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あなたに合った階段の登り方を探してみませんか?~物理的に私に合った登り方を見つけました編~

今回は前回からの続きになりますね。

これが前回の記事です。
内容は、
階段を登るのが億劫だった、
生まれつき虚弱体質だった
私が、
階段を登ることについて調べてみたら

  • 階段を登ることは、大変多くの良い健康効果があります。

  • 高齢者の方にとって、階段を登ることは生活の質に関わる重要な動作です。

  • 正しいとされる階段の登り方は、目的や環境で一概には言えません。

ということがわかりましたね。

そして、最後に
私なりの、私が楽だと思う
階段の登り方を見つけました!?
と予告したのでした。

はい、それでは今回も

「階段を使った方が健康に良いのだろうけど億劫だなぁ」
「階段をもっと楽に登りたいな」
と、かつての私と同じことを思っているあなたへ、

「階段を登るの面白そうだから、ちょっとやってみようかな?」

と思っていただけるような情報を、
治療家(整体師・理学療法士・物理学修士)の立場でお話をしようと思います。
よろしくお願いいたします。



例えばこんな風に階段登りを考えてみる

私は人の身体を、機械や物体のようにと捉えて治療はいたしません。

例えば私が、あなたの体を治療するときには、
身体の構造・状態を調べて、手で治療しつつも、
問題の本質が心理にあるならば、その要素についても考察します。
治療とは、とても神秘的な行為だとさえ思っています。

何でもかんでも理詰めで、
まるで人間の体を機械や物体のようにとらえて治療タイプ
ではけっしてありません。

そんな私ですが、
今回の階段を登るという動作は、
とっても簡単な
「初歩の物理学」
で考えてみようと思います。

なるべくわかりやすく表現しているつもりですが、
こういう理系な話、
苦手な人は読み飛ばして結構ですよ(笑)
もちろん、
「この程度の知識は常識」
というあなたも読み飛ばしOKです!

重心移動の「慣性」について

歩行であれ、階段昇降であれ、
その本質は、
「重心を移動させる」
です。
階段を登る場合であれば、
「重心を階段の傾斜に合わせて斜め上方へ移動させる」
です。

決して「足を前に出す」「足を上げる」動作が本質ではありません。
(これについては、別の機会に考えられたらいいですね)

さて、
重心が移動
すれば、そこに
慣性
というものが働きます(この日本語表現は正確ではないですがわかりやすさ優先します)。

動いている物体は、いつまでもその速さと方向へ動き続けようとする
という法則です。

「走っている電車の中で真上にジャンプをしたらどこに着地するか?」
の法則でもいいです(笑)

これはわかりやすい!学研キッズネットさんより引用。
画像クリックでそちらのサイトへ行けます。

「雪道を運転していて、
ブレーキを踏んでもなかなか止まってくれなかったり、
ハンドルを回しても車が前へ滑って行っちゃったり」
の法則でもいいかもしれませんね。

これも「慣性」のなせる業
いや、恐ろしい。お互い運転には気を付けましょう


人間が移動するときには、

できるだけこの慣性を邪魔しないこと
が、
効率の良い動作

となります。

つまり、余計なブレーキをかける要素は無ければ無いほど良いわけです。


人間の動作において、
その「余計なブレーキ」とは何か?
を考える際、
重心」と
支点となる足の位置
は大切な要素です。

すごく単純化して整理しましょう。

足は床から「床反力」を上向きに受けます。
このような状態であれば、重力と床反力は釣り合って安定しています。

次に体を前に傾けてみましょう

昔ならマイケルジャクソン
今ならルセラフィム

重心の位置と、足の位置がこのようになると、重心は前方へ移動しようとします。
人間が歩いていて前に倒れないのは、反対の足が倒れる前に支えてくれるからですね(反対の足が”前に出る”とは私は認識していません)。

ですが、今度は足の位置が重心よりも前にあるとどうなるでしょうか?

そうです!さすがあなた!その通りです!
後ろへ進もうとしてしまいますよね。

以上が基本の考え方です。
どうですか?
全然難しくないでしょ?


「上からの視点」で階段登りを考えてみる

階段の登り方を解説したものの多くは、
横から見た視点
ですね。

ですが、ここでは上から見た視点で考えてみましょう。
先ほどの重心と支点の位置の関係の話です。

まずは片方の足の真上に重心が乗っている状態です

片足立ちの状態ですね。
釣り合っています

この状態は重心に移動させる作用が働きません。

では、次に足の前に重心がある状態です

左足(支点)と重心の位置の関係で、重心は右前に進もうとします。

では次の絵はどうでしょうか?

階段でいえば、右足を上げたばかりのタイミング

右足を階段の上にあげたばかりの状態ですね。
重心は右前方へ進みつつも、
左後ろへ進んでねという働きを受けます。
つまり、ブレーキがかかっているということです。

階段を登るという動作は、この繰り返しです。

階段登りを上から見てみるとこんな感じ

どうでしょうか?
お分かりいただけましたでしょうか?

では、階段を登る動作において、
何が
体の重心のスムーズな動きを邪魔
するのでしょうか?

重心移動の慣性を邪魔するもの

前回の記事で、「一般的な正しい階段の登り方」についてまとめました。
これまでの知識をもとに、一緒にそれを見直してみましょう。

姿勢をまっすぐに保つ?
大事なことは、重心と足の位置です。あまりにも姿勢を気にしすぎると、人によっては”のけ反った”姿勢になってしまいます。これは避けたいですよね。

つま先から接地するのは良くない?
足全体で接地することは大事だと思いますが、あまり意識・注意はしない方が良いと考えます。
つま先から接地をすることが自然に起きるのはむしろ良いことだと思います。

お尻で上る?足を伸ばすときに意識をする?
一見良さそうな指摘ですが、注意が必要だと思います。
これを意識しすぎると、先ほどの
「のけ反った姿勢」になる可能性が高くなります。
また、過剰に重心が足の上に乗ってしまうかもしれません。

1段ずつ重心を足の上に乗せると大変登りづらいです。
(ちなみに自分のお尻を伸ばすことは意識していません)

足を踏み込む?
足を強く踏み込むことで、床から反力がたくさん働くから楽になりますよ。というアドバイスですが・・・
これも、先ほどの「お尻で上がる」と同じです。
階段上の足に、体重をたくさん乗せようとしてしまいますから、
結局
重心のスムーズな移動
をかえって邪魔してしまうのです。


かかとで踏み込む?:体重は足のくるぶしの真下へかけるようなつもりで「かかと」でステップをしっかり踏み込んでいきます。というアドバイスです。
これも、「しっかり踏み込む」という意識が働くと、足へたくさん重心を移動させてしまいますよね。
また、踵(かかと)に意識を向けさせることはどうなのでしょうか?
踵からの接地を意識しすぎると、下の図のようになってしまいます。

床反力がかえってブレーキに・・・

図は極端にしていますが、注意したいことですよね。

これらのアドバイス自体は大きな間違いはないのかもしれません。

ただ、一般の方、しかも真面目な性格な方ほど、
誤解をし、
あまり好ましくない階段の登り方となってしまうリスク
があると思います。

解説はこれくらいにしますね。
こんな風に考えてみましたが、いかがでしたでしょうか?

私は科学至上主義者ではありません。
むしろ、そのような方々にはあまり共感できない立場です。

でも、このように階段を登るとう行動を、
科学的に思考することは、
いろいろなことを見直す
ひとつの道具
として、面白いとは思います。


明初庵はどのように登るのか?

ということで、私の登り方です。
動画をご覧ください。

最初に
「昔の登り方」
その後
「今の登り方」
です。

何が変わったのでしょうか?

1.腕は重心移動をサポートする程度

以前は、右足を上げるタイミングで、当たり前のように腕を後ろへ引いていました。
これでは、せっかく重心が右前方へ移動する働きを邪魔してしまいます。

現在はあまり腕の振りは気にしないようにしていますが、重心の移動がスムーズにできるように、サポートするようにはしています。
結果、少し横向きに振れていますね。


2.踵にこだわらない 足裏は体重を受けるだけ

足をどのように接地させるか?
足をどのように踏み込むか?
という意識は全くしていません。

自分の重心が、階段に沿って斜め上方へ移動する。
これをサポートするように足が自然に動く


ように意識していますから、
自分の足へそこまで意識が向かないのです。

動画でみると、概ね足の裏全体が一度に接地しているみたいですね。
(動画を見るまで分かりませんでした。)


3.重心が階段に沿って斜め上へ進んでいくイメージ

これは前述していますが、これをイメージすることで、
重心の無駄な上下運動が少なくなったようです。

ここで大事にしていることは、
「重心の上下運動を小さくしよう」
とすると余計な力や動きが入ってしまうことです。

面白いですよね。

私のやり方をあなたへ無理強いしているのではありません!

いかがでしたでしょうか?

ご注意いただきたいのは
私のやり方をあなたへ無理強いしているのではありません!
ということです。

私なりの階段の登り方を見直した
一例を提示
したまでです。

私の今回の記事をご参考にしていただき、
ぜひ、
あなた独自の階段の登り方
を探してみてください!

「あ!これ楽かも!」
という感覚はとっても楽しいですよ!

今現在私自身も、少しずつ階段を登る動きが変わっていると思います。

「絶対に正しい方法」
ということに固執しない方が
健康的だと私は思います。

あなたが階段の登り方を
いろいろ試しながら探っているうちに、

  • 体重減少

  • 心臓の健康の改善

  • 筋肉と関節の強化

  • 精神的健康の向上

  • 死亡リスクの低下

という健康効果を得ていることでしょう!

私はそのために今回のブログを執筆したのです。


お話は以上です
最後までお読みいただきありがとうございます

私は文章にするのが苦手ですが、
できるだけ伝えたいことを書いてみました。
もし間違いや不明な点がありましたら、
ぜひコメントやメールで教えてください。
喜んで加筆修正いたします。

私のブログがあなたの何かの参考になれば嬉しいです。

このブログを読んでくださったことは、私にとって大きなご縁です。
ご感想やご意見など、お気軽にお寄せください。
私はそれを励みにしています。

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Ricky Esquivel: https://www.pexels.com/ja-jp/photo/2100956/

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