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バターブレンドコーヒー×夢見る帝国図書館

今回のカップリングはアメ横DANKEさんの『バターブレンドコーヒー』と中島京子さんの『夢見る帝国図書館』。

夢見る帝国図書館を読んだことで上野の魅力に惹かれ、旧帝国図書館を訪ねた後に偶然見つけたのがアメ横DANKEさん。小説の世界観とお店の世界観がリンクして、物語の余韻に浸りながらいただく珈琲は格別でした。


珈琲の紹介から。上野アメ横にあるアメ横DANKEさんの『バターブレンドコーヒー』。神戸で長年愛されている老舗の珈琲店DANKEさんから暖簾分けされたお店。神戸の本店でブレンダーの寺口孝雄さんがブレンドされた珈琲を飲むことができます。珈琲豆を焙煎した直後に豆にバターを染み込ませることで、まろやかでコクがある珈琲になるのだと。ブラックはもちろんのこと、カフェオレにしても美味しくいただけました。


本の紹介。中島京子さん著の『夢見る帝国図書館』。2019年に文藝春秋より単行本として刊行され、同年に紫式部文学賞を受賞。2022年に文庫化されています。今まで読んだことがなかった、図書館が主人公の小説。ノスタルジックなパラレルワールドに迷い込んだような感覚になります。

《あらすじ》
上野公園のベンチで出会った喜和子さんが、作家のわたしに「図書館が主人公の小説」を書いて、と持ち掛けてきた。二人の穏やかな交流が始まり、やがて喜和子さんは終戦直後の上野での記憶を語るのだが……。日本初の国立図書館の物語と、戦後を生きた女性の物語が共鳴しながら紡がれる。


日本初の国立図書館である旧帝国図書館。現在はその建物は国際子ども図書館になっています。明治39年に建てられた当時の面影を残しつつ、もともとのレンガの外壁の外側にはガラス張りの外壁の廊下が増設されています。所蔵されている本のほとんどが子ども向けの本で、企画展示などもされていました。


アメ横の細い路地に佇むアメ横DANKEさんは、カウンター5席のみの小さな喫茶店。店内には沢山のカップが陳列されており、温かい飲み物を注文すると好きなカップで飲むことができます。そして、マスターがカップの説明をしてくれます。私が選んだカップは、フランスのセーブルのアンティークカップでした。また、ここでは日本一高級なチーズケーキで有名な鎌倉・ハウスオブフレーバーズのレアチーズケーキを食べることもできます。

ノスタルジックな上野でパラレルワールドに迷い込んでみてはいかがでしょう?

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