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カワウソになら騙されてもいい
カワウソになりたいと君がつくのは ただ弱い嘘 折れそうな噓
かわうそになりたいときみがつくのは ただよわいうそ おれそうなうそ
亜希
語呂がよさそうなだけで作ってしまった一首。
四月についた嘘はなぜか許されるような気がする。
きっと不安定な季節と流動的だからだろう。
だれも傷つけないような嘘から一世一代の大嘘まで
小物なのはさり気なく、流されていってしまいそうだし、大嘘も何とかなってしまうのではとさえ思う。
獺(カワウソ)は嘘つきなのだろうか?と疑問に思っていたら、
「ヲソ」といって
ヲソとは得体のしれない恐ろしい生き物という意味なのだそうだ。
カワウソには、キツネやタヌキのように人を化かす、河童の原型や川天狗の正体といった言い伝えがあり、昔から、得体の知れない恐ろしい生き物と考えられていた。
そのため、「恐ろしい」の説が有力といわれることもあるが、これらの伝承は「襲う」「嘘」「嘯く」の意味にも通じるため、語源を特定できるものではない。
昔は恐れられていたカワウソも水族館などによって紹介されてその愛くるしさから人気がでた。癒されたくなった時に私も動画を見てしまう。
また、カワウソで気に入っているのが日本昔ばなしの「かわうその手伝い」という昔ばなし。
あらすじは、いたずら好きなカワウソが漁をするお爺さんに助けられたことによってお爺さんを手伝うお話。
絵はもちろん、セリフがまたかわいらしく、市原悦子さんのカワウソと常田富士男さんのお爺さんの声は親しんできた懐かしさと安心感に溢れてる。
私の知っているカワウソのイメージは、人懐っこくて、愛嬌があって、許されてしまう存在。
弱っている時、カワウソに見えたらいいなと思う。
種類はコツメカワウソがいい。名前からしていい。
私はコツメの力を借りて、姿を変え、黒い爪にサクランボ色のペデュキュアを塗って、キューキューと好きな食べ物をおねだりし、ウソをついて、泣き言をいい、折れそうなままでも許されながら、水搔きのある手のひらをいっぱいに広げて顔を覆って泣きじゃくる。
泣くのに飽きたら、
水の中をツーツーと縦横無尽に泳いで「人生何とかなるやーい」と
なるまでカワウソで泳いで最後はケセラセラと笑えたなら人間に戻る。
きっとそれならまた頑張れそうだ。
ちなみに5月末の水曜日は世界カワウソデーだそうで、4月ではないようだ。
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