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Don't Speakおじさんの素敵な呪文

 先月に引き続き今月も「おついたちまいり」をパスしてしまったので、今日は朝早くから「おふつかまいり」に。(←造語w)

 氏神様 → 明石の岩屋神社、がいつものコースなのだけど、今回は神戸の湊川神社も加えての豪華コース。

 岩屋神社へ行く道すがら・・・というか、岩屋神社到着30秒前、くらいの位置に、大好きな玉子焼きのお店「ふなまち」さんがある。いつもすごい行列なので、土日祝には絶対に行かないようにしているのだが、今日、そのお店の前を午前9時頃通過したら、

すでに2人並んでいた!(驚)

 オープンは、10時30分。西向きのお店なので、ちょうど日陰にはなると言っても、この暑さの中1時間30分・・・猛者だ。勇者だ。私には絶対に真似できない。

 ・・・などという話はさておき(笑)。

 つつがなく3社をまわり、帰りの電車内で涼んでいたときのこと。

 朝から缶ビールを手に持ったお兄さん2人が、大声でしゃべっていた。
 どうやら仕事帰りのようで、その点については「夜勤、お疲れ様です!」と思うし、まぁ行儀としてはどうかと思うものの、缶ビールの1本くらいは飲みたい気持ちも理解できんこともない。

 ただ、しゃべっている内容が、ずっと「悪口」なのだ。
 気に入らない同僚がいるようで、その人のことを「チビ」だの「髪型が変」だの、外見のことでコキおろしているのが、聞いていて不愉快極まりない。

 しかも「君らがその同僚を嫌いなんは、ようわかった! もうその人の特徴、私、全部覚えてもたで!」と言ってやりたいくらい、同じ悪口を何度も何度もリピートしていたのだ。

 酔っ払いが何度も同じことをしゃべるのはお約束かもしれないけど、君らまだ若いのに、ビール1本でそこまで・・・いや、論点はそこじゃないかw

 同じ車両に乗り合わせた方々はみんな眉をひそめていたけれど、そこに1人の勇者が現れた。騒がしい彼らに、注意をしてくれたのである。

「Don't Speak・・・」と。


・・・いや、なんで英語やねん!

 どこからどう見ても、ジャパニーズなおじさま。しかも、堪忍袋の尾が切れた、という風情でもない。物腰柔らかく、なんとなればアルカイックスマイル的なものも浮かべながらの、さらに小声での「Don't Speak・・・」。

 ぶっちゃけ、お兄さん方には聞こえなかったようで(苦笑)その後も悪口をリフレインしながら、次の駅で降りて行った。

 静けさを取り戻した車両の中で、私はこんなことを考えていた。

 あのお兄さん方、ひょっとして本当は、さっきの駅で降りる予定ではなかったのでは?

 実は、Don't Speakおじさん(と勝手に命名)は魔法使いで、Don't Speakという呪文を使って、お兄さん方を強制下車させたのではないだろうか。

 ・・・今日はかなり歩いたので、私、熱中症になったのかもしれない(笑)。

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