アクルト

世界の美しさについて考えています。 https://twitter.com/zerok…

アクルト

世界の美しさについて考えています。 https://twitter.com/zerokagen

マガジン

  • 変なテキスト全集

    今まで書いた変なテキスト

最近の記事

  • 固定された記事

孔子曰く、ぶっ殺せ

ぶっ殺せ。そんなビッチ。と孔子は言った。 俺は中国のそういう過激なところが好きだ。 俺は滋賀県の変な町で生まれ育った。その相貌は醜く、やせ衰え、つまるところガリガリだった。 なお悪いことに、メガネをかけていた。 オタクの人生は瞬速の光だ。女しか出ないアニメとか、女がみんなヒョロヒョロの主人公に恋をしているアニメとか、そんなのを見ていたら30歳になる。ピクシブのポルノや、erocoolの無料ポルノを読んで珍棒を撫でている。射精。すると40歳だ。 俺はそんな自分を変えた

    • ええ感じの、きわめてええ感じの世界にて

      ある日、誰かが宇宙 開始 と言った。すると宇宙が開始された。誰かが宇宙 終了と言えば、見事、宇宙は終了するだろう。宇宙が開始されてこの方、宇宙終了という言葉を誰も発音しなかったのは、奇跡に近かった。 俺は宇宙ステーションの窓から外を眺めてた。一人でいるのは寂しかった。ふと、思いつき、パーティ 開始、と言った。するとパーティが始まって、ぞくぞくと人が集まってきた。 その中にはりりちゃんがいた。そう、指名手配中のあのりりちゃん。俺はバウンティハンターだ。俺がバウンティハンターなの

      • すぐ「使う」ので袋はいらないです❤

        フリスコの外れにあるひなびたガンショップには、色とりどりの銃が並んでいて、俺はその中でもひときわデカいやつを手に取った。ジーザスクライスト!こいつはすげえ!ただのデザートイーグルじゃねえよな。 へっへっへ、お客さん、お目が高いねえ!そいつはフルカスタムさ。 俺は撃った。アクション・エクスプレスが愉快に飛び出し、銃の箱がガタガタといい、いくつか下に落ちた。 お客さん、こいつはちげえようだぜ。よく覚えときな、ガンマンが銃を選ぶんじゃねえ。銃がガンマンを選ぶのさ。こっちはどうかな。

        • 俺は大谷翔平、野球の王。俺はこの地で、あなたに贖罪したい。

          世界の裏側には、真の野球が隠されていた。政治家達はそれを隠蔽していたが、一人の野球選手、すなわち俺の活躍によって、真実が明かされたのである。 俺はただ、野球が好きだった。ひたすらに野球に打ち込んだ。そうすることで、俺は、野球の王になった。 どうやったら大谷翔平さんのようになれますか?と、人は聞く。俺は答える。自ら王になりたがる者は、決して、王になることはできない。俺はただ野球が好きだった。野球にしか興味がなかった。だから、俺は王になった。 俺に憧れる暇があるなら、もっと

        • 固定された記事

        孔子曰く、ぶっ殺せ

        マガジン

        • 変なテキスト全集
          64本

        記事

          もうカフェインを摂取してる

          もうカフェインを摂取してる カフェイン、カフェイン、カフェイン やあ、元気かい?すべての文明は死を中心に動いてるんだ 君の皮膚はマイクロバイオーム 生に覆われ生かされてるんだ あの子達、やがて君の上で死ぬ宿命 でも都市は死に覆われてるよね 君が歩いてるその歩道はその昔恐竜やアンモナイトや始祖鳥やマンモスや.…..原始人もいるかもね 彼らの屍が腐って、残った骨は地盤に擦り潰されて 石灰はタールと混ざってる 古代エジプトではミイラの処理にタールを使ったんだ

          もうカフェインを摂取してる

          乱数人形

          日曜日のことでした。昼下がりは西日がきつく、窓からは陽気がなだれ込んでいましたが、どこか陰鬱でもありました。お母さんは家にいないから、私は家でお留守番をすることになっていました。すると、チャイムがなりました。私はお母さんだと思い、ドアを開けました。しかし、そこにはやけに顔が白い女の人が立っていました。女の人は赤い服を着ていました。私は一歩も動けませんでした。女の人は、とても大きな顔を膨らませ、 「みーたんみーたん 美味しいサブレを作りましょ」と歌いはじめました。 女の人の顔は

          チンチンを勃起させて、NHKを受信したな?

          その日、とてつもないポルノが俺の元に訪れた。それは今まで見たことがないような、本当に新しいポルノであったし、本当に素晴らしいポルノであったように思う。とにかくそのポルノは俺のタイムラインに突如出現し、みるみるうちにチンチンが勃起してしまったのである。その瞬間にチャイムがなった。 恐る恐るドアを開けると、NHKのおじさんが立っていた。 「取り立てに来たぜ、ガキ」とおじさんは言った。 「でも俺は、テレビを置いていません」と反論。 おじさんはこれ見よがしに大きなため息をつき、 「チ

          チンチンを勃起させて、NHKを受信したな?

          イケメンゴリラ シャバーニに幼馴染を寝取られた

          俺たちは東山動植物園にデートに出かけた。誘った時は、ドキドキだった。彼女がこのおでかけをデートだと思っていたか、俺は知らない。 俺たちは、楽しんだと思う。ライオンに驚き、ペンギンに癒やされた。フードショップで少し遅めのランチを食べながら、彼女がどうしても見たいと言ったあの動物に会うまでは。 イケメンゴリラ シャバーニの檻に近づいた時、それが起きた。イケメンゴリラ シャバーニはビンビンと勃起していた。瞬間、彼女はトロトロになった。 俺くん、もう、俺くんと一緒にはいられないの。私

          イケメンゴリラ シャバーニに幼馴染を寝取られた

          ヘッドハンター

          大学四年の時に書いたやつです ーーーーーー  ある土曜の朝のことだ。僕の頭はアビーロードをころころ転がっていた。いわずとしれた世界一有名な横断歩道だ。僕はジョン・レノンやポール・マッカートニーが歩いてたのとは反対方向に転がっていく。ここを渡るのは夢だった。そんなところで死ねるのだから、ここ最近で連中に首を切られた奴の中じゃ、僕はラッキーなほうだ。まあ、胴体も一緒だったら、最高だったけどね。ロンドンについてからすぐアビーロードが見えるホテルにチェックインしたけど、渡るのを先

          ヘッドハンター

          カグヤ・パンスペルミア

          かなり昔に書いたやつです。 ーーーーーー 「これは創造的破壊だ」 そう言ってあなたは母さんをころした。そしてそれは概ね正しかった。あの日わたしは再び生まれたのだから。 それから何年経ったかはわからない。淡い燐光に包まれながら臓器が形成され、視界が開ける。手足が伸びて、指が分かれた。 今は昔、竹取の翁というものありけり。 彼は竹を切って、売るだけの平凡な毎日を過ごした。妻はいたが、どれだけ行為に励んでも子宝に恵まれることはなかった。 ある日、竹藪の中で彼は光を見た。

          カグヤ・パンスペルミア

          ウラジーミルへ

           ウラジーミル・プーチンさん、覚えていますか?あなたが小学生の頃、近所の公園の、水の入っていないプールで、みんなで遊戯王をやっていましたよね。あなたは、プールの主で、近所の子供達を仕切っていました。ぼくはあの夏の出来事を忘れていません。ウラジーミル、あなたはぼくから「オベリスクの巨神兵」を無理矢理奪いました。子供達は誰もあなたに逆らえませんでした。ぼくは泣き寝入りするしかなかったんです。ウラジーミル、「オベリスクの巨神兵」を返していただけませんか?近所のスーパーで母に買っても

          ウラジーミルへ

          インセルの象 まとめ

          ひと昔前、インセルの象ミームが俺の中だけで流行っていた。 象とは、人間と同じく高度な知能を持つ動物だ。そんな彼らが、SEXの強さだけが全ての野生の世界に身を置いている。人間のように他の方法で承認を満たすことは出来ない。モテる象はSEXが出来る勝ち組だ。 しかし、モテない象たちはどうなるか。 インセルの象の誕生である。

          インセルの象 まとめ

          東京には美味しい店がない

          新宿には美味しい店がない。新宿どころか、東京に来てから一度も美味しい店に入ったことがない。さっき入った店ではシャブ中男性から摘出した肝臓が提供されていたが、不味すぎて酒の肴にもならない。 歌舞伎町の別の店のメニューには、東南アジアから誘拐してきたガキの膵臓が載っていた。とりあえず食べてみたが、これもまた、味が濃すぎて何を食べているのかわからない。といっても、これに関しては仕方のないことかもしれない。あの日食べた君の膵臓が美味しすぎて、俺は少しばかり膵臓に厳しいのかもしれないか

          東京には美味しい店がない

          1916年、雪の降る町

          ピョートルはとても神経質な男で、黒縁眼鏡をいつでも触ってそのかかり具合を気にしていたが、その日ばかりは眼鏡のことなど吹き飛んでしまったようだ。 9月だった。 多くの市民にとって、この時期のサンクトペテルブルクはとても良いものだと思われた。それは、戦争が続き、国民が食糧難に陥っていても何一つ変わらなかった。その季節の美しさは紛れもなく真実だった。ネヴァ川沿いを歩いていると、決して良い香りとは言えないが、独特の記憶を揺さぶる匂いが漂う区画があり、ふと見ると一面にナナカマドの実が茂

          1916年、雪の降る町

          太郎「新しい元号は、チンズリ騎士団」

          太郎はその日、とても緊張していた。 前日の夜、久しぶりに夜ふかしをした。 テレビアニメ「おにいちゃんはおしまい!」を全話一気見して、チンズリをこいていたのだ。 なぜチンズリをこいていたかというと、新しい元号を発表するはずだった義偉が風邪を引いてしまい、かわりにその大役を任されてしまったからだ。ようするに、現実逃避だった。 太郎はアニメが大好きだった。 「ローゼンメイデン 見とるよ」 最初は若者に向けたリップサービスのつもりだった。しかし、アニメを見ていることを思った以上に持ち

          太郎「新しい元号は、チンズリ騎士団」

          ヨネーヅ研究所の楽しい仲間たち

          前回のあらすじ ドリョクミライファクトリーのヨネーヅ工場長はIQが1億を超える天才だ!しかし、ヨネーヅは天才すぎてひらめくと脳の電気信号で感電してしまう!ヨネーヅは日々、自らの体質と戦いながら発明品を生み出していた… はるか未来… 「我がドリョクミライインダストリーは30年前、ヨネーヅ・ケン・シー博士によって創業されたドリョクミライファクトリーが前身となり、今や世界の軍事産業シェアの7割を占めるようになりました。さて、それでは本日のゲストはカリフォルニアのヨネーヅ研究所か

          ヨネーヅ研究所の楽しい仲間たち