番外編「病気のこと」

学生時代から30代の初め頃まで、私はひどい精神疾患でした。

極度の不安感を常に抱え、10代は自傷行為に走り、心から死にたいと思っていたのです。

病院では幻覚や幻聴と言った一般的によく知られる陽性症状はほぼないものの、統合失調症と診断され、医師に勧められ取得した障害者手帳は2級でした。

Twitterを日頃から読んでくださっている方は既にご存知と思いますが、自殺未遂で救急搬送される常習犯でもありました。

強い抗精神薬を300錠以上ウォッカと一緒に飲んだ時は数日意識が戻らず、母は医師に「明日戻らなかったら送管です」と言われたそうです。

運ばれた病院から住んでいる区の役所に連絡が行き、担当の保健師さんが何度も自宅に面談に来ました。


でもここまで生き延びられた、そしてこれからも生きていこうと思えた理由、それは周囲の人間に恵まれていたからです。

確かに手首に傷跡があるからと仲良くしてもらえず大学ではほとんど友達が出来ませんでしたし、仕事を解雇されたこともあります。障害者であることをカミングアウトした途端に音信不通になった恋人も過去にはいました。

でも傷がどんどん増えても、顔つきが変わってしまっても、摂食障害まで発症してどんどん痩せて40kgを切ってしまっても、何も言わずにただ優しくしてくれた人たちも沢山いたのです。

切るのを止めて15年ほどが経った今も手首の傷は消えませんし、恐らく顔つきも精神疾患を持つ人間特有の顔つきかもしれませんから、それを見て「いやだな」「軽蔑する」と思い私を避ける人もいるでしょう。どんなにシーシャが好きでも精神疾患女が経営者の店には行きたくない、と来ない選択を取る人もいると思います。

それでもいいです。

世の中の人間全員とは言いません、来てくれた人たちに少しでも安らいだ気持ちであったり、楽しかったと思ってもらえれば良いのです。

そこで私が充足感を得て、幸せに生きる姿を見せることが、一番酷い時代を支えてくれた中学高校の仲良しグループのみんなや、母や祖母への恩返しにも繋がると思うのです。(成功すれば結果的に何かお礼のプレゼントを購入することもできます笑)


番外編でしたが最後まで読んでくださってありがとうございます。

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