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新天地への初転勤 〜2章〜

新天地へ転勤して来て数ヶ月。今まで旅行でも来たことない、全く初めての土地で過ごすことになりました。仕事はこれまでの内容とほとんど変わらない(と思っていた)ので、土地勘を身につければ慣れるのは時間の問題と思っておりました。
しかし、新天地への転勤が仕事面でも生活面でも予想以上にハードであったと思い知ることになります。転勤はキャリアアップにも繋がりますが、その他のリスクもあると感じたことを書き綴っていきたいと思います。

4月より新担当として

転勤ということで最初は新担当としてのご挨拶となります。前任地での経験と仕事の積み重ねから多少の自信と不安を胸に、新天地で仕事に取り組みます。
新担当ということで、
「前任者よりも活躍したい」
このような考えがどうしても出て来ます。
場合によっては得意先から
「前任者の方が良かった」
と思われてしまうこともあります。
前任地での経験は多少なりとも自信のつく内容だったので、必ず活躍して見せると決意しました。どんな問い合わせにもレスポンス良く対応、積極的にコミュニケーションも図り、順調な滑り出しを狙いました。
しかし、狙ったような滑り出しはできませんでした。
今までと似て非なる仕事で、ある程度自分自身で把握して自分から行動しなければならなくなりました。スピードを求められつつも内容を把握しなければならず、時間をかけずに内容をインプットする力が必要になりました。
また対応する仕事の量も以前より増え、初めて作る資料もあり、時間を欠けても仕事が終わらない状況になってしまいました。
いつの間にか朝7時〜夜10時まで仕事をするのが習慣となってしまいました。

5月 家族との合流

怒涛のような4月を無事に終えゴールデンウィークに突入いたしました。こんなにも長期休暇が待ち遠しかったのは、新人依頼の感覚です。4月は新天地での生活の準備期間でもあり、ゴールデンウィーク開始と同時に家族と合流しました。久々に会う妻と子供に癒されました。
正直、4月のときは精神的にギリギリだったように感じます。
新入社員が見ず知らずの土地に初期配属され、日中は慣れない仕事に追われ、家に帰っても1人、朝起きればまた仕事が始まり、この繰り返しの日常に嫌気がさし退職してしまう・・・そのような気持ちになることを心の底から共感した1カ月でした。
5月になり、家に帰れば家族がいるようになり、多少は仕事へのモチベーションが変わるかと思いました。前任地の時のように、ガムシャラに仕事に取り組む意欲が出ると思っていました。
しかし実際は、その意欲を上回るというか意欲なんて言ってられないくらいの仕事量に溺れることになります。
次から次へと仕事が出て来ます。
優先順位つけるどころか、来た仕事を捌いていくようにしていかないと仕事が回らない状況でした。やってもやっても終わらない仕事に、達成感も味わえない日が続きました。

ついに言われてしまったこと

そのような仕事ぶりでいると、仕事人として言われたくないと思っていたことを妻に言われてしまいます。

「仕事をしていると辛そう」

ついに言われてしまいました。
今までは多少辛くとも、自分自身で何とか解決・前進させる気持ちがあり、前向きな状態でいたような気がします。しかし転勤してからは後ろ向きな状態で仕事をしてしまっていると指摘されました。
とても惨めでした。
家族を養うために必死に働いて来たつもりでしたが、その努力が辛そうに見えてしまっており、急に情けない気持ちでいっぱいになりました。

何のために働くのか、何を大切にするのか

先ほどの妻の一言から、改めて仕事について考えるようになりました。
この先どのようなキャリアを歩んでいきたいか。
何を大切にしていきたいか。
何をしているときに楽しいと感じるか。
現在の辛さを乗り越える気力はあるのか。
この辛さを乗り越えた先は楽しい未来が待っているか。
様々なことを考えました。
悩みに悩んだ挙句、出て来た結論は、「家族との時間を大切にしながら、自分のスキルで稼ぎたい」という願望でした。
そして多少楽しみを感じていた現在の仕事も、キャリアアップの可能性がある転勤をしてまでやりたい仕事ではなかったと気付きました。(気付くのが遅かったかもしれませんが・・・)
自分はどういう人生設計を描いていくか、真剣に考えようと決めました。

新しい挑戦をするために。
ワンステップ上がるために。
自分がしなければならないこと。。。

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