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性別は2つじゃない。

性別は、男と女しかない。
私たちは子どもの頃から、こう教えられて育ってきています。

多くの人は何の疑問もなく、ズボンをはく人とスカートをはく人に分かれて、生きてきています。

でも、すべての人がそうかといえば決してそうではなく、自分の性別に違和感を感じたり、疑問を持ったりする人もいます。

今はLGBTが話題になることも多いですが、Xジェンダー(ノンバイナリージェンダー)という存在もあります。



今日のYahooニュースでは、Xジェンダーのシンガーソングライターとして活躍するKaren(山口佳恋)さん(22歳)が取り上げられていました。

Karenさんは子どもの頃から性別に違和感があり、トイレに行くたびにモヤモヤを感じたり、スカートをはくことへの疑問があったといいます。

アメリカのバークリー大学で音楽を学んで、今では音楽活動を通じてジェンダーのあり方や差別意識への問題提起を行っています。

自らがXジェンダーであることを告白した上で社会性のある音楽活動を展開することで、そのメッセージに共感したり音楽に親近感を持つ人が増えつつあるといいます。



Karenさんのような例は、今では業界や地域を問わずにごくごく自然になりつつあると思います。

性別は2つじゃない。
こんなメッセージに対して、反感や嫌悪感を覚える人は今ではそれほど多くはないと思います。

メディアを通じてそうした存在を知ることはもちろん、身近な人の中にもいらっしゃるかもしれません。

ジェンダーはグラデーションですから、今まではそうではなくても、ある年齢になって意識に変化が訪れることも珍しくありません。

決して特殊な人間などではなく、こうしたことは誰にでも起こり得ることです。



私の友人もその1人です。
男の子として生まれ、男の子として育てられ、仕事をしていますが、女性的な面を持っています。

女性といた方が自然体になれるし、無理をしなくても女性とコミュニケーションがとれるし、メイクをしたりスカートをはいたりした方が心が落ち着きます。

逆に男性といると疲れますし、他人と同じ服装をして同じような行動をとる生き方にも違和感があるし、男性社会特有の「男くささ」には嫌悪感すら感じます。

だからといって、恋愛対象が男性なわけではないし、仕事などで論理的にものを考えるときは普通に男性脳だったりします。

異性装をする人の中には、現実逃避や癒しを求める人もいるといいますが、そうした傾向も私にはありません。

文字どおり、自分という人格の中に男と女が共存しているのです。



その人の場合は子どもの頃から好奇心が強くて、良くも悪くも孤独が好きだったので、そうした性格も手伝って生活上や仕事上の問題はまったくありませんが、人によってはメンタル的に苦しくなることもあるといいます。

更に他の知人にも、そうした人が複数います。ジェンダーに関心を持つようになると同じような生き方をする人との出会いも増えますが、精神的に追い詰められたり、自分自身の生き方について閉塞感を感じる人も少なくないと思います。

私は音楽も芸術も何もできませんが、せめて自分の仕事や人間関係の中で、何かできることをやっていきたいと思っています。

学生時代に初めて時事についてコラムを書き、現在のジェンダー、男らしさ・女らしさ、ファッションなどのテーマについて、キャリア、法律、社会、文化、歴史などの視点から、週一ペースで気軽に執筆しています。キャリコンやライターとしても活動中。よろしければサポートをお願いします。