認知心理学と建築の『ハザマ』
心理学って、胡散臭い(笑)
よく聞くし、使い方次第ではそうなる。
自分自身、そう言った疑いを持っていた時期がある。(なんなら、今も持っている)
この感覚は、体感として実感できないからだ。。論理や思考が先行していて、結果が見えてこない。この不明瞭さが原因だと。
建築は、抽象的観念から具象的形態まで幅広く横断している。心理学は抽象よりの理論から、具象的な実験まで、実は網羅できている。それ故に、理論も実験値も応用次第で効果を発揮できる。(数値で証明されているから)
そこで、胡散臭いとは言われているけど、空間で体現できれば、理論を理解するより、直感的にユーザーに理解してもらえる。
ここからが本題だが、建築は人に使ってもらう器であり、建築家の「こういう空間にしたい」というwillとユーザーの「こういう空間がいい」のpassiveの間はどう埋められるのか。
ここが、自分が大学2年生の初めから抱いていた疑問である。これまでの歴史の中で様々な建築家が、実に多様かつ魅力的な手法でその間に迫っていたと思う。
その素晴らしい歴史の層を重ねる1部として、自分に出来ることは、「こうしたい」のwillを主観や感想ではない観点として、心理学の側面から圧倒的効果を与えられる建築を作るデザインアプローチはないのか。それが今まさに向き合っている壁である。
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