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不倫、性依存、「私は女になりたい」(6/22〜6/28)

2020/06/22
体調がすぐれずグズグズして過ごしてしまう。
デスクトップリサーチだけして、早めに仕事を切り上げる。

2020/06/23
性依存症の当事者取材、新宿へ。
性へのトラウマ、見捨てられ不安や強迫的な性衝動を赤裸々に語ってくれる。
本人も苦しみの只中にいるものの、冷静に言葉にしていこうという知性と気迫。
他人の言葉を預かっていること、自分が「メディア」という拡声器を持っていること、
それは半ば武器にも暴力にもなりえることに対して
自覚的であろう、とつらつら考える。

2020/06/24
大船へソーシャルワーカーの斉藤章佳先生の取材へ。
いくつも本を拝読し、
取材も何度かさせていただいていたけれど、
対面するのはこれがはじめて。
依存から、ジェンダーの話にまで話は多岐に及ぶ。


2020/06/25
この日も性依存症の当事者取材。
性欲の問題だけでは語ることのできない、
不安やストレスを埋めるための性行動。
依存の深刻さについて。
とはいえ、苦しみながらも
それでもなんとか折り合いをつけて続ける人生。
「どっこい生きている」自己受容しているあり方に力をもらう。

2020/06/26
昼過ぎ、五反田にて不倫についての取材を2件。
正直個人的には、不倫をすること自体にあまり興味を持ったことがないんだけれど
世間は思った以上に不倫しているのかもしれない、といつも思う。
五反田という猥雑な街で話を聞けたのがまた良かった。
対面取材の醍醐味は、
その街から漂ってくる「気」みたいなものからも
情報を得ることができること。
研修中の新卒の編集さんも同席、
まっさらでまっすぐな眼差しに
こちらも背筋が伸びる思いがした。

「現代小説」に掲載されている窪美澄さんの「私は女になりたい」を読む。
死と性、美と醜、邂逅と離別が、渾然一体となる物語、あっというまに読まされてしまった。
主人公の業の深さを描きながらも、
欲深さを否定しない窪さんの小説にはいつも救われる。

むせ返るような湿気と熱気、
移動中ずっとマスクで覆われていたアゴや鼻に、
いつの間にかニキビができていた。




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