Tableau×公開データ No.2 【都道府県別転入・転出者数】

分析のモチベーション

第2弾は、コロナによって都道府県別の人の移動にどのような変化があったのかを見ていきたいと思います。

「コロナで働き方が変わって、地方に移住する人が増えている」、「東京から人口が流出している」といったニュースを目にした方も多いのではないでしょうか?

これらは本当にマクロな変化なのか?一部の動きをメディアが大きく取り上げているだけなのでは?といった疑問があり、今回のテーマを取り上げました。

Viz作成

総務省統計局が、毎月の各都道府県の転入・転出者数を公開しているのでそのデータを元に(転入者 - 転出者 = 転入超過数)としてVizを作ってみました。

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。。。47都道府県あるるとちょっとわかりにくいですね。ただ、3月に多くの人が特定の都道府県に移動していることはこのグラフからでも分かります。やはり年度末は転勤や入学/卒業で引っ越しをする人が多いということがデータからも見えてきました。

このままではわかりにくいので、東京だけ色を変えてみましょう。

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かなり分かりやすくなりましたね。3月に転入超過数が一番多いのは東京でした。7月以降のデータに注目してみると東京だけ大きく転出超過になって推移していますね。このデータだけでは理由まではわかりませんが、マクロな傾向として東京からの人口流出が起きていることが分かりました。

毎年の傾向という可能性もあるので、念のため前年のデータを見ておきましょう。

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昨年のデータでは、東京は年間を通して転入超過ですので、やはり今年の7月以降で転出超過となっているのはコロナによる影響と考えてよさそうです(ちなみに一昨年も同様の傾向でした)。

最後に東京周辺の神奈川、埼玉、千葉のデータを見てみます。

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転出超過となっているのは東京だけで、周辺の神奈川、埼玉、千葉では転入者数の方が多いようです。面白いですね。もう少し細かく分析すると、様々な事実が見えてきそうです。興味のある方は、みずほ総合研究所などがレポートを出していますので、そちらをご参照ください。

データソースとTableau Publicへのリンク

分析に使ったデータソースはこちらからダウンロードできます。

また、作成したVizへは以下のTableau Publicのリンクからアクセスください。


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