マッチングアプリで出会った20人の男性たち、そして27歳、オタク女が最高の彼氏に出会うまで
22歳~27歳、マッチングアプリ歴5年。
大学生までアニメや漫画やアイドルに愛を全力で注ぎ、フリフリの服を着て全力でオタクを楽しんでいた私は、彼氏がいたことが一度もなかった。
いわゆる喪女。
「オタクに恋は難しい」の現実版だ。漫画よりもひどい。
鉄壁の処女であり、少女漫画育ちで夢見がちな性格があだとなりまくりった。
様々な失敗や躓き、あきらめや自暴自棄…うまくいかないことばかりの5年間、20人との男性の戦いの歴史をまとめた。
めちゃくちゃ長い。1万5000字超えている。
これは学生時代まともに恋愛をしてこなかった女が、最高の彼氏に出会うまでのの物語だ。
(ヒロアカ風)
笑い飛ばしてほしい(笑)
1.ビギナーズラック☆年収2000万円と白い部屋
社会人3か月、ちょっと仕事に慣れてきた頃。
接客業で不定休だったので、平日休みに遊ぶ友達がいない私は、好奇心で街コンに行ってみようと思ってネットで探してみた。
「平日の大人の恋」というタイトルで22歳以上の近隣の男女が集まる場があると知り、女性は1000円ほどで参加ができるとのこと。
私はテレビの影響で、街コンは、合コンのイメージで、男女でご飯を食べて出会いを探すものだと思っていたので、「いい出会いなくても、1000円でご飯食べるのならありだな!」と、前日の夜に参加決定。暇人の行動力である。
しかし、初めての街コンは何もかもが想定外だった。
まず、ご飯は出ない。
会場はオフィスビルの中の、フロアの1室、真っ白な部屋。
白い壁に張り付くように、白い机が貼り付けられ、2人ずつ座れるように、パーテーションで区切られている。
受付の人に、身分証などを確認された後、番号札をもらって、指定された席に着いた。
異空間だ。
絶対にご飯は出てこなさそうだし、なんなら飲み物すらない。
「平日の大人の恋」の意味も違った。
落ち着いた人が多いのかな~ぐらいの感覚で選んだが、実際は30代~40代がターゲットのイベントだった。
私22歳、男性側最年少29歳。
大人すぎる。
恋愛初心者に、いきなり5~20個上は想定外すぎた。
その日は女4人、男6人ほどの参加者がいた。
男の人の方が多いので、女性は席に座ったままで、男の人が回ってくるスタイル。内心、婚活回転ずしだ!と思った。
流れは
①自己紹介シートを書く
②3分間男性と話して交代していく
③中間でよかった番号の人を書く
④「あなたに興味ある番号の人」が自分のもとに届く
⑤2週目1人3分(気になる人とはLINE交換してもOK)
⑥最終1人選ぶ
⑦マッチング
と、就活の面接よりもタイトなスケジュールで選ぶことになる。
もはや、面白さが勝っていた。
ほとんど接客のように、相手の自己紹介を聞いて笑って質問して、3分間を乗り切った。寿司屋さんも営業もオタク君も。
その中でずば抜けていたのが、年収2000万円29歳男性。
正直、年齢差が大きすぎて、恋愛感情がもともとあんまりわからない喪女からすると、ピンとくる感覚はどこからも湧いてこず。
それでも選ばないといけなかったので、気になる年収2000万円をチェックした。
好きとか以前に、その年収は気になる。
何が起きてそうなったのか。
私は若さと、初対面でも話せる接客技術で、相手からも選んでもらい、マッチングに成功した。
上手くいけば玉の輿!なんて思いながら、2人でそのまま寿司屋に行った。
「数日前に彼女と別れて、やけくそで参加してみた」らしい。
医療系のアプリ開発で成功したらしい彼。
前の彼女とは、仕事への理解のなさが原因で別れたそうだ。
私は聞くに徹し、その日は楽しい雰囲気のまま、家に帰った。
2回目のディナーは彼が予約をしておいてくれたレストランに行った。
「ほんとはホテルのディナー予約しようとしていたけれど、今日は貸し切りだったから…」とのこと。
うわーホテルじゃなくてよかった~と思った。(警戒心)
彼は私の5倍ぐらいお酒を飲んで、まっかっかになっていた。
よく笑い話す人で、意外と家で声優さんのラジオとか聞きながら作業する~と、オタクの私でも話せる話題があることに驚きながら、食事をしていた。
「両親が医者で、兄も医者で妹は看護師」
「おじいちゃんの誕生日会はホテルを貸し切って親戚みんな集まって祝う」
など、情報量が多い。漫画で見たような設定だ。
ちょっと世界観についていけないな~と思いながらも、出張のおみやげまでくれて、悪い人ではなさそうだ。
ん?と思ったのはそのあと。
お酒を飲みすぎた彼は、しゃっくりが出た。
別にしゃっくりはいいのだ。生理現象だ。
「立って、コップの反対側から飲んだら治るっていう」と、おもむろに立ち上がって実践し始めたのだ。
場所は、海が見えるようなきれいなレストラン。
思わぬ奇行に、私はぎょっとして、かなり恥ずかしかった。
飲み屋ならいいけど、このレストランでそれする?!と。
うっすら「合わないな~」と思っていた世界観に加えて、奇行で、私の心はしぼんでいた。
トイレのうちに会計まで済ませてくれていたのは、すごく驚いたし感謝もしたが、金ではぬぐい切れない違和感。
帰り、夜景を見ようとしたときに、腰を抱かれたのが気持ち悪くて、はじいてしまった。
許可もしていないのに触るな、と、心底思ったのを覚えている。
表面上は笑顔でさよならをした。
私の姿が見えなくなるまで、彼は手を振ってくれていた。
しょんもりした犬のようだった。
私はそのあと、LINEでお礼を言って、以降連絡を取ることはなかった。
この話を友達にすると「もったいない~」とよく言われたが、恋愛経験0の私からすると、大人の恋愛はできんのだ!と思った。
お金で割り切れるほど、大人になれない。
私の恋愛感情は、お金では決まらないな、気づいた。
2.新聞社ボーイ「うちの会社にいたらいいのに」と言われる
マッチングアプリ「ペアーズ」で出会ったのは新聞社に勤める1個上の男の子。
晩御飯を一緒に食べて、仕事について情熱的に語り合い、「うちの会社にいたらいいのに」と言われたが、そのあとフェードアウトされた。
就活なら受かったが、恋活では落ちたようだ。
はい、次。
3.イップス系理系大学生
「ペアーズ」で出会った2人目は、年下の理系大学院生。
一緒にご飯を2回食べた。
私は接客を磨き中で、初対面では基本的に話を聞いて共感して褒めるので、本来の人格よりもだいぶ気に入られやすくなっていた。
どこかで彼の心を射止めたのか、「君の癒しになりたい」と言われた。
帰り道に、手をつながれた。
内心「右手を封じられてしまった」と、青ざめた。
そのまま、彼の知人に出会い、めちゃくちゃに気まずい思いをした後、帰りたい気持ちでいっぱいの中、散歩が続行された。
身長が近くて、こっちを向くたび顔が近くていやだなぁと。
スマホも触れないまま、彼が「バスケでイップスになった」話を聞きながら、私は「道端の花がきれいだなぁ」と思っていた。
私は男が恋愛対象じゃないのかと疑うほど、好意を向けられても何もかも気に入らなかった。
4.東京に羽ばたきたい人生初彼氏 ★記録1か月
マッチングアプリ「ウィズ」に乗り換えた。
心理テストの機能が大好きで、アプリ本体を楽しんでいた。
「かに座の人~」と、つぶやきを投稿したところ、「かに座です」と言って現れたのが彼。
かに座同士波長が合うのか、一緒にいて心地よく、ごはんやドライブして楽しんだ。
住んでいる場所が遠かったけれど、いつも車で来てくれた。
LINEもまめ。
出会って1か月ほどのデートで、彼が手をつないでくれた。
前はあれほど苦痛だったのに、手をつながれても、いやではなかった。
だが、告白されていない。
この状況は何?と疑問が沸き上がる。
私は順番に厳しいのだ。
少女漫画育ちなめてはいけない。
我慢ならず、私から言ってしまった。
「付き合う?」と。くそ寒い場所で、何のロマンもない移動時に。
彼はガタガタ震えながら「東京行くまでだったら…」と答えた。
彼は実家の仕事を継いでいたが、本当は東京でデザイナーをしたいと言っていて、4月には飛び立つ予定だった。
その時の私はそれでもいいか、と思って了承した。
「私のことちょっとでも好きとかある?」
と、寒さに震えながら聞いた私に、彼は「普通かな」と答えた。
彼はちょっと素直すぎる。いや、寒すぎたのかもしれない。
こうして、初めての彼氏ができた。
ひっかかりはありつつも、その日は嬉し恥ずかしで喜んでいた。
ご飯を食べて、ショッピングモールで駄菓子屋さんに寄って、ちょっとでも長く話したくて、彼の車で家まで送ってもらい。
さよならする前に「ちゅーしとく?」と言われたから、「しとく!」と答えてキスをした。
たまたま、駄菓子屋さんで買ったレモンのガムを食べていた。
ファーストキスはレモン味となったのだ。
ここまではよかった。
そこから、部署異動で日曜出勤が増えた私と、多忙で日曜しか休みがない彼。
絶望的に会えない。
会えない時間が続くと、1回のデートでの会話が何度もリフレインされる。
落ち着いてみると、「普通」ってなんだ。
そもそも、東京に行くまでって、それはつなぎということか?
つなぎなのに、デートなし。
これは付き合っている意味があるのか?
私は、疑心暗鬼になっていた。
信じて待つ、とか、東京までついていく!とか、思えるほど、相手を想っていなかった。
私の恋愛の中で、最終ゴール地点は「結婚」だったし、彼との未来はみじんも想像できなかった。
結局、メンタル大荒れになった私が、長文LINEで別れを告げたのがちょうど1か月ほどのこと。
恋愛初心者というか、ヒトとしてひどかった未熟な自分の被害者となった彼。申し訳ない。
日曜仕事の忘れ物をした私のもとに、わざわざ車で届けに来てくれたくらい優しい人で、思い返しても、彼はいい人だった。
被害妄想が爆発した私が悪かったと思う。
5年後ぐらいに、好奇心でLINEプロフィールを見てみたら、独立してデザイン事務所をしているようだった。
彼は夢をかなえたのだ。
二度と会うことはないけれど、彼には幸せになってほしいと思う。
5.【論外】 毒蛇男
アプリは変な奴もいる。彼だ。
元ホストの彼。1回電話をしてみた。
恋バナにいたり、私はまともな恋愛経験がない、と話すと、
「逆に俺は若いときホストで何人もいたから、もう性欲枯れてる」
「俺は例えるなら毒蛇だ」
毒 蛇
自分で言うんだ…!
面白かったので、友達にも話した。
7年たった今でも、時々「毒蛇いたね!」と言われるほど、定着している。
ある意味伝説。
もちろん、危ないので会っていない。
6.【論外】 自作漫画のオチを自分で語る自称ギャグ漫画家
アプリは変な奴もいる。パート2。
芸大出身、元漫画アシスタント、現自称ギャグ漫画家。
芸大出身同士で、気が合うかと思ったら、ダメだった。
電話をした。
芸大は芸大でも、ちょっとふわっとした漫画専攻の方。
微妙に同じジャンルの方が、対応が厳しくなる。
私は、真剣にものづくりをする人が好きだから、なんとなく~が多い時点で激萎え。
あと、自己認識はコミュ力が高いと思っていそうで、私が何の話をしても自分の話にもっていく。
自分語りは挙句の果てに、自分の自作の漫画のオチを自分で語り、盛り上がっていた。一人で。
何一つ面白くなかった。
「キャバ嬢じゃないので、面白くない話で笑うとか無理です」
そう言って電話を切った。
7.世界が変わる本屋で出会った体臭きつめのフランス人
「世界が変わる本屋」というカフェで出会ったフランス人。
ちょっと英語でしゃべって、LINEを交換して。
その頃、日本人男性って無理かも?と思っていたので、海外チャレンジに打って出た。
これも何かの縁かもしれない。
世界が変わるかもしれない。
そう思って、1か月後に再開し、彼とカフェをした。
横並びで座れる席で、なぜかずっと太ももを触ってくる。
私はその間、「この人、体臭、きついな」とずーっと思っていた。
日本人にはない、バターくささというか。
何か話したような気がするが、においがきつかったことしか、思い出せない。
もちろん、そのまま解散だ。
恋愛って、におい大事なんだなーと思った。
世界は変わらなかった。
8.実家甘ったれ看護師男子
ウィズで実家暮らしの看護師男子とご飯に行った。
彼は「実家からそのまま結婚したい」「なにもしたくない」という、とっても甘ちゃんだったので、ご飯食べ始めて早々に「ないな」と思った。
もはやこの時間も、逆に楽しむしかないと思い、スマホを交換して、お互いのアプリの画面を見た。
男性側の画面の表示を見たことがなかったので、ちょっと新鮮で面白かった。
お互い、相手の画面に表示される人をいいねしてみたり。
「この人年収1000万!え!いいね!」と言って、彼が勝手に押したいいねが、思わぬ出会いに発展するとは、その時の私は思っていなかった。
9.年収1000万円 三十路と思えぬ哀愁限界社畜彼氏 ★記録1週間
看護師男子が勝手に押したいいねに、まさかのいいねが返ってきた彼は、公認会計士。
20代はほぼ1日も休みがなく、今も睡眠時間3時間、来月は1日だけ休みがあるらしい。
桁違いの社畜。
お金を使う時間がないから、総資産も謎らしい。これはこれでヤバイ。
友達の結婚式を機に、恋愛を意識したらしく、アプリに登録したそうだ。
初回のデートの時も、そのあと仕事に戻ると言っていた。
社畜具合にはびっくりしたが、人柄はよかった。
元々野球部で、忍耐が鍛えられ、今までも怒りを感じたことがないという彼は、落ち着いて大人っぽくて話も聞いてくれて、ちょっといいかも、と思った。
彼は、忙しい中毎日ラインをしてくれた。
朝と夜、1つのメッセージ分の中に6つほど話題がある、長文だ。
どちらかというとメールに近い。
30代だったので、こういうスタイルなのかと思っていた。
気になる人からいっぱいLINE来るのはうれしく感じていたし、勝手に運命を感じていた。少女漫画育ちのロマンチスト、会えない時間に勝手に盛り上がってしまった。
そして久しぶり2回目のデート。
肥大化した期待値の中、集合場所にいる彼を見つけた。
あれ?と思った。
くたびれた、猫背。覇気もなく、30代前半のはずが、40代以上の哀愁が漂っていて、かっこよさよりも、「おじさん」を強く感じた。
こんな人だったか?と思いながらも、とりあえず一緒に居酒屋へ。
大衆居酒屋は賑やかすぎて、前に座った彼の声が何も聞こえなかった。
毎日LINEをしていて、毎日愛をささやいてくれていたので、2回目のデートの3日前が私の誕生日、さすがになにかプレゼントあるかと思っていたら、それもなく。
忙しいから、仕方ないのだろうし、勝手に期待した自分も悪いが、心が勝手に白けていってしまった。
そのあと、「仕事もあなたがいやだったら転職も考える」とか、後何かいろいろ言われながら、要約すると「付き合ってほしい」という旨を伝えてくれた。
夜のベンチでなんとなく断りづらくて、了承した。
しっくりこないまま、家に帰って、また長文LINE。
彼氏ができたはずなのに、私はあまり楽しい気持ではなかった。
私の、恋愛のゴールにはやっぱり「結婚」があって、いざ付き合うとなって、想像してみると。
「娘が4歳の時とかに過労死しそう」と思った。
一緒にご飯を食べても、食が細くて残していたし、3時間睡眠。
いくら、お金あったとしても、死なれたら困る。
支えたい、と思えるほど、人としてよく知らない。
未来に希望が見えなかった。
悶々としたまま、1週間で別れを切り出した。
もはやクーリングオフ。
悪い人ではないけれど、未来が描けない相手とは、長い付き合いができる気がしない。
ごめんなさい。
恋愛は金じゃないな、パート2だった。
10.逆写真詐欺!イケメン年下新卒男子
前の彼を引きずりたくなくて、爆速でアプリ「オミアイ」を入れて、その日にマッチングした彼とそのままその夜ごはんに行くことになった。
正直勢いだけだったので、プロフィールをちゃんと読んでいなかった。
駅で待ち合わせをして、出会ったらイケメンだった。
プロフィール写真は適当な他撮りで、二十顎に見えるような絶妙な写真。
写真を盛って、実物はがっかりパターンはよくあるが、まさか逆があるとは思わず、ちょっとびっくりした。
鳥貴族で、仕事終わりに5時間ぐらいしゃべった。
案外気さくで話しやすいが、会う前に飲んできたうえで、何度もたばこで席を立つヘビースモーカー。この分だと女遊びにも慣れてそう。
酒・たばこ・女・金融。なんというか、そろってるな~というか。
悪い男だ。だが、魅力的だった。
そろそろ、時間、となったときに。
彼はおもむろに自分の財布を私に投げて、
私の耳元で暗証番号をささやいた。
「払っといて」
そう言って、トイレに席を立つ彼。
何が起きたのかわからず、そして暗証番号覚えられず、私は固まっていた。
結局私がトイレに行っている間に彼は支払いを済ませてくれていた。
年下だし、お金出すよ、と言ったら「おごってみたかったんだよね、かっこつけさせてよ」と言われた。
対応がイケメンである。
ティーン向け少女漫画のネタにできるぐらいの、キャー!だ。しかも顔もいいからね。
そのままホテルへ~となったが、私は家が近かったし処女だった。
そこで、流されておけばよかったのか、と思ったけれど。
流されなかったから、今まで鉄壁だったわけで。
後、脱毛中で、変な毛の生え方していたし、脱ぐのは想定していない下着たちだ。
結局、そのまま帰った。
ホテルは断ったが、彼のことは気になった。そりゃイケメンですし。
彼がマーベルが好きと聞いて、話を合わせようとマーベルを見るようになった。
結局、ヤリモクというやつだったのだろう。
ホテル断った時点で、彼の中で私はナシだったのか、そのままフェードアウトされ、関係は終了。
私のもとには、マーベル最高という気持ちだけが残った。
今でも、アイアンマン3がとても好きだ。
11.公務員男子と絶妙な不協和音
年下イケメンと同時期に、公務員の彼ともマッチングをした。
オミアイのアプリらしい、まじめな人。
ゆったりしたペースで話していて、穏やかな雰囲気で、海辺で語らい、夜の散歩をした。
なかなかエモかった。
2回目のデートにも誘ってくれて、ご飯を食べているときに、ちょっと量が多くて私が残してしまったら、それも気を使って食べてくれた。
いい人。
だけども、妙に会話のテンポが合わない。
仕事の情熱も、気遣いも、雰囲気も、いいけれど。
会話のキャッチボールのリズムが、ゆったり過ぎて、ピンとこない。
お互いに何か決定的に悪いところがあるわけではないのに、話していてずっと不協和音を感じるような、違和感があった。
手もつながず、結局そのままフェードアウト。
テンポって、大事だなぁと学んだ。
12.お互い恋愛初心者だとほんとに話が進まない
陽キャの友達が、あまりに恋愛がうまくいかない私に、「私の男友達にも、全然恋愛とかしたことない子いて、似てるから合うかも!」と紹介されたのが、年下の優しい男の子。
陽キャの友人とは、高校から仲良く、優しくていい感じだった。
が、しかし。
恋愛の話となると、お互いろくな経験がない、うまくいったためしがない。
どちらも主導権が握れないので、2件目までご飯に行ったけれど、進展はなかった。
「恋愛って難しいね~」という、女子会かな?と思うような安心感のある飲み会は、楽しかったけれど。
彼が居酒屋で「サンマが食べたい」と言って、彼がレモンサワー片手にサンマを食べているのを眺めていたことを覚えている。
めちゃくちゃおいしそうだった。
サンマはさすがに、ちょっとちょうだい、とも言いづらい。
あれから、サンマが食べたい気持ちが、毎年募る。
彼とは連絡を取ることはなくなったけれど、サンマの季節になると、ちょっとだけ彼を思い出すのだ。
そして、レモンサワーにもはまった。
いいものを教えてくれた彼にも、いい彼女ができているといいな。
13.気になるJR君には彼女ができた
引き続きアプリを続行していると、JR勤務の同世代の男子とマッチングした。
コミュ力高く意識も高い彼の話は面白かった。
スペイン?でトマトの祭りに参加した話や海外旅行の話、いろいろと聞かせてもらって、楽しい時間を過ごした。
海外には卒業旅行で台湾に行ったきりの私は、海外を知っているというだけでも輝いて見えたし、仕事も意欲的で楽しそうにしているのが、いいな~と思って、ちょっと好きだった。
帰りは家の近くまで送ってくれるというので、「でも帰り遅くなるしいいよ」と断ると、「JR職員は回送電車も乗り放題だから大丈夫」と言って結局送ってもらった。
2回目のデートもして、結構いい感じだと思い、私は友達との旅行先でお土産を買っていた。
「おみやげ渡したいから」と理由をつけてデートに誘ったところ、
「ごめん、彼女できたからもう会えない」と言って振られてしまった。
素敵な人だったから、納得ではあるけれど、ちょっと辛かった。
アプリでの出会いは、タイミングが命だったようだ。
しばらく恋愛はいいかな、と思いながら、私はお土産に買ったお菓子を一人で食べたのだった。
14.【論外】 社会の先生、話を合わせてたら「俺たち気が合うね」
アプリ熱が沈下し、半年。
やはり、友達と女子会などで近況を聞くと、また恋人探しチャレンジしてみようかと思うようになるのだ。
マッチングしたのは、社会の先生。
先生だからちゃんとしてそうだと思い、電話をした。
先生というのも、色々いるんだということを痛感した。
よくしゃべるのだ。しゃべる仕事だから、仕方ないのかもしれないけれど。
ひたすら相手の話を聞いて、相槌をうって、反応していた。
ほぼ接客~と思っていたら、彼が
「俺たち気が合うね」
と言ってきた。
え、合わせてあげていたのだけれど?!
それが私の中で思わぬ地雷ワードだったようで、一瞬で「ナシ」になった。
連絡を取らないようになって、しばらくして、彼からLINEが来た。
「元気?彼氏できた~?」
できてなかったけれど、無性にいらっときて「できました」と答えてブロックした。
なぜイラついたのかは、わからない。
私たちは気が合わなかったのだ。
15.地獄のきんにくん
この人は私の中で伝説である。
様々な個性のある人に出会ってきたが、正直ぶっちぎりだ。
彼は趣味でボディービルダーをしている、車のディーラーだ。
筋肉、いいじゃん、と思ってマッチング。
LINEをした感じは、親切で、ご飯の日も予約もスマートにしてくれて、待ち合わせまでどの電車に乗るとか、ホウレンソウもできる。
LINEをしていた時に気になっていたのは、地元トークになったときに、
「実家がない」「変ってよく言われる」と言っていたこと。
何かありそうだな、とは思いつつも、普通に楽しみだった。
実物に出会ったときに感じたのは、「首が短い」だった。
筋肉がすごすぎて、首が埋まっていて、肩がずっと盛り上がっているような感じ。
そして思ったより小さいので、四角い消しゴムのような雰囲気だった。(失礼すぎる)
予約してくれたイタリアン。水が800円とかするタイプ。
ピザとパスタを頼んだ。間違いだった。
ピザが焼けるまでの時間が持たないぐらい、会話が続かなかった。
沈黙が苦手で、いろいろと質問をした。
どうして体を鍛えようとおもったのか?
「自然と、強くならなければならいと思ったから」
いつから?
「幼少期から」
部活は何していたの?
「中学卒業してから働いている」
そして、実家はない。
漫画に出てくる重めの過去を背負った敵のようなムキムキだった。
ピザを食べるときも、食事というより捕食に近い、野生を感じた。
戦士だこの人。
会話をしていても基本的に「好き」とは言わない。
ワンピースも「見ている」、進撃の巨人も「見ている」。
好き嫌いの世界で生きていないのかもしれない。
正直、空気がつらかったが、遠方からわざわざ来てもらって、ハイ解散、とも言えず。
たまたまその時やっていた、進撃の巨人展に一緒に行った。
ムキムキの戦士と、ムキムキを見に行くのはちょっと面白かったが、超いたたまれない。
展示もサクサクとみていく彼。
私はゆっくり見たい派だったのだが、そうもいかなかった。
出口で彼が「満足した?」と聞いてきた。
きんにくんは楽しかったわけではないんだろうな。
私はそのあと予定があると言って、駅まで彼を送った。
彼は「たんぱく質が必要だから」と、セブンイレブンでサラダチキンを買って帰った。
筋肉で人を選んではならない、そう学ばされた一件だった。
のちに、友人たちに彼の話をしたとき、「その筋肉の人、主人公に倒されて死ぬ間際に『これが愛というものか』とか言いそうよな」と言って笑っていた。
すごい、できあがったキャラクター性で、今となっては面白い思い出だ。
愛を教えてくれるヒロインに出会えていることを、ちょっとだけ祈っている。ちょっとだけ。
16.ご近所系男子とかみ合わない人間関係
アプリでマッチングした彼と夜に飲みに行って、家の場所が徒歩圏内ということを知った。ここまでご近所さんは初めてだ。
温厚な彼とは、普通に話ができて、漫画やジブリの話で盛り上がった。
きんにくんの1件で、私はまず普通に男性と話せるという安心感にめちゃくちゃほっとしていた。
彼は穏やかで紳士だった。
出かけるときは荷物を持とうとしてくれたり、焼き肉をおごってくれようとしたり。
素敵な人だと思う。
が、私は恋愛のそういう扱いをされるのに、慣れておらず、荷物持つよと言われた手を微妙な間で断ってしまった。
6000円する焼き肉、おごってくれようとしていたのを止めて、店員さんの目の前で「出します!」と言ってしまい彼の面目も丸つぶれだ。
彼のいたたまれなさそうな雰囲気は、苦い思い出だ。
差し出された好意には「ありがとう」と笑顔で感謝で頼ればよかったのだ。
やっぱりそのあとぎくしゃくして、近所の彼とは連絡を取ることはなかった。
時々、出会うのではないかと思ってひやひやするが、結局あれからすれ違うことすらない。
これだけ近くに住んでいても、縁がない人とは縁がないのだなぁとしみじみ感じる。
17.好きだった どっちつかずの めんたいパーク
字余り。
11月にウィズでマッチングした彼は、でっかい男だった。
身長180センチ、仕事は億を動かす建築業の営業マン、車はSUVで上の天井が開く。1つ年上で、コミュ力も高い。
元バレー選手の清水選手にちょっと似ている。
めんたいパークで撮った写真がアプリの写真で、それでちょっと話が盛り上がり、1回行ってみたい!と伝えたところ、連れて行ってくれることに。
その前に1度顔合わせもかねて、映画を見に行った。
見たい映画がちょうど上映しておらず、まさかのドラえもん。
晩御飯も一緒に食べて、話を聞くと、海外旅行も好きで、
「人生変わるって聞いて、インドに一人で横断した」らしく、ほかにもどんどん出てくる、海外の話題。
ワールドワイドなところもビッグだった。
お会計は、腕に着けていたアップルウォッチみたいな時計。
最新設備も搭載している。
12月には憧れのめんたいパークにも行き、それだけじゃ物足りないだろうから、と、おしゃれな古民家カフェやお菓子の店にも連れて行ってくれた。
ほぼ全部おごってもらってしまって、ちょっと罪悪感。
でも前の人の一件で、奢ってもらえる場面はおごってもらった方がいいのかと思い、そうしていた。自分、乞食みたいだな、と思いながらも。
あの一日は、今でも楽しかったなぁと思いだせるぐらい。
素敵なデートをしてくれた。
一緒にいて楽しくて、LINEが来るたびうれしくて、これが、恋か?!と私は舞い上がった。
ひっついても、違和感がない。会話のテンポもいい。顔も嫌いじゃない。知識も豊富で、仕事にもほこりを持っていて楽しかった。
ただ、自分から好きという勇気はなかった。
理由としては、彼がアプリを消していないこと。
アプリは私よりもイイネが多い。
年収800万は多くの女子の憧れだろう。
アプリをし始めたばかりに出会ったのが私だったから、もっと他も見てみたいのだと思う。
そして、元カノの存在だ。
彼には、4年付き合った元カノがいた。
彼よりも稼ぐバリキャリで、ご飯を作って家で出迎え、彼は彼女の家によく転がり込んでいたらしい。
元カノが東京に栄転の際に、別れることになったという。
あまりにも、元カノが強すぎて、私は自信がなくなっていった。
どうにか好かれたくて、3度玄関前で帰ってもらった我が家に、初めて招き入れた。
男の人を家に入れるのは、お父さんとお爺ちゃん以来だ。
彼は、百貨店で海鮮丼を買ってきてくれて、キャンプの時に使うプロジェクターも持ってきてくれて、狭い一人暮らしの部屋で映画「キングダム」を見ながら、だらだらと冬を過ごした。
とても楽しかった。
でも、体の関係は、持てなかった。
彼からキスされそうになったのを、私はさりげなく拒んでしまった。
だって、付き合ってない。
男の人は、体先でもいいのかもしれないけれど、私は何度も言うが鉄壁の処女であり、順番が大事なのだ。
確かに相手のことは好きだけど、付き合ってない相手と体の関係を持つのは、どうしてもどうしても無理だった。
大人の関係なんて、無理だ。
結局、その拒絶をした後、彼からの連絡はどんどん返ってこなくなった。
その後しばらくは、自分が処女なことを恨んだ。
そんなに大事に守らず、飛び込んでしまえばよかったのに、と。
アプリで出会った人の中では、一番引きずった。
2か月間は絶不調だったし、1年後の冬に二人で歩いた道を一人で歩いているとき、「あの時、もっと早く心を開いていたら、今も一緒にいたのかな」「おごってもらってばかりいたけれど、ちゃんと割り勘の方が今も対等な気持ちでいられたのかな」とか、後悔とセンチメンタルな気持ちになっていた。
でも、今となって思うと、あの人は私には合わなかったと思う。
金銭感覚も大きく稼いで大きく使う規模感は戦慄していた。
出張が多く会えない時間も長い。
手をつないだ時に、指の隙間が開きすぎて痛かった。
生活スタイルも、本人の体も大きすぎたのだ。
あれからいくら時間をかけたとしても、きっと先はなかったように思う。
あと、口が臭かった(笑)
18.【論外】 顔見せて!よしホテル!
めんたいパーク君から連絡が返ってこず、それはもう気持ちが落ち込んでいて、自暴自棄だった時に。
「ティンダー」を入れてしまった。
ご存じの方はお分かりだと思うが、普通の出会いのアプリの5000倍ぐらい軽いノリの、もはや体目的かマルチしかいなさそうなアプリ、それがティンダーだ。
正気の私は絶対入れないのだが、あの時は別の刺激で意識をそらせたかった気持ちが大きい。
顔出しはさすがに怖いので、適当な食べ物の写真とかで登録していた。
それでもいいねは大量にくるし、めちゃくちゃあっさりマッチングする。
顔写真がなんとなくいい感じの金融男子とマッチングした。
金融男子「顔見せて」
メッセージが来た。
とりあえず、一瞬だけプロフィールの写真に自分の写真を載せた。(愚か)
金融男子「よし、じゃあホテル行こう」
わお。
ティンダーっぽいやり取りだ…
本当にシンプルなヤリモク。
もちろん、お断りして終了。
ここまで潔いのも、きっと大人の恋愛ができる人にはちょうどいいのかもしれない。
欲望が垂れ流しで、ある意味一番効率的な世界だった。
万国変な奴博覧会みたいなのが好きな人は、ティンダーが一番個性的で楽しいと思う。
19.【論外】 性欲があだとなったナヨナヨ男子
ティンダーをしていた期間は1週間だったが、マッチング量は多く、その中でも長くやり取りをしたのが、春から新社会人の細くて白い男の子だった。
メンズの地下アイドルが好きで、男子よりも女子の友達が多い彼は、性欲に支配されていた。
私の中でも、早急にナシだったのだが、電話がしょっちゅうかかってくるので、暇つぶしに話し相手をしていた。
私が美術が好きだと言ったら、その雑誌を買ってみたり、女性向けの作品の話題でも着いてこれる、ある意味今までいなかったタイプ。
あの手この手で、会おうとしてくるのが一周回って面白かった。
彼は本当に下半身に支配されすぎて苦労していて、就活の時に試験管だった年上の女性とうっかりやってしまったらしい。
その時のことが忘れられず、就職を決定。
そして、4月。ついに入社。
まさかの、全寮制で男ばかり。
消灯時間は10時。
申請をしないと外に出れない監獄に、自らの性欲があだとなって収容されていった。
おもろ、と思いながら、電話し続けることもできなかったので、縁はふわっと切れた。
20.LINE半年!出会ってびっくりビックボーイ
ティンダーから足を洗い、またウィズに帰ってきた。
結局、ウィズの心理テストをしているのが楽しいのだ。
うっかり、過去ウィズで出会った人たちが出てきちゃったりして、「まだアカウントあるんかい」と思いながらも、そっとブロック。
もうそろそろ、まともな出会いがしたい。
金でも、ムキムキでもなく、中身で人を選びたい。
そう思っていたころにマッチングした彼は、外見の写真が少ししか載っていないアイコンだった。
それぐらいがちょうどいい。
片目隠れた自撮りも、元カノと行ったであろう他撮り写真も、飲み会でわいわいしてる写真も、トイレで撮った自撮りも、ややこしい人はもういいのだ。
そう思って、もう見た目にこだわらずいこう、と、選んだ彼とは結果的に半年間LINEと電話のみの関係だった。
彼自身もあまり恋愛経験はなく、お菓子作りが趣味で、漫画やアニメも好むので、すごく気は合うな~と思っていた。
ただ、「あまり見た目に自信がない」といっていたので、半年たっても外見はうっすらとしかわかっていなかった。
初めて会うことになった。
内面的には結構好きだったけれど、会うとなると久しぶりだし緊張して吐きそうだった。
そして、駅について、あたりを見回す。
小太りで、半そでシャツに、淡いブルーのニット、緑のズボンに、くつしたをはいて、サンダルの男性がいた。
ファッションセンスが、何ともいえない。
「あの人だったら、いやだなー」と反射的に思った。
予感的中。
彼だった。
予想の3倍ぐらいの横幅。
それを、ブルーのニットが強調している。
なぞのくつした&サンダルも、気になる。
後姿が、年下には見えない。もうおじさんの域。
そこから、一緒に映画を見たり買い物をしたりしたけれど、何も頭に入ってこなかった。
一緒に食べたケーキはおいしかったが、そのあと雨が降ってきて解散になったとき、めちゃくちゃほっとした。
結局、彼とはそのあと1度も会わなかった。
自分自身、太っているというだけで、半年間のやり取りも、全部なくなるぐらい心がしぼむと思わなかった。
彼には申し訳ないことをした。
でも、やっぱり、キスもハグも、その先も、揺れるおなかを想像すると気持ちが急降下する。
もちろん、太ってても大丈夫な女性も数多くいると思う。
私はそれにはあてはまらなかった。
見た目も、大事と改めて思った。
最終章:大好きな彼氏
半年LINEした彼と縁が切れて、私の恋愛へのモチベーションは0だった。
いっそ人生楽しもう!と、友達と遊んで遊びまくった。
友達が「出雲大社行ってみたい!」というので、すぐさま「行こう!」と言って、11月に出雲大社へ旅行へ行った。
まさかの宮司さんと縁ができて案内してもらうなど、ちょっとご加護強めの旅行になって、友達とも大満足で帰ってきた。
お祈りするときに、友達は「今している仕事の縁がもっと強くなってほしい。がんばりたい。それから恋愛かな!」と。
私は、恋愛はどっちでもいい期だったので、「まぁ、なんかいいかんじに」ぐらいのものすごいアバウトな祈りをささげてきた。
ところがどっこい。
消すのもめんどくさくて放置していた「ウィズ」で、溜まったいいねを適当に処理していた時。
これまたプロフィールも大して見ず、写真だけで、「あーなんか無難そうな眼鏡」と思って、いいね側にスッと移動させた彼。
そう。
この彼こそが、のちに、私の最高の彼氏となる、マイスウィートボーイフレンドなのである。
出雲大社の神さまが、操作したのではないのかと思うくらい、無意識に指動かしていた。
しかも、当時彼は、はじめてアプリをして1か月でやめるつもりが、間違えて料金が1か月分更新されてしまって、むかつきながらとりあえず、顔が好みそうな人をいいねしていたらしい。
これは、本当にご縁である。
結婚まで考えている彼との出会いのきっかけが、まさかの適当タップと、誤更新。
なれそめは、ほかの記事で書いたので割愛するけれど、恋愛モードではなかった私が、ここまで好きになる人に出会えるとは思ってもみなかった。
彼は、本当に最高の人だ。
私のことを好きの気持ちをちゃんと言葉でも行動でも伝えてくれる。
釣った魚に餌をやり続けてくれる。
ファッションセンスもいいし、おしゃれなだけでなく、倹約家。
旅行が好きで本当にたくさんの美しい景色やおいしいものと出会わせてくれた。
いつもかわいいと言ってくれて、自己肯定感もだいぶ上がり、肌もきれいになって生理痛がなくなった。
何より、一緒にいて心地いい。
用事がなくても触りに行きたくなる。
無理して背伸びもしなくていい。
等身大のまま、心から笑ってしゃべれる人だ。
こんなに幸せばっかりでいいんか?と思えるぐらいに、最高の彼氏だ。
私の、5年間の戦いは、20人との戦いは、この最高の彼に会うための、訓練だったのだろう。
いい思いをすることは少なかったけれど、1人1人との出会いと失敗で、学ぶことは多かった。
彼がいかに貴重な人かということも、身にしみて感じる。
結局、鉄壁の処女を彼に出会うまで貫いた私。
当時ずっと処女であることをコンプレックスに感じ続けていたが、今となっては、はじめてが大好きな人で本当に良かったと思う。
鉄壁でよかったのだ!結果オーライ!
もし、私と似たように鉄壁の方がいらっしゃったら、コンプレックスに感じず、ちゃんと大好きな人と自分がOKと思うタイミングまで守り続けていいと伝えたい。
とりあえず、書ききった。
ここまで読んでくださった人。
すごい。
あなたは、読む天才だ。
ずっと心のうちに溜めていたことを、言語化できてずいぶんすっきりした。
話を聞いてくれてありがとう。
あなたにいいことがありますように♪