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暁美家 譽
2020年5月22日 23:42
パラレル・ワールド側でも、我々が今生きているこの世界の存在を予測して逆にパラレル・ワールドが実在するのか研究しているとしたら。珍しく私が3〜4回読みした小説。初めて読んだ村上龍だ。主人公が朦朧と、ただ行列の中を歩きつづけるところからシーンは始まる。それは脈絡なくパラレル・ワールドに放り込まれた主人公が、そのことに何の自覚もなく、周りからも彼が突然そこに現れたことが次第に明かされる。そ
2020年5月15日 22:42
日々使われる地下鉄網が、異なる目的で過去に建設された秘密のトンネルを改造したものだったら?最近オープンした地下構造施設が、戦前戦中の要塞だったら!?それだけで昔の男の子の気持ちを鷲掴みするかもしれない。ところが本当に、日常乗り換える地下鉄ターミナル駅が海軍の大深度要塞跡だったりする、そんな話が満載の本書。私の出会いは15年ほど前だと思う。なんの気なしに図書館で手にとったところから、取材