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AIを活用した小説が芥川賞を受賞した件から考える

こんにちは。矢野です。

今朝のニュースで芥川賞を受賞した小説が生成AIを利用して書かれたということが世界でも話題になっているというのを見かけました。
ニュースを全て読んだわけではないので僕も全容はわからないのですが、おそらく全てをAIで書いたとかではなくプロットと呼ばれるあらすじのようなものやアイデア的な部分で利用したのではないかと思いますが、全体の約5%ほどに関してはAIが作成した文章をそのまま利用しているそうです。
AIを利用して書かれた小説だと分かった上で受賞したのか、受賞してから分かったのかはわかりませんが、今まで情緒的な分野に関してはAIは苦手だと言われてきましたが、どちらにせよ芥川賞を受賞できるほどの小説が書けるとなるとまた潮目も変わってきそうですね。

ちょっと前には確か海外のアートの賞をAIが描いた作品が受賞して賛否を巻き起こしていたような気がしますが、その方が筆の代わりにAIを用いただけだと仰っていてそう考えると確かに時代とともに道具は変わってきていて、それこそデジタルアートなんかもイラストレーターのようなソフトを使っているなら簡単に綺麗な曲線が書けたり、コピペをして同じパターンを大量に複製することもできるわけで。

AIを用いたことについての批判が「自分で書いてないじゃないか」というものなのだとしたらそれはお門違いなのかなと。

そもそも生成AI、短なところだとchatGPTとかAIアートのソフトとか使ったことがある方いらっしゃると思いますが、やっぱり何が難しいかって「正確に指示する」のが難しいんですよ。
頭の中ではこんなものを描いてほしいと思っていてもそれを実際AIに狙った通り書いてもらうのはかなり特有のコツのようなものが必要で。

そう考えるとこれはもう立派な技術とセンスな訳ですよね。
なので僕はAIを用いて作品を作ることに対して何も否定的な感情はありません。

ただ「笑い」という分野に関してはまだまだAIも苦手なようですね。
以前なんかの番組で試しにあるお笑い芸人がしそうなネタをAIに書かせてみるみたいなのをみましたがその時点では全く面白くなかったです。笑
笑うというのはヒトにしかない独自の感情という風にも言われていますし、感情を理解したり心の機微みたいものを読み取るところは苦手なのかもしれませんね。

でもいつかAIが意思や感情を持ち出す時が来たとしたらリアルにマトリックスの世界がやってくる。
想像したくはないですね。笑

それではまた。

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