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「VIBES NIGHT」と令和の社会性。

令和の新たな天皇誕生日を挟んで三連休。
新宿で大きなクラブイベントがありました。

「VIBES NIGHT」。
歌舞伎町のライブハウスで、午後11時半くらいから朝方まで開催。

女装イベントというとちょっとニュアンスが違うかもしれないけど、とにかく全国からクオリティーの高いファッションセンスにあふれた若者たちが集まった会。

折しも、コロナウイルスの影響でさまざまなイベントや集会が中止になっているご時世、よけいにエネルギーを感じました。


私はもともと二丁目とか歌舞伎町は苦手です。
偏見かもしれないけど、そうした賑やかな世界よりも仲の良い人としっぽり過ごすのが好きなので、今までご縁がありませんでした。

今回、ある日本酒イベントにお誘いいただいて、その流れで「VIBES NIGHT」へ。

感想はというと、ひとことでいえば“時代の流れ”を感じました。

会場の中には素敵な女性と男性がぎっしり。
もちろん、女装している男性がメインでたくさんいるのですが、あまりにも自然で美しい。

ひとつのコンセプトの中で異性装がこんなに光を放つなんて、ある意味では非日常ゆえに人間性の本質をえぐったアートの世界ですね。



男らしさ、女らしさって何なのか?
あらためて自分の胸に問いかけたくなります。

令和の時代は、性別をめぐる社会的な役割意識がぐっと変わる時代。
私は、そんなふうに思っています。

男性=仕事、女性=家庭という固定観念は、平成でかなり転換しました。
でも、「女性活躍」を進める今の世の中は、女性が男性社会へと参入するよう変革を促しています。

だから、男性に対する役割的期待はそれほど変わっていないし、したがって男性が女性から学ぶという姿勢もきわめて部分的。



女性がオシャレとして男性の格好をしても許される。
でも、男性がオシャレして女性の格好をしたらおかしい。
(なぜなら、デフォルト“男性社会”だから・・・)

今回のイベントをみていても、こんなことを深く感じました。

「VIBES NIGHT」のようなイベントは、もちろん今に始まったものではありませんし各地で開催されていますが、参加する人の意識や社会性が以前より変わってきている気がします。

うまく表現できませんが、“令和の社会性”なのかもしれません。

いろいろな人と出会い、年齢や立場を超えて本音で語り合って、そんなふうに感じました。

男性が真摯に女性から学び、健全な意味で女性に近づきたいという潮流がある。

こんなことを感じながら、自分のような職業の人間がごくわずかでも社会に役立てることは無いだろうかと真剣に考えた夜でした。


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学生時代に初めて時事についてコラムを書き、現在のジェンダー、男らしさ・女らしさ、ファッションなどのテーマについて、キャリア、法律、社会、文化、歴史などの視点から、週一ペースで気軽に執筆しています。キャリコンやライターとしても活動中。よろしければサポートをお願いします。