当はかねて興味があることを容易に見抜かれてしまったようです。彼女は僕の耳元であることを言いました。僕はその言葉に、押されることを待っていたボタンを強く押された思いがし、悶絶してしまったのです。

彼女の名前は仮にハルカSとします。出会いの場所は都内某所としておきましょう。ここ自体は誰でも出入りできる場所です。そして、その場でどうやら、ハルカSは僕を気に入ったのでした。後日ハルカSから連絡があり(もちろんLINEなど痕跡の残る手段ではありません)、ついに地下活動グループのアジトに招かれる機会を得ました。

地下活動はどうやって行われているのか。そもそも、地下活動の目的は。彼ら彼女らのマニフェストとは一体どういうものか。構成員はどんなバックグラウンドを持っているのか。

皆さん関心はおありですか。狙いは政府転覆だと思いますか。結論としては、それどころの話ではありませんでした。

この先の話については、包み隠さず、とは申し上げられません。なにぶん地下活動の話ですので、色々と包ませてください。素人の手作り餃子のごとく、ぎこちなく包んでご提供いたします。こぼれ落ちる肉汁を御賞味下されば幸いです。

発端

その日は土曜日でした。正午前にゆっくりとベッドから這い出てソファに腰掛け、体を伸ばして背筋のストレッチをしていると、ふと窓の外が気になりました。というのも、先ほどからチカチカと、何かが、窓の向こうで点滅しているような気がするのです。僕はコップ一杯の中国茶を飲み干し、Spotifyのクラウトロックプレイリストを閉じて、カーテンに手をかけました。すると光が

************

この記事には申し立てがあり、現在これ以上閲覧できません。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?