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1年前の今日、私はWeb業界に入園しました

ごあいさつ

渋谷の自社開発企業でサーバーサイドはRails、フロントはReactのアーキテクチャで構成されたCtoCサービスの開発に携わらせて頂いているWebアプリケーションエンジニアのakiです。
2022/12/15にエンジニアとして入社して、今日で丸一年となったことを記念してこの1年の振り返りを書いてみました。

はじめに

この記事は、異業種からWeb業界にエンジニアとして飛び込んでみて感じたことを書いていきます。キラキラした事にはあまり触れず苦労したこと、そこから自分がやったことなどを本音ベースで書いていますので、私のステータスに近い方でこれからエンジニアになりたい。なります。という方に対して有意義な情報になっていれば嬉しいです。
そんな私について超簡単に自己紹介すると30歳過ぎてから大手企業を退職して妻と幼い娘を連れて地方からエンジニア目指して上京してきた、子持ちのキャリア採用エンジニアです。
娘が幼稚園に入園したのと同時期にエンジニアになったので、娘と私はいわゆる同期という思いで、タイトル「入園」とさせて頂きました。詳しく知りたい方は自己紹介のリンクを載せておくのでご覧頂ければと思います。


Web業界に入って感じたこと

前職のカルチャーに少し触れておくと大企業ならではの縦割り、上下関係もはっきりしているようなカルチャーで10年以上働いていました。そんな大手ならではの良し悪しを経験してきた背景を前置きしたところで、本題に入っていきたいと思います。

想像していた通りだったこと

  • 服装、言葉遣い、先輩への配慮などに深く注意を払う必要が無くなった

  • 勤務時間や出社頻度などの制約がフレキシブルになった

  • 明るく前向きな発言が飛び交っていること

ここは、おそらくこの記事を読んでいる方もそうだろうなと感じていると思うので割愛したいと思いますが、Webといっても自社や受託やスタートアップと色々あって何がなんだか分かりません。という方がいたらSNSからでもいいのでDMでお聞きしてもらえればと思います。(その代わり個人のアドバイスぐらいの期待感でいて下さい)

想像の範囲を超えたこと

  • テキストでのコミュニケーションが想像以上に質も量も求められること

  • 心理的安全性が非常に重要だったこと

  • エンジニア組織のチームワークとはスポーツをイメージするより、個人事業主同士の共同プロジェクトの方が近いイメージだったこと

テキストでのコミュニケーション
エンジニアなのでそうだろうとは思っていましたが、入社当時、自分の場合は想像以上にコミュニケーションで大きな壁を感じていました。それまでテキストと言えば、方針や連絡事項がメインで、基本は相手との対話を通じて得られる情報や、相手の様子から言葉以上の情報をキャッチしながらチームのパフォーマンスを上げるような文化で育っていたので、表情やその人の様子が見えない状態は自分にとっては目を奪われたような状態だったなという記憶があります。最近はあまり意識しなくなりましたが、その名残で顔の代わりにスタンプは今でも多めに使っている気がしますね。

心理的安全性
誰も怒らないやさしい世界みたいなこと?とか想像している人はWeb業界にエンジニアとして入るなら、概念だけでも学んでおいた方がいいと思います。自分が実際に参考にさせて頂いた、おすすめの記事と動画のリンクを貼っておくので、概念だけは面接の前にでも理解しておくと変わってくるかもしれません。実践しながら何度か見返すと良いと思います。

腰を据えてしっかり学びたいという方は書籍もいくつかあるようなので、読みやすいものを選んでみてもいいかもしれません。宣伝のようになるのは好きではないので、あえてリンクは貼りません。

エンジニア組織のチームワーク
先入観を持たれる前に補足を入れると、あくまで自分が経験したり直接本人からお聞きしたことしか話しませんので、Web業界全般がそうだとは思わないで下さい。ここで言いたいことを端的にまとめると、『意思決定や責任、判断を下す当事者は基本的に自分自身である』ということです。誰もフォローしてくれないとか、教えてくれないとか、みんな知らんぷりという話ではありません。あくまで自分自身で目の前の課題にオーナーシップを持って行動するかが求められるという話しです。そういう意味で個人事業主と例えてみましたので、技術力はなくてもオーナーシップがあれば、人に聞くことも調べることも出来るので、技術力が解決する話ではないということも補足しておきたいです。

独学未経験で1社目に自社開発のエンジニアになって感じたこと

得られたこと

  • それなりの規模の開発組織でスクラム開発を経験できたこと

  • 大規模なサービスでパフォーマンスを意識した開発ができたこと

  • 社内で得られる知見や情報の質と量が優れていること

スクラム開発
Web業界の開発組織では割と広く採用されるアジャイル開発手法の一つではないかと思います。スクラム開発もなんちゃってスクラムみたい話は良く聞くので、スクラム開発の基本的なフレームワークや役割、ミーティングの流れなどを体験できているのは、この1年を振り返っても大きな経験になっていると思います。

パフォーマンスを意識した開発
直近の施策で大量のユーザーに対して、それなりに負荷のかかる処理を連続して行うというような機能開発がありました。パフォーマンス改善を意識できる職場かそうで無いかでは、実装のレベルは大きく変わってくると思うので、未経験からではチャレンジできるサービスにも限界はあると思いますが、可能であれば大量のデータを処理するような経験ができるサービスを私はお勧めしたいなと思います。

社内で得られる知見や情報の質と量が優れている
テックブログに限らず社外への発信が盛んに行われている企業さんであれば、それ以上に社内での情報発信も盛んに行われているといっても過言ではないように感じます。これはRubyコミュニティで繋がっているエンジニアさんから直接お話しを聞いていても社内の情報発信が盛んに行われていると伺っているので、会社選びに悩んだ時は直近しっかり情報発信しているか調べてみると良いと思います。ちなみにコミュニティ活動ってどうしたらいいのか知らない方向けに、connpassというサービスを紹介します。自分の都合のいい時間を探して参加してみるといいかもしれません。補足でRubyという言語は日本発祥の言語ということもあって地域コミュニティが盛んなので、検索して参加してみるとモチベーションの維持に寄与するかもしれません。

負担になったこと

  • 仕事や学習と、子育てを両立すること

  • 健康な体を維持し続けること

  • 成長への焦りや、チームや会社への貢献度の低さに対する精神的な負担を自身でコントロールすること

仕事と子育て
ここは子育てしている人限定という話しをしたい訳ではなくて、子育てを自分の大切な趣味などに置き換えて頂いても良いと考えています。
未経験からエンジニアになる以上、少なからずプライベートで学習すると言う方はいらっしゃると思うのですが、私の話しをすると覚えるのが人よりもかなり遅いタイプで、この1年を振り返っても、とても実務の時間だけでは技術のキャッチアップが追いつかない人間です。なので、プライベートで子育てと両立しながら学習するというのが私の場合は必須だった訳ですが、子供も成長してくると意識的に親と遊びたい気持ちも強くなってくるので、子供との時間も犠牲には出来ないという気持ちや状況になるという方は私以外でも起きうるのかなと思っています。なので、まだお子さんが小さかったりするのであれば、エンジニアとしてスタートする時期は心と体の健康を考えると、ある程度計画を立ててから望んだ方がいいと思います。
子育てに対して理解のある企業さんは多いと思いますし、様々な媒体で子育てでも安心など書かれたものを目にすることがあるので、もしかしたら時間の融通も聞くのでエンジニア出来るだろうと安易に思っている方もいるかもしれませんが、それなりの覚悟と体力は必要になると思った方が良いと私は思います。なので、年スパンなど中長期で家族と計画を立ててからエンジニアに挑戦すると気持ちも体も楽になると思います。この1年を振り返ってお伝えしたいことの1つでした。

健康な体を維持し続けること
子育てとも被ってくる内容かも知れませんが、働き方が自由な一方で始業時間が決まっていないと少しずつ生活リズムにバラつきが出てくると思います。さらにタスクの進捗も思わしく無いと朝早くから、夜遅い時間まで働くことも多少なりあるのではないかと思います。
基本的にエンジニアはセルフマネジメントになってくると思っているので、自分自身で健康的な生活が送れるように管理する能力は必要だと思います。なので、学習でも遊びでもつい遅くまで起きてしまっていたなと思い当たる節があれば何時になったら寝るという習慣化はしておいた方がいいかもしれません。先生みたいなこと言ってますが結構大事なことだったなと振り返って感じていることです。

精神的な負担を自身でコントロールすること
最後はメンタルの話で終わりたいと思います。これは自分のように覚えることに苦労を感じている人に共通している話かも知れませんが、成長の焦りを感じる方は少なからずいらっしゃると思っています。ちなみに自分はまだこのゾーンにいると思っていて、このゾーンを抜けるにはエンジニアとして課題抽出から要件定義、実装までを基本的に1人でこなせてバリューを出せる状態になるのがそのゾーンを抜ける1つのポイントかなと思っていますが、私にとっては結構長い道のりです。なので、それまで周りと比べ過ぎると出来ない自分の存在が非常に辛くなります。
私の場合はどうしたかと言うと社外の方と1on1で今の現状を全て話せる場を設けていました。要するにメンターの存在です。その方と定期的に話してトライを出しながらメンタルを保っていました。ちなみにそのメンターさんと出会ったのは MENTA というサービスです。そのリンクも載せておきます。

もう一つ大きかったのが毎日、日記を書く仕組みを作ったことでした。
Notionで毎日定時に自動で日記のページが作られて、そこにKPIを入れたり、自分好みに書きたくなる工夫を散りばめて、とにかく毎日書くようにしてから自分の思っている不安は何で、それはどうしたら改善されそうで、その改善に向かって、自分は今このぐらいの地点まで進んだとかって書いていくと自分で自分の成長を認めることが出来て漠然とした不安から解放されてきますので、お勧めです(自己流なのでもっといいやり方が、あるかもしれません)。ちなみに今日で212日連続で日記を書いていました。

まとめ

この1年を振り返ってみて、カルチャーの変化に対応した1年になったのかなと感じています。今回書いた中にもまだまだ、自分自身出来ていないことがたくさんありますが、それは伸び代だと前向きに捉えて今日から2年生に入れたことを自分自身少し褒めてあげようかなと思ったりしています。というところで終わりにしたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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