アイドルオーディション1(瞳編/ラノベ/497文字)

4月になり、中学三年生になった瞳(ひとみ)。
瞳はJC3で母子家庭だ。

勉強が苦手で、学力としては小学生並み。
母親から「大学へ進学して、それなりの会社に入って」と言われていたが、自分の実力がわかっているから、辛かった。
また、父親もおらず、一人っ子で、男性との家庭生活にも憧れていた。

ある日、ネットサーフィンをしていたら「日本一かわいい中学生を決める」というネット広告に目が止まった。

中学生のミスコンである。

参加資格は「女子中学生であること」のみ。
審査はネットで予選が行われ、決勝は実技審査のようである。

不登校気味でもあり、高校進学もなぁなぁに考えていた瞳は、即決で応募した。

その時は、「優勝賞金50万円。事務所との契約あり。」等の謳い文句に飛びついただけである。
アイドルがどうとかも考えず、自分が興味があって、できそうなことが見つかったから応募したのだった。

なので、そもそもこの娘は、一番初めはオーディションとかアイドルに興味があったわけでも、それがどういう意味かもわかっていなかった。

後に、瞳はアイドルを目指すようになるのだが、中学生ミスコン出場を決めた時点では何も考えてない子供だった。
(続く)

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