風と青空と水と果実

　明石の柿本神社に参拝に向かう途上に、無農薬野菜の無人販売所があるのは知っていた。だけど、あまり荷物を増やしたくないな、といつもスルーしていた。

　でも、出会ってしまったのだ。

和歌山から直送の柿が２個で１００円。

　これは買うっきゃない。お代を入れる缶に、１００円玉を１枚、チャリーン。

　・・・えっと、本当に１枚でいいのか不安（喜笑）。

　柿本神社だから柿、というわけではないけれど（寒）これが、結構な大きさだった上に、かなり美味しかったのである。さすが和歌山から直送。果物大好きな私にとっては、極上のスイーツ。

　亀の水で美味しいお水も汲んで、リュックサックはパンパンになってしまったけど（そう、いつも無人販売所をスルーしていたのは、お水も運ばなければならないからだ）重い荷物を背負うだけの値打ちはあった。

　さわやかな風が、私のようなベリショの髪も揺らしてくれる。見上げれば、どこまでも青い空。

　美味しい水に、美味しい果物。最近はこういうものに、一番幸せを感じる。