病気からの復活、開業に向けての借金

以前の記事でも書きましたが、私は20代の頃ひどい精神疾患(統合失調症)を抱えていました。

当然、仕事も就いて辞めての繰り返し。無職だった期間も非常に長くあります。

ではなぜ今こうして回復し、自分のお店を開き、今なんとか一年以上続けることが出来ているのか。

単純に、年齢を重ねて”病むエネルギー”が無くなってしまった説もあります。

本やネットでの知識なのですが、統合失調症は10歳代後半から20歳代の、活動エネルギーに満ち溢れている時期に発症して急性期になるパターンが多いそうです。そこから活動エネルギーが少なくなり消耗期(回復期)を経て寛解することがあるとか。

私の場合発症が10代後半でしたから、まさにこのパターンに運よく(?)当てはまったのかもしれません。

30を過ぎた私は、悲しいだとか、死にたいから死のう、と思うのにも疲れてしまい「もうどうでもいいや!死ぬのも大変だから、出来ることだけして生きていよう」と思うようになりました。

そうやって何となく生きる人生が始まり、その中で私はシーシャに出会いました。そして自分のお店を持ちたい!と強く思ったのです。


しかしお店を持つには沢山のお金が要ります。

繋ぎ繋ぎで昼の仕事や夜の仕事をしていただけの私にはほとんど貯金がありませんでした。

そこで私が頼ったのは、母と政策金融公庫でした。

それぞれに数百万円づつ、トータル一千万近くの借金をしました。

母はともかく(いや、今まで何も出来なかった娘によく貸してくれたなと思いますが)政策金融公庫から借りられたのは奇跡だと思います。

事業計画書は練りに練り、起業相談の窓口に何度も添削や相談に足を運びましたが、なによりも自分の経歴や、通帳の預金残高の推移が滅茶苦茶でしたからとても心配だったのです。

暗く髪を染め、慣れないスーツで行った面談は一回きりのチャンスです。

そこできちんと質問に対して受け答えが出来なければ終わりです。

念入りに準備をしていったとは言え、面談で聞かれたこと、詰められたことに対して私は満点の回答はできませんでした。でも何としても借りなくては店は作れない状況でしたから、帰宅後私はすぐに30点や40点でしか答えられなかった点を資料付きでパソコンでまとめ、FAXで送信したのです。

こうして無事に資金を手に入れ、自分の店をオープンすることが出来ました。

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