朱辻灰里

腐女子のなれの果て。 自分が立てたフラグに怯える。 今は、転生したらどうするか考えてい…

朱辻灰里

腐女子のなれの果て。 自分が立てたフラグに怯える。 今は、転生したらどうするか考えている。 風の時代になにをしよう。

最近の記事

YouTubeの推し2

前の記事では推し猫の超有名ユーチューバーもちまる様のヘッダーにしました。 今日は怪談系ユーチューバーのトクモリザウルスヤースーさんを書いてみました。 実にありがたいフォルムでございます。 沖縄の霊媒師、ユタの孫でいらっしゃるヤースーさんのおばぁとのお祓いの話、懐かしい思い出話が人気です。 そのエピソードはマンガにもなっています。 「ぼくとおば〜のフシギな話」      ヤース✖︎杉作 かわいくてハートフルなお話ですー。 私はヤースさんが沖縄の米軍基地で働いていたときの

    • 日々のルーティン

      日々の習慣は、未来を見据えた建設的なものではなくて、日々を維持するためのものになってきている。 朝、目覚めて体を起こすにも、足首を回したり、寝返りを数度うったり、手をあげて準備点検をする。 若いときなんで眠くても、自然に起きられたことが信じられない。 時間が経つのも早い! 10年なんて3年前ぐらいの感覚だ。 なんとも気ぜわしく落ち着かない。 地震…異常気象、紛争、物価高、そして老い。 以前と同じぬるま湯な日本だと思ってたら低温やけどで重症化してしまう世の中だと思う。

      • じこしょうかい

        じこしょうかいを変化すると自己紹介のほかに自己照会とでる。なんだそれ。 何度も「じこ」と予測変換し、「し」を加える、事故死が出てきて、すこしモヤんとなる。 自分はこうである! などとアドレナリンたくさん出しまくって、アピールして、就活を勝ち抜き入社式に臨んだ方々は晴れやかやきもちだろうな。 テレビに映る入社式は眩しかった。 そもそも、自己紹介ごときにアドレナリンだしまくらないとならない私のような卑屈な人はいないか。 いや、転職が常、となりつつあるものの、退職の手続きを

        • 夜桜ライトアップ

        YouTubeの推し2

          椿鬼

           血を浸したような夕焼け空が、落ちてきそうな日だった。とろけた陽が電線にひっかかりながら工場地帯に沈むのを、行生ゆきおは眼に映していた。白い頬から紺色の詰襟までオレンジ色に染まって、行生も沈む景色の裏側に引きずり込まれそうだった。恐怖は感じない。心がふわりと浮かぶ感じがしていた。  陽が沈み、闇が朱を浸食しはじめる。  行生は気が進まない家路をのろのろと進む。  そして、足を止める。特別な理由があるわけではない。今日という日が終わって、決まったどうしようもない繰り返しをこの時

          緑の浸食

           「いってきます」と声をかけて、家から出た僕は空を仰ぎ見た。黒い鉄の門扉を押して、うんざりする。  コンクリートの壁にフナの鱗のような瓦、新しめの灰色の瓦。ぼくにとって、ありきたりな、屋根の羅列。その上に見えるのは精彩を欠いたはげたペンキみたいな青空だった。  精細を欠いているのは、空の色ではないかもしれない。  きっと、ぼく自身だ。  昨日が予感させる今日。  昨日あったことと言えば、学校に行って、机に座って授業を聞き、休み時間は友達といる。いたってふつうの高校生の一日

          緑の浸食