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5 マーケターへの挑戦 前半

○計画、実験、考察

研究者として、1人、または複数人で実験をすることが基本です。大学とは同じですが、企業において、有限なリソースの中で、一回の実験でどれだけ多くの情報を得られるかが鍵になります。無計画にたくさん実験する行為は、疲弊するだけで、良い情報が得られないです。

実験計画、すなわち、目的、方法、評価項目、必要な条件数を揃えることが大事です。ここで全てが決まると言っても過言ではありません。私がよくやるのは、可能な限り結果を想定して、実験のやり忘れを防ぐというものです。バイオの実験は準備が大変なので、予め手取るため、いろんなパターンの実験条件を設定します。これをすることで、後悔、やり残しのない実験をするように心がけます。

研究者として、考察が腕の見せ所です。実験計画から得たデータを見て、あらゆる事実と可能性を絞り出します。単なる相関性から規則性がないか、一般論と比べて同じ傾向か、次の進め方を決める指針となるかなど。

さらに沢山の実験をする場合は、直交法を用いる方法を適用します。このあたりは、専門の品質工学のサイトがありますのでご参照ください。

○マーケターへの興味

このようにたくさんのプロジェクトを並行して担当する日々が3年半続きました。一方で、研究ではどうすることもできない、事業特有の事情に立ちはだかることが増えました。事業環境の変化、事業方針の変更、テーマ存続の危機になるケースです。研究開発を進めるうえで、このようは経験を重ねる度、悔しい思いにかられました。そんなことから、自分も事業開発、ビジネスモデルの策定に関わることが出来ないだろうかと思うようになりました。


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