これからの時代にチェンジマネジメントが求められると感じる3つの理由
プロジェクトマネジメント(PM)と比べると日本では認知度が低いです。
私自身もこの数年までは知りませんでした。
一方で、会社の中で実はチェンジマネジメント的な動き方をしている方も多いのではと思います。
例えば、システム部門とユーザー部門の間に立って、システム導入や活用を推進すべく橋渡しをされている方などです。
チェンジマネジメントはこれからの日本で重要になる
私がこれからの時代で会社がチェンジマネジメントへの投資が必要だと感じています。
そう感じる理由は3つです。
【難しさ】組織の経営層から現場担当まであらゆるメンバーがITサービスのユーザーであり、ユーザー範囲が多様かつ広い
【リスク】従業員体験(Employee Experience)の低さが人材の流出に直結する
【チャンス】今後のテクノロジーの進化に伴いチェンジの回数が増える中で、チェンジをうまく行えることは競争優位になる
それぞれについて説明します。
1.【難しさ】組織の経営層から現場担当まであらゆるメンバーがITサービスのユーザーであり、ユーザー範囲が多様かつ広い
少し前の時代はITサービスを利用するのは限られていました。
しかし今はITが会社の全プロセスに埋め込まれている、ITを前提とした業務になっています。
例えば、Salesforceを使うのは営業が日報を打つだけではなく、経営層がダッシュボードを見たり、営業サポートのスタッフの方がデータを打ち込んだりレポートを作成したり、といった具合です。
そうなると、彼らにシステムを活用してもらうためには、それぞれに合わせたチェンジをデザインする必要があります。
1部門にシステムを入れるだけなら管理しやすいですが、それが全部門になったりすると考慮すべきことはぐっと増えます。
つまり、ユーザーの数が増え、かつ、多様になっていることで、チェンジマネジメントの難易度が上がっています。
2.【リスク】従業員体験(Employee Experience)の低さが人材の流出に直結する
システムは毎日の業務で使うものですからそこへの不満は会社や仕事に対する不満に直結してしまいます。
特に現場のオペレーションを担うチームは派遣契約など社外リソースを中心に構成されている場合もあります。
その場合には上記のような不満は契約の更新が打ち切られるなどの事業リスクに直結してしまいます。
3.【チャンス】今後のテクノロジーの進化に伴いチェンジの回数が増える中で、チェンジをうまく行えることは競争優位になる
SAPやSalesforceのアップデートやプロダクトの増加、ChatGPTの登場、リモートワークの推進など働く我々を取り巻くチェンジはますます増えています。
そのチェンジをどう扱えるかは会社の文化や能力に影響を与えていきます。
一方的なシステム導入によるIT部門と
置いてけぼりになっているユーザー部門の間の亀裂
声高らかに最新テクノロジーを導入するリーダーと
負荷がますます高まっている現場の間の亀裂
チェンジにうまく対処できれば組織の自信につながり良い文化が醸成されます。
一方で、対処がうまくできていない場合には文化の悪影響を与えるリスクがあります。
最後に
今日はチェンジマネジメントがこれから重要性を増すと感じている理由をご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
※記載している内容は個人による見解であり、所属する会社の見解ではありません
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