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【コラム】ランディングネットの極意(使い方Q&A編)

どうもぐっちあっきーです

①ランディングネットの極意
(道具選定編)
に引き続き
②ランディングネットの極意
(使い方Q&A編)
をやっていきたいと思います

ディスコードという
コミュニティーサイトで

「ランディングがうまくいかず
シーバスをバラしてしまった…」
「ランディングポールの
長さ選びがよく分からない」
「ランディングネット(ポール)
を折ってしまった。
壊さないためにはどうすればいい?」
「ランディングネットっていつ使うの?」
等の、ご意見、ご質問を
いただきました

そこで
道具のインプレだけでなく
ランディングネットの使い方
筆者の(失敗・成功)経験を踏まえつつ
シーバスフィッシングを
主に想定し
解説していきたいと思います

よろしくお願いします

1.(基本的に)魚の頭からすくう

基本的に
ランディングネットで
魚をすくう時は
頭の方からネットに誘導し
すくいましょう

尻尾からすくおうとすると
失敗したとき
どんどん逃げられてしまいます

2.下流→上流に向けてランディングする

海や川には潮流、流れがあります

ランディングする時は
魚の頭を下流側に向けて
流れに逆らわないように
ネットは下流→上流に向けて
ランディングします

ネットを上流→下流に入れてしまうと
魚はどんどん流されてしまいますし
水中では水の抵抗で
魚より早くネットは
動かし続けることができないので
どんどんランディング率が
下がってしまいます

3.ひじ、ひざが伸び切った状態でランディングしない

これはシーバスプロの村岡昌憲さんも
おっしゃっていたのですが
ひじ、ひざが伸び切った状態で
ランディングしない、です

特にシーバスは
ネットを見ると急に暴れたりします

ひじ、ひざが曲がっていると
不意に魚が暴れても
もう一度ランディング
し直すことができたり
「よいしょ!」
と回り込んですくい上げる
ことができたりします

筆者は
一昨年10月に
シーバス70up
チヌ50upを釣ったのですが
この時
スーパーランカーシーバス(90up)
を逃しています
ヘキサネットMに
入りきらない大きさでした

最初は「ネットが小さい」
とネットのせいにしていましたが

失敗を振り返ってみると
ランディング時
ひじ、ひざが伸び切っていたため
不意にシーバスが暴れた時
対応できず

ネットの端にルアーが引っ掛かり
シーバスからルアーが外れて
シーバスはオートリリース
状態でした

あの時
ひじ、ひざが伸び切っておらず
シーバスの頭から
深くネットにランディング
できていたら
獲れていたと思います

その後筆者は
ランカーシーバスは
2本獲っていますし
ランディング時の
ひじ、ひざの余力は
特に意識しています

4.ランディングした後、真上に引き上げる

魚をランディング
(ネットに入れた)後は
岸壁に対して
ランディングポールが
垂直になるようにして
真上に引き上げて下さい

岸壁に対して
ランディングポールが
平行になってしまうと
それだけ
魚の重さが
ランディングシャフト
にかかってしまい
破損の原因となってしまいます

これも一昨年ですが
70upの良型シーバスの釣果ですが
ランディング時に
ランディングシャフトも
折ってしまいました

一昨年の良型シーバス

岸壁に釘が打ってあったのですが
気づかず
不意に魚が暴れた際
ネットが釘に引っ掛かり
ランディングシャフトに
魚の荷重が乗る状況と
なってしまいました…

測っていませんが
シーバスの良型だと
1~2キロはあると思うので
簡単に折れてしまいます

幸い1番シャフトの交換のみ(1700円)で済みました

5.足場が低い所、高い所ですくい方、道具を使い分ける

ランディングまで
(魚をネットに入れる)
の話ですが

足場が低い所は
フレームの形が丸形

フカセの方、シーバス(ウェーディング)の方は丸形が多い

足場が高い所は
フレームの形が台形
が入れやすいです

足場が高い所では台形が入れやすい

ランディングネットを
動かす方向が
足場の高さにより
異なるためです

筆者は
足場が低い
ライトゲーム用は丸形
足場が高い
シーバス用は台形
を使っています

※道具の詳細は
①ランディングネットの極意
(道具選定編)で

6.ランディングネットが使えない時

ランディングネットが
使えない状況もあります
シャロー帯のゴロタ(牡蠣殻)
サーフなど
無理にランディングネットを使うと
ネットが牡蠣殻に絡まり
トラブルになってしまいます

牡蠣殻がない浅瀬に
波の力で岸に寄せる
など工夫が必要です

昨年トップチニング時に
ランカーシーバスを
釣ったのですが
まさに上記の状況でした

水深50㎝ほどで
2~3m先に
ブレイク(カケアガリ)
と牡蠣殻がある
ドラグを出しつつ
魚を弱らせて
大丈夫と思ったタイミングで
ドラグを締め
ブレイク(カケアガリ)から
浅瀬に魚をずり上げる
といった感じです

ランディングネットを
無理に出していたら
ブレイク(カケアガリ)
にネットが引っ掛かり
トラブルになって
魚も獲れていなかったと思います

7.ランディングポイントを想定、確認しておく

筆者が
ポイントに着いてからまずやることは
とりあえずルアーをキャストではなく
「ランディングポイントを想定、確認する」
です

仮に下の図のような
フィールドがあったとします

皆さんはどのようなことに
気をつけてランディングをしますか?

ランディング時に
気をつける要素として
①地形変化(深い所、浅い所)
②ストラクチャー
(特にロープなど)
③入ってはいけない所
④足場の高さ、潮位
⑤潮の流れの向き
⑥風向き
⑦自分のタックル
(スピニングorベイト)
専用タックルか否か?
⑧掛かった魚の大きさ
⑨周りの釣り人

自然要因(場所、環境)
人工要因(自分、他人)
どれもあります

潮の向き、風向きも
よく変わりますし
「このやり方でいい!」
と思っていたら
隣には先行者さんがいて…
ドラグが出せない状況など
まったく変わってくると思います
夜間は海面が見えない分
ランディングポイントの
想定が一層、困難になります

昼間のうちに場所を
下見するのもいいでしょう
(大潮の干潮時:
地形変化を確認しておく)

自然相手のやりとりなので
毎回変わる
と筆者は考えているので
毎回
ランディングポイントを想定、確認する
ようにしていますし
掛かった魚が分からない時もあるので
状況に合わせて
柔軟に対応する臨機応変さも大事
です

例えば
漁港、港湾部では
ランディングネットでの
ランディングが困難な時
階段に誘導する
ランディングしやすいですね

8.ランディングポールの長さの選び方

最寄りのフィールドの
ランディングポイントが
想定、確認できたら
ランディングポールの長さ
を選びましょう

ちなみに筆者は
「最も行くフィールドの足場の高さ」
(干潮時)+α(1m)
と言っています

+α(1m)の理由ですが
ランディングネットは
自重もそれなりにあるので
こういう使い方はあまりしません

脇に挟んで使います


水面から足元までの長さ

自分の脇までの長さ
はあった方がいいでしょう

筆者のメインフィールドは
水面から足元までの高さ(4m前後)

自分の脇までの高さ(1m)
=シャフト(5m前後)
と考えて使っています

9.ランディングネットを使う、使わないの判断

7.ランディングポイント
  を想定、確認しておく
でも書きましたが
最終的な
ランディングネットを使う
使わないの判断
ですが

①タックル
(スピニングorベイト?)

アジングタックルで
シーバスを掛けた場合は
ランディングネットを
使わないと獲れません

逆に
ベイトタックルだと
やや強引でも
抜き上げることが
可能だったりします

②魚の大きさ
~40㎝以下は抜き上げる
40㎝以上はネットを使う
など決めている方もいるでしょう

釣り人の経験値でも
だいぶ変わってくるかと思います

③場所
・浅瀬?
・深場?
・足場が低い?
・足場が高い?

河川シーバスで6本
獲った時があるのですが

1本→ランディングネットを使う
5本→ランディングネットを使わない
でした

1.ランディングネットを使った事例

・河川の淵側(深い)だったこと
・サイズがフッコクラスだったこと
・強引に寄せることもできたが
ランディングポイントが
1点しかなかったこと

2.ランディングネットを使わなかった事例

・河川の瀬側(浅い)だったこと
・水面まで降りていけたこと(階段)
・ベイトタックルで強引に寄せたが
スピニングだと下流まで流されて
ランディングネットを使わざるを
得なかったかもしれない

こうした複合的な要因を
ランディングポイント
を想定、確認しておく
(事前に想定しつつも)
魚を掛けてから
状況に合わせて
柔軟に対応する臨機応変さも大事

(ランディングネットを使う
 使わないの状況判断)
なのです

10.まとめ

今回は
ランディングネットの極意
(使い方Q&A編)
ということで
筆者の(失敗・成功)経験を踏まえつつ
ご質問に答えながら
ランディングネットの使い方
を解説する

という方法でやってみました
参考になりましたら幸いです

筆者は
ボート、磯(ヒラスズキ)などは
やらないので
すべてこれでいい
という訳ではありませんが
初場所、特に夜は
状況がよく分からないので
ランディングポイントは難しいですが
釣り経験値がついてくると
危険な所・魚種などで
ランディングポイントが
分かってきます

筆者は
いくら魚を掛けても
魚を獲れないと

(ランディングできないと)
キャッチできないので
初~中級者と上級者の差は
ランディングにあると思っています
(筆者もまだまだ
 スーパーランカー
 ~メーターシーバスを
 獲れるレベルに
 ないと思っています)

これがシーバスを含む
・魚釣り
・ルアーフィッシング
の難しい所でもあり
醍醐味でもあります

魚の生態・フィールド
を分析することで
より魚が獲れるようになります

そこから
(自分・魚・フィールドに合った)
道具選び
きちんとした
道具の使い方
を体得していきましょう!

筆者も
シーバス始めたての頃は
焦ってフッコを抜き上げようとし
堤防にラインをこすり
ルアーもろともロストし
エサ釣り師のおっちゃんに
覚えられていたり…
(思い出すと恥ずかしい…///)

魚を掛けた数だけ
経験値が上がると言われますが
筆者の個人的には
失敗の悔しい思いを
しただけで終わらせず
反省を次に活かすことが
大事
だと感じています

最後まで読んでいただき
ありがとうございました

「釣りって学べる」先生
リスナーの方々
ありがとうございました!

#釣りを語ろう #アウトドアをたのしむ #釣り #コラム

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